Live Reports

leave them all behind 2020 - Cave In

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ドラムとギターのサウンドチェックが聴こえてきた。恐らく先ほど出演していなかったJRとAdamと思われた。そして最後のトリとしてCave Inが登場した。右手にStephen、中央にNate、左手にAdamが並び、後方のドラムセットにJRが座っている。前回の来日で観たのが2006年だから、もう14年振りになる。

SEとして"Sonata Brodsky"が聴こえた後に、綺麗な高音のトレモロと高速のスネアのイントロの"Luminance"からスタートした。スペーシーサウンドが強めのエコーで広がっていく。さっきまでOld Man Gloomのステージを繰り広げていたばかりのStephenとNateには全く疲れが見られないのは流石だ。咆哮ではなく、ちゃんと歌っているStephenは先ほどとは全く別モードだ。

3曲目の"Off To Ruin"では、グルーヴィなリズムに乗って中央のNateが咆哮する。先ほどのOld Man GloomではStephenが中央に立っていたが、このCave InのステージではNateが中央に立っている。その意味を考えてハッとする。2人とも今は亡きCalebを中央に立たせているのだった。そして実はNateが弾いているのはCalebの白いフェンダーベース。彼らのそうした心遣いに泣けた。

今回一番観たかったのがJRのドラムだった。黒いキャップの彼はさっき観客フロアで見かけていたが、それがJRだとは気付かなかった。前回の来日時に彼は怪我のため来られず、ConvergeのBen Kollerが代役を務めていたので、彼のドラムを観るのは初。手数足数が多くて正確かつ力強いドラミングは、観ていて爽快だった。

4曲目に初期カオティックハードコアナンバー"Moral Eclipse"のイントロが流れた途端、荒くれ者達は待ってましたとばかりにフロアにモッシュピットを作って暴れ出す。やっぱりこれがないと。本当はここに"Jaggernaut"もあったはずなんだが。

この日Calebの遺作となった新作「Final Transmission」の直筆サインCDが物販で残り1枚となっていたので購入していた。ここからは計4曲が披露されていたが、どれもスロー~ミドルテンポだったので少し盛り上がりに欠けた感は否めなかった。"Night Crawler"や"Led To The Wolves"といったCalebらしい曲を聴きたかった。

「Antenna」アルバムからも"Joy Opposite"と"Youth Overrided"が演奏された。個人的にはここで"Woodwork"が聞きたかった。特にメロディアスなこのアルバムは彼らの音楽性の幅広さを物語る。Stephenが「It's commercial ~なんとか」とか言っていたようで気になったが。

色んな時代のアルバムを順番にまんべんなく演ってくれて、スペーシーアルバム「Jupiter」からはタイトルナンバーと"Big Riff"。どのアルバムも作り上げたサウンドが異なるため、曲間のSEが流れている間に、メンバー皆ギターとベースのチューニングに忙しい。途中StephenとAdamが2人向き合って何度も一緒にギターを振り上げていて楽しそうだった。

本編最後は"Trepanning"。いかにもCalebらしいアッパーな曲で、Nateが咆哮する。やっぱりこの曲は盛り上がる。

アンコールで戻ってきて、NateがMCする。Calebのベースを高く持ち上げて紹介した後に、「これは俺が一番好きなCalebのナンバーだ」と言って始まったのは"Inflatable Dream"。前半アッパーだが後半はメロディアスで非常に良い曲なのだが、かなりレア曲で入手が困難なのが勿体ない。

ラストは"Sing My Loves"。StephenはこれがCalebの曲で一番好きだと言っていた。重戦車のような重低音ミドルテンポで突き進んだ後に、幾重にも重なるギターフレーズが浮遊していく名曲。最後はフロント3人とベースとギターを天にいるCalebへ向けて高々と掲げて、大歓声のうちに終幕した。

この日のステージを観て痛感したのは、Calebの遺した功績の大きさ、そして彼がいかに皆に愛されていたかということだった。しかし同時に彼の意志を継いで前に進んでいることも確認できた。こちらも変わらず応援していきたい。

1. Luminance
2. Dark Driving
3. Off to Ruin
4. Moral Eclipse
5. Lanterna
6. Winter Window
7. Joy Opposites
8. Youth Overrided
9. Jupiter
10.All Illusion
11.Shake My Blood
12.Big Riff
13.Trepanning
encore:
14.Inflatable Dream
15.Sing My Loves

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leave them all behind 2020 - Old Man Gloom

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今年もハードコアの祭典leave them all behindに参戦してきた。2月1日の会場は下北沢Garden。この日は前に日本人のバンド3組も出演していたのだが、申し訳ないけど体力が持たないので見合わせて、途中から会場入りさせてもらった。

19:30頃しばらくサウンドチェックの音が聴こえた後に幕が開き、そこにOld Man Gloomの一同が並んでいた。右手に元IsisのAaron Turner、中央にCave InのStephen Brodsky、左手にConvergeのNate Newton、後方にZozobraのSantos Montano。改めて凄い面子が並んでいることに感心する。

曲は"Shoulder Meat"からスタート。しばらく嵐のようなSEが流れた後に、凄まじい迫力の轟音が鳴り響く。このバンドは各自のバンドにはないhave funの精神が特徴的だが、ステージングは至ってシリアスだ。

Aaronは巨漢で髪も髭も長くまるで海賊のようで、見た目の迫力から凄い。その髪を振り乱しながら、凄まじい咆哮とギターの轟音を響かせている。Isisのライブも観たことがなく、ハードコアレーベルHydraheadの統帥にして、ボストンハードコア界の中心的存在である彼のステージを観ることができたことは感慨深かった。

StephenはCalebの代役として中央に立ち、弾いているのもギターではなくベースだった。髪を丸刈りにし、体格も一回り大きくなったようで、少しCalebに似て見えた。仁王立ちでのっしのっしと貫禄が出ていた。

Nateは昨年のConvergeのステージを観て以来1年振りで髪も伸びたようだ。Convergeではベースだが、ここではギター。皆よく色々弾けるものだ。

ボーカルはずっとAaronが担当していたので、StephenとNateは次のCave Inのステージまで温存するのかと思ったら、4曲目の"Simia Dei"でStephenが、5曲目の"A Hideous Nightmare"でNateも咆哮していた。

曲間はアルバムにもあった不穏なSEで全て繋がっていたが、不気味な笑い声の部分だけはなぜか執拗に繰り返されて、フロアからは失笑が漏れていた。

"Sleeping With Snakes"や"Skullstorm"など後半に行くにつれて、アップテンポの曲が演奏され、ほとんど半狂乱のような轟音で場内を圧倒していった。

Old Man Gloomと昨年のNeurosisは、ジャンルとしては同じスラッジコアに属すると思うが、Neurosisの音楽は精神的な闇の世界に引き摺り込まれる感じだった。それに対してOld Man Gloomはもっと直情的というか、真っ赤な激情を叩きつけられた感がある。いずれにせよ凄いものを目撃することが出来た。

1. Shoulder Meat
2. Common Species
3. Burden
4. Simia Dei
5. A Hideous Nightmare Lies Upon the World
6. Gift
7. new song
8. Sleeping With Snakes
9. Skullstorm
10.To Carry the Flame

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The Weight Band Live Report 2019

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9月1日(日) Billboard Live Tokyoで行われたThe Weight Bandの来日公演に行ってきた。後期The Bandを支えたJim WeiderとLevon Helm BandにいたBrian Mitchellを中心としたThe Bandを継承するバンドだ。しかも今回はLittle FeatのPaul BarrereとFred Tackettも参加する。16:30スタートの1stステージ。最上階の中央の席に座る。

まず最初にLittle FeatのPaulとFred の2人が登場しステージの椅子に腰掛けた。それぞれギターを手にしてLowell Georgeのソロ曲”Honest Man”を演奏し始める。2本のギターの絡みが絶妙。Paulは帽子を目深に被っているので、顔も特徴的な頭部も見えないが、スライドの音色が心地良い。

2曲目の”Down On The Farm”が終わると、The Weight BandのBrianがアコーディオンを持って加わる。Fredはマンドリンに、Paulもアコギに持ち替えて”Church Falling Down”。Paulのアコースティックスライドがまた素晴らしい。

ここでThe Weight Bandの全員が登場。右からギターのJim、ドラムMichael Bram、ベースAlbert Rogers、キーボードMatt Zeiner。Paulが歌い始めたのはLittle Featの名曲”Willing”。途中心に突き刺さるようなJimのギターソロを聴き、これだけで素晴らしいギタリストだということが分かる。

PaulとFredが退場すると、ここからThe Weight Bandの本領発揮。アップテンポな”Rag Mama Rag”で、ボーカルはドラムのMicheal。声もLevonに似ている。

次は彼ら自身のアルバムから”Never Too Old To R&R”。Brianがキーボードでピアノを弾きながらドスの効いたしゃがれ声で歌う。弾き方が激しくキーボードに置いたiPadが落ちそうになっていた。

”Big Legged Salie”や”World Gone Mad”といったオリジナル曲もどれも良い曲だった。ボーカルは曲毎にMatt, Albert, Jimと交替し、結局全員が歌えることが分かった。そのため合わせた時のコーラスも綺麗。BrianとMattがピアノとオルガンを交替したり、Jimもマンドリンに持ち替えたり、The Bandと同様に全員が多芸に秀でている。

そしてやはりThe Bandの名曲が聴こえると歓声が上がる。”The Night They Drove All Dixie Down”や”Up On Cripple Creep”では、中間部や最後でJimやBrianらが独自の解釈を加えた熱いソロを披露。”Ophelia”ではBrianが「次の曲はLevonに捧げるよ。俺とJimはウッドストックで何年も一緒に演ったな」と言っていた。

アンコールでは再びPaulとFredのLittle Feat組が登場。Paulだけ「俺は座ってロックするよ」とまた椅子に腰掛けたので、きっと足腰が悪いのだろう。Paulが歌い始めたのは”Dixie Chicken”。この曲まで聴けるとは。バックではMichealが難しそうなセカンドラインリズムを楽しそうに叩いていた。

続いては待ってましたの”The Weight”。Michael, Matt, Albertの順で歌い回して最後は全員で、”Take a load off, Fanny”の歌詞が染み入る。バンド名にしているだけあって珠玉の演奏だ。

そしてラストは”I Shall Be Released”。Mattのピアノが美しい。それ以上にRichardが乗り移ったかのようなMattの絶唱が素晴らしい。最後は7人全員で肩を組んで挨拶。1階フロアは総立ちで大歓声。1時間半のステージが終了した。

1人1人の1つ1つの演奏がとにかく素晴らしかったし、名曲の数々も単なるノスタルジーではない新たな魅力を堪能することが出来た。行って良かった。

1.Honest Man
2.Down On The Farm
3.Church Falling Down
4.Willing
5.Rag Mama Rag
6.Never Too Old To R&R
7.The Night They Drove All Dixie Down
8.Big Legged Salie
9.Ophelia
10.World Gone Mad
11.Up On Cripple Creep
encore
12.Dixie Chicken
13.The Weight
14.I Shall Be Released


『leave them all behind 2019』

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ハードコアの祭典「leave them all behind」に参戦してきた。今回は10周年記念ということでConvergeとNeurosisのダブルヘッドライナーという豪華なラインナップである。

会場の代官山Unitに16時の開場と同時に入り、自分としては珍しく物販でNeurosisのTシャツを購入する。しかし体力に自信がないため国内の2バンドは見ずに、飯を食べに一旦外へ出て、19時前に再度戻る。この日はSold Outなので場内は満員状態。このクラスのバンドを呼ぶにはあまりにも狭い会場なのが残念だが、近くで見られるのはありがたいことではある。9割以上男性だが、中には女性もいたことに驚いた。

ステージには青いJane Doeのバックドロップ。Thin LizzyやThe Cureなど意外なSEの後、19:10頃にConvergeが登場した。右手からギターKurt Ballow、ボーカルJacob Bannon、ベースNate Newton、後方にドラム。Kirtが”First Light”の静かなギターリフを奏で、一気に激しい”Last Light”へと雪崩れ込む。この日はアルバム「You Fail Me」の再現ということだが、中でもこの冒頭の緩急の流れが最高だ。

その勢いはそのまま”Black Cloud”, ”Drop Out”へと続く。ステージ前は大暴れ状態で、クラウドサーフやステージダイブが繰り広げられている。そんな観客にJacobはマイクを向けて叫ばせていた。

両腕から首まで細身の身体にタトゥーびっしりのJacobは、何かが乗り移ったようにシャウトをし続け、ステージ中央で凄い存在感を放っていた。両脇のKurtとNateの2人も凄腕を魅せながら咆哮を聞かせていた。今回ドラムのBen Kollerが不在なのが残念だったが、数日で30曲以上を覚えてきたという代役のUrian Hackneyも、Benに負けない位の凄まじいドラミングを聴かせてくれていた。

ミドルテンポの”You Fail Me”とスローな”In Her Shadow”でじっくり聴かせた後は最後まで駆け抜ける。アンコールは5曲。最後は”Concubineで大団円。1時間ほどのステージが終了。Jacobは何度もThank youと繰り返していた。

1. First Light
2. Last Light
3. Black Cloud
4. Drop Out
5. Hope Street
6. Heartless
7. You Fail Me
8. In Her Shadow
9. Eagles Become Vultures
10.Death King
11.In Her Blood
12.Hanging Moon
encore:
13.Reptilian
14.Dark Horse
15.Under Duress
16.I Can Tell You About Pain
17.Concubine




次はいよいよNeurosis。30分のセッティングとサウンドチェック。ローディーに混じってSteveとNoahも入念にセッティングしていた。その後開演までの間も、ステージ右手に緑色の頭をしたDaveがずっと立っていた。そして20:40にNeurosisのメンバーが揃って登場した。右手からベースDave Edwardson、ギターScott Kelly、ギターSteve Von Till、キーボードNoah Landis、後方にドラムJason Roader。

そして始まったのは何と”Through Silver In Blood”だった。JasonとSteveが2人で呪術的なリズムを叩く上に、ScottとDaveが邪悪なリフを刻む。2曲目の新曲”Bending Light”の後に続いたのも”The Doorway”。てっきりこの日は一昨年のセットリストで来ると思っていたのが、予想もしなかった展開に1人狂喜した。

過去の名曲には完全に意識を持って行かれてしまうのだが、新曲の間は比較的冷静にステージを見ることができた。Scottはメインボーカルとして一番前に立ち、シャウトしながらレスポールで轟音のリフを掻き鳴らしている。もう1人のフロントマンSteveも咆哮以外で、”Broken Ground”などでは低音でしっかり歌っていた。またボーカルを取らない間は終始後方のスピーカー前で凄まじいフィードバックを聞かせていた。Daveも指弾きで低音ベースを聞かせながら、時折咆哮を上げている。

個人的に最も楽しみにしていたのはJasonのドラムだったが、実際にその破壊力・手数・正確さ・グルーヴ感を目の当たりにして、やはり最高のドラマーだと痛感した。Noahに関しては正直その役どころがあまり分かっていなかったが、キーボード・シンセサイザー・サンプラーなど様々な楽器を駆使した彼のパフォーマンスを見ることで、この音を出していたのは彼だったのかという発見が沢山あった。

元々ここにビジュアル担当のJosh Grahamがいて、バックに映像が流れていたはずだったが、数年前に脱退してしまっていた。しかし演奏自体が凄すぎて何も不足感はなかった。

曲間にはまるで強風のようなSEが常に唸り声を上げていて、Thank youのようなMCも一切なし。先ほどのConvergeは観客とのコミュニケーションもあり、ある種スポーティーな印象だったのと比べると、Neurosisはストイックなまでの完璧主義で彼らの世界観を構築している。ハードコアの2大巨匠のステージは全く対照的だった。

Neurosisは轟音だけではなく、静パートも聴きものである。”Burn”や”Given To The Rising”の中間部での、たゆたうような残響の中での耽美的なパートから、導火線に着火するように一気に動パートへと転換するカルタシスは、他のバンドでは得難いものだった。

最後は”Stones From The Sky”。Steveが静かに歌い出し、徐々に盛り上がりクライマックスへと突き進む。ここでの主役はNoah。キーボードを壊さんばかりに揺り動かして、恐ろしいほどの音響効果を出していた。

22:00頃終了。アンコールはなく、MCも結局最後までなかった。恐らく他のバンドだと不満に感じたかもしれないが、Neurosisのステージにはそれが相応しいと思った。轟音の芸術とも言える唯一無二の世界観に圧倒された一夜だった。もうこれで思い残すことはないな。

1. Through Silver in Blood
2. Bending Light
3. The Doorway
4. A Shadow Memory
5. Locust Star
6. Burn
7. Broken Ground
8. Given to the Rising
9. Stones from the Sky


The Magpie Salute Live Report 2019

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The Magpie Saluteのライブに行って来た。会場は恵比寿ガーデンホール。時間前に間に合ったが、既にロッカーが空いておらず、仕方なく上着と鞄を抱えたまま、前方右手のRich側に滑り込む。

間も無く開演時間になり、歓声の中メンバーが登場した。スタートは”Walk On Water”。ステージ前方右からギターのRich Robinson、ボーカルJohn Hogg、ギターMark Ford。後方は右からキーボードMatt Slocum、ドラムJoe Magistro、ベースSven Pipien。Richは昔に比べてかなり貫禄が出て、最初Warren Hanesかと思った。Johnはアコギを弾きながら歌っているが、なかなか雰囲気もあり良い声をしている。Markは髪を短くしていたが、やっぱりカッコ良い。バンドの演奏もきっちりまとまっていて、思わず身体が動く。途中のソロはMarkがスライドを決めていた。

続いての”Take It All”ではJohnがハンドマイクで歌い出す。今度のソロではRichがスライドを披露。2人ともスライドを弾けるというのはやはり強みだ。3曲目は特にお気に入りの”For The Wind”。2本のギターがツインリードで重なり合うところは、まるでEric ClaptonとDuane Allmanによる”Layla”を観ているようだった。個人的にはここが早くも1つ目のハイライト。

自分達の曲を披露した後はカヴァータイム。Johnが「俺はRod Stewartみたいにセクシーかい?」と軽く笑いを誘った後にRodの”Every Picture Tells A Story”。彼の声は確かにRodに似ている。そして次は本当にClaptonのBlind Faithだった。

ここでMarkタイム。自らボーカルを取り、自身のソロ曲”The Vulture”をブルージーに聴かせる。すると今度はRichがボーカルを取り、ソロ曲ではなくLou Reedの”Oh Sweet Nuthin”。これも良い曲で、温かみのあるRichの声も良い。RichとMarkは曲毎にレスポール・ファルコン・ストラトなど次々とギターを交換しており忙しそうだった。

ここでRichが「少しアコースティックで弾こうか」。RichとJohnとMarkのフロント3人だけがステージに残り、中央のスタンドマイクに寄り添う。RichとMarkの2本のアコギを両脇に、Johnがしっとりと”You Found Me”を歌い上げる。続いてはRichのボーカルでBob Dylanの”Girl From The North Country”。タメの効いたアレンジと美しいアコギの調べに酔いしれ、ここが2つ目のハイライト。3曲目はようやくここでBlack Crowesナンバー”Lay It All On Me”。Richが低音、Johnが高音で綺麗にボーカルを重ね合わせ、そこにMarkがアコースティックスライドと、これも絶妙。そんな後ろでバックの3人がこっそりステージに戻り、途中からそのままバンド演奏に突入。この演出がまたカッコ良い。

この後はジャムタイム。”High Water”の後半はアレンジを変えて、バンドは長尺の演奏を続ける。続くAllmanの”Dreams”も正にジャム曲。RichとMarkのソロの間に、Mattのオルガンソロも披露された。出来ればピアノが聴きたかった。

”Can You See”の後に最後のBlack Crowesタイム。”Horsehead”のイントロが聴こえると大歓声。思い切りタメの効いたグルーヴに思わず身体が動く。続く”Good Morning Captain”も大好きな曲。ノリながら一緒に口ずさむ。

Rich「今日はありがとう。いちいちステージを降りて戻って来たりはしないから、ここからはアンコールになるよ。もう2曲ほど演奏するよ。君達が望むならね」。この英語が少し分かり辛かったからか、拍手が少なめだったのに対して「それだけ?」とRich。メンバー紹介には大歓声が上がった。

ということでアンコール?は初期の”Thorn In My Pride”。続いて”Send Me An Omen”が聴こえてきた時は、これで終わってしまうのかと寂しくなった。終了後並ぶこともなく、皆さっさと退場して行ったので、本当のアンコールがあるのかと期待してみたが、客電が付いてしまった。終わりが呆気なくて少し残念だったが、とても南部土臭さたっぷりの素晴らしいステージだった。

さて200曲もあるというレパートリーの多さから、彼らのセットリストは毎晩全く変わり、何が飛び出すか分からない楽しさがある。欲を言えば、前日に演った'The Bandの”Lookout Cleveland”や、大阪で演ったZeppelinも聴いてみたかった。またRichのソロとか、Black Crowesの曲を言い出したらキリがない。Richが「また会おう」と言っていたから、次のアルバムを出したらきっとまた来てくれるだろう。

1. Walk on Water
2. Take It All
3. For the Wind
4. Open Up
5. Every Picture Tells a Story (Rod Stewart)
6. Had to Cry Today (Blind Faith)
7. The Vulture (Marc Ford & The Neptune Blues Club)
8. Oh! Sweet Nuthin' (The Velvet Underground)
9. You Found Me
10.Girl From the North Country (Bob Dylan)
11. Lay It All on Me
12. High Water
13. Dreams (The Allman Brothers Band)
14. Horsehead
15. Good Morning Captain
16. Thorn in My Pride
17. Send Me an Omen

 

Def Leppard Live Report 2018

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Def Leppardの来日公演に行って来た。今回は「Hysteria」の再現とのことで楽しみにしていた。早めに会場の武道館に着くと、まだリハーサルをやっており、大音量が辺りにこだましていた。地響きのようなドラムサウンドに乗って聴こえるテンポの速いギターリフは何と”Let It Go”。今夜これも聴けるのかと思うと更に期待が高まった。開場後に中に入る。席は1階南西の最後尾。開演前に満員になった。

Rolling StonesやThin Lizzy、Depech ModeなどイギリスのグループばかりのSEが流れた後に暗転し、場内大歓声。”Women”のイントロが聴こえた後、Phil Collinがステージ前方に伸びている花道でギターを鳴らしていた。入れ替わりでJoe Elliottが"In the beginning ~"と歌いながら花道に出て来る。Philはステージ右手へ。左手にはもう1人のギターVivian Campbell、一段上がったドラムセットにはRick Allen、その右手にベースRick Savage。

続いてアルバム通りのSEから”Rocket”が始まる。「Hysteria」の忠実に再現してくれることが分かり嬉しくなる。息の合った演奏もさることながら、分厚いコーラスも見事。

Joeは見た目も声も昔とあまり変わらない。マイクにはユニオンジャックが垂れ下がっていた。Philはスタートから上半身裸。若い頃よりも今の方がムキムキなんじゃないだろうか。Savはブロンドの髪が最初Steve Clarkかと思ってしまった。ピンクのスーツやQueenのTシャツが何故か似合ってカッコ良い。

残る2人は年相応になったかな。Rickはバスドラ1つのシンプルなドラムセットに座り、片手と両足でニコニコ叩いている。Vivianは一時大病を患っていたと聞いたが、見る限り元気そうだった。

明るい”Animal”、泣きのバラード”Love Bites”と名曲が続き、ノスタルジーを掻き立てる。隣の女性は目頭を抑えていた。ここでJoeのMC、「初めて日本に来てから34年になるね。またこの同じメンバーで26年になるよ。今日はHysteriaアルバムを演奏するね」大合唱の”Pour Some Sugar On Me”と、Vivianの紹介から”Armagedon It”が続く。

印象的だったのはこの後。それまでバックスクリーンにはイメージ映像が流れていたのが、突然在りし日のSteve Clarkを映し出した。Hysteriaツアーでのラウンドステージでギターソロを弾くSteveの姿に思わず見入る。そして彼作曲の”Gods Of War”。彼が他界してからもう27年経つが、彼が今でもバンドのメンバーなのだと感じさせてもらえた。

個人的に大好きなアップテンポの”Run Riot”で拳を上げた後は、最もノスタルジーを刺激する”Hysteria”。幸せなひと時。”Excitable”の後の”Love And Affection”も同様の感慨を感じさせてくれた。そしてHysteriaは終わってしまった。メンバーは退場。

アンコールに戻って最初に演ってくれたのが”Let It Go”。攻め立てるハードなリフと疾走感が堪らない。「High 'n' Dry」アルバムからは他にも色々演って欲しい曲はあったが、この夜は残念ながらこれだけ。最近のバラードの後、”Let's Get Rocked”と”Rock Of Ages”で場内合唱。ラストは”Photograph”で、バックスクリーンには沢山の昔の写真が走馬灯のように流れる。花道ではPhilとVivianが並んで仲良くソロを披露していた。最後にメンバー全員で花道に並んで挨拶をして終了した。

今回はとにかくHysteriaの名盤っぷりを痛感できたステージだった。できればいつかHigh 'n' Dry再現なんてのも観てみたいものだ。

1. Women
2. Rocket
3. Animal
4. Love Bites
5. Pour Some Sugar on Me
6. Armageddon It
7. Gods of War
8. Don't Shoot Shotgun
9. Run Riot
10.Hysteria
11.Excitable
12.Love and Affection
Encore:
13.Let It Go
14.When Love and Hate Collide
15.Let's Get Rocked
16.Rock of Ages
17.Photograph 
...

Fool On The Holiday

先日The Beatlesのトリビュートイベント「Fool On The Holiday」に行って来ました。品川プリンスホテルのクラブExは450席という小さい会場でしたが、丸一日かけて数々のトリビュートバンドがThe Beatlesの各時代を本気で再現していて心ゆくまで楽しめました。

<1st Stage>
① Fool On歌劇団 「ジョンとポールが出逢った日」
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まず最初にゴスペル隊が登場。見事なコーラスで”Amazing Grace”と、ストリングス隊も加わっての”Eleanor Rigby”を披露。その後マッケンジー牧師が登場し前説。教会でのジョン率いるクオリーメンのバンド演奏や、その後出会ったポールの弾き語りも交えながら、2人の出会いが寸劇とともに再現されました。

② The Beat Rush
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続いてはアメリカのワシントンコロシアムの再現。スマートなグレースーツで勢いのある演奏に、当時の黄色い歓声を上げる女子達の気持ちが分かりました。円形ステージ上で、いちいちドラムセットを回さなければいけなかったところまで完璧に再現(笑)。リンゴの椅子はあんなに高いのかとか、マイクが2本しかないからポールがマイクを分ける時はいちいちネックが当たらないように気を付けていたんだなということも実感出来ました。

1. Roll Over Beethoven
2. From Me To You
3. I Saw Her Standing There
4. This Boy
5. All My Loving
6. I Wanna Be Your Man
7. Please Please Me
8. Till There Was You
9. She Loves You
10. I Want To Hold Your Hand
11. Twist And Shout
12. Long Tall Sally


③ Jacaranda
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2番手はデビュー前の革ジャンに身を包んでいた頃の硬派なR&R。大勢の若い女性スタッフの人達がステージ前で踊り、なんとなく当時の雰囲気が味わえました。


<2nd Stage>
昼休憩を挟んでからは2nd Stage。開演前にThe Beat Rushのポールが弦楽四重奏をバックに”Yesterday”の披露あり。

④ The Liverpool Guys
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Let It Be時代の格好で登場。後期の数曲を披露した後、ルーフトップライブを再現。マネージャーやOno Yokoまでいて、途中警察がやって来るところまで忠実に再現しており笑わせてくれました。

4. Get Back
5. Don't Let Me Down
6. I've Got a Feeling
7. One After 909
8. Dig a Pony
9. Revolution
10.Why Don't We 
11.Monkey


⑤ The Tributes
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はるばる福岡から登場。ストライプスーツで主に中期のナンバーをやってくれました。やっぱり楽曲的にはこの頃が一番好き。簡単そうに聴こえてかなり難しいはず。
 
1. Day Tripper
2. You Won't See Me
3. In My Life
4. What Goes On
5. Savoy
6. Doctor Robert
7. She Said
8. And Your Bird
9. Got To Get You Into My Life

⑤ The Blue
「ビートルズのチカラ」という復興支援の枠で東北から登場。初期から中期ですが、他のバンドと被らないよう選曲した結果、かなり渋いナンバーを演奏してくれました。
1. Ticket To Ride
2. Can't Do That
3. If I Needed Someone
4. She's A Woman
5. Honey Don't
6. Don't Bother Me
7. Act Naturally
8. I Wanna Hold Your Hand
9. Money
10.Kansas City


<3rd Stage>
⑥ Fool On 歌劇団 「サージェントペパーズ物語」
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30分の休憩を挟んでのトリは「Sgt. Peppers Lonely Hearts Club Band」の完全再現。宝物を探すために楽団に同行するカイト少年の寸劇を交えながら、アルバム曲が演奏されていきました。ステージには例のカラフルな軍服を来たメンバー、その周囲には大勢の楽器隊がずらり。”She's Leaving Home”では弦楽器隊、”Within You Without You”ではインド楽器隊、”Good Morning Good Morning”では管楽器隊がそれぞれ華を添えていました。逆を言えばこのアルバムを再現するにはこれだけの編成が必要なわけで、なんと豪華なステージ、なんと壮大な音楽。極めつけはラストの”A Day In The Life”。クライマックスに沢山の人達がステージ前に並びだし、最後の音が鳴らされた時には目の前にアルバムジャケットが再現されていました。これには場内「ブラボー!」と大歓声。

最後はこの日の演奏者が全員ステージに上がり”Fool On The Hill”で大団円。鳴り止まない拍手の中どこからともなく”Love, love, love~♪”のコーラスが聴こえ、そのままアンコールで”All You Need Is Love”が。感動的なフィナーレとなりました。

この日のThe Beatles愛に溢れるステージの数々は期待を遥かに超える完成度で、本当に丸一日堪能させてもらいました。準備頂いた演者・関係者の皆様ありがとうございました。

1. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band 
2. With a Little Help from My Friends
3. Lucy in the Sky with Diamonds
4. Getting Better
5. Fixing a Hole
6. She's Leaving Home
7. Being for the Benefit of Mr. Kite!
8. Within You Without You
9. When I'm Sixty-Four
10.Lovely Rita
11.Good Morning Good Morning
12.Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
13.A Day in the Life
14.Fool On The Hill
encore
15.All You Need Is Love

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Helloween 「Pumpkins United World Tour 2018 in Japan」

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Helloweenのライブに行って来た。会場のZepp Tokyo。アリーナ中央の右手から入ると、ソールドアウトの場内は開演前からスゴい熱気だった。

SEの最後に”Let Me Entertain You”が流れると大歓声。幕が降りてメンバー登場。右手からWeikie、Kai Hansen、Markus Grosskopf、Sascha Gerstner、後ろのドラムセットにはDani Loble。オープニングはいきなり長尺の”Halloween”。そして歓声の中ボーカルの2人Andi DerisとMichael Kiskeもマイクを持って登場。これだけ豪華なメンバーがステージに並んでいることが信じ難い。

ボーカルの2人は花道で掛け合いをしたり肩を組んだり仲良さそう。かつては美青年だった2人も随分丸くなってしまったが (Kiskeに至っては頭部も見事に別人)、声は昔から変わらない。

ギタリスト達も交互に花道に出てきてくれるのだが、3人もいるとツインリードを弾いている時も後ろにもう1人リズムギターがいるわけで、やっぱり音の厚みが違う。さらにはトリプルリードなんてものまで見せてくれる豪華さ。

”Dr. Stein”の後にAndiのMC。「Good evening Tokyo。戻って来られて嬉しいよ。ちょっとまだ喉の調子が悪いから皆歌うのを手伝ってくれよな。日本人はアニメは好きかい?」「好きだと思うよ」とKiske。「SethとDocを紹介しよう」。バックスクリーンに2人のカボチャのアニメキャラクターが登場する。これはスペインのファンが作ったものらしいが、普通にどこかの大手プロダクションが作ったみたいによく出来ていた。ただこの後毎曲終わるごとに登場してくるのは、ちょっと閉口したが。

”I'm Alive”の後は、”If I Could”、”Are You Metal”と2曲続けてAndiボーカル。調子悪いと言っていたが、それでも高音も出ていたし、かなり頑張っていたと思う。一方で昨年はずっと調子を壊していたというMichaelは絶好調で、深みのある低音から伸びる高音まで流石だった。

AndiとKaiがシルクハットを被って演奏された”Perfect Gentleman”の後は、いよいよKaiの見せ所。中央のスタンドマイクに立ち「80年代のオールドスクールメタルの準備はいいか?」と煽り、”Happy Halloween”のアニメーションの後に強烈なスクリームから怒涛の勢いで”Starlight”に雪崩れ込む。場内はヘッドバンキングの嵐。その勢いのままメドレーで”Ride The Sky”, ”Judas”, ”Heavy Metal”と駆け抜けていく。ここはこの日のハイライトの1つだった。

それにしても場内凄まじい暑さ。まるでサウナにいるような熱気で、Tシャツも汗びっしょり。ステージで革ジャンを着たままのKiskeやSaschaが信じられない。たまに開くドアの外からの冷気だけが救いだった。

Kiske「この曲は俺がHelloweenに加入して初めてレコーディングした曲だよ」と言って始まったのは”A Tale That Wasn't Right”。この日初めてのバラード。紫のライティングの中しっとりとKiskeが歌い上げた。

新曲”Pumpkins United”に続いてはDaniのドラムソロ。するとスクリーンにビデオテープをセットする映像が流れて、在りし日のIngoが現れた。感傷を誘うIngoのドラムプレイが流れた後に、Daniがそれに合わせて同じリズムを叩き始めた。この演出は事前に知っていてもグッと来るものがあった。

その後も新旧織り交ぜて盛り上げた後にAndi「次は最後の曲だ。本編のね(笑)。この曲は俺が初めて聴いたHelloweenの曲だった。その時に俺はこう思ったんだ。なんでこの曲を書いたのが俺じゃないんだろうって」そう言って始まったのは”How Many Tears”。ボーカルの3人が交互に歌いながら疾風の如く駆け抜ける。Andiがそう感じたのもよく分かる名曲だ。最後静かにアルペジオを奏でながらメンバーが1人ずつ退場していき、最後にSashaだけが残った。

私はもうここで熱さに堪らず飛び出してドリンクを取りに行った。マシかと思って後方から再度中に入ったが熱さは変わらなかった。

アンコールは”Invitation”から”Eagle Fly Free”。ちゃんとイントロ付きでこの名曲を聴けるのが嬉しい。そしてここで大曲”Keeper of the Seven Keys”。2度目のアンコールは”Future World”に”I Want Out”。これでもかという名曲が立て続けで、最後は沢山のオレンジの大きな風船が降ってきて、このお祭りのフィナーレを飾った。今までZeppは何度も来ていたが、こんなに場内が熱かったことはないと思う。

1. Halloween
2. Dr. Stein
3. March of Time
4. If I Could Fly
5. Are You Metal?
6. Rise and Fall
7. Perfect Gentleman
8. Starlight / Ride the Sky / Judas / Heavy Metal
9. A Tale That Wasn't Right
10.I'm Alive
11.Pumpkins United
12.Drum Solo
13.Livin' Ain't No Crime / A Little Time
14.Why?
15.Power
16.How Many Tears
encore1
17.Invitation / Eagle Fly Free
18.Keeper of the Seven Keys
encore2
19.Future World
20.I Want Out


Riot 「Thundersteel 30th Special In Japan」

riot

Riotの来日公演に行って来た。会場の川崎クラブチッタは10数年ぶり。クラブチッタは最近独自でHR/HMバンドの招致やイベント開催に力を入れているらしく、こうした呼び屋を介さずハコ独自の招致は頼もしい。

18:00場内暗転し歓声が上がる中、演奏が始まると幕が降りた。現れたメンバーは全員黒に赤いラインの入った衣装を着ている。後ろにはメンバーが大きく描かれたバックドロップ。オープニングは来月リリース予定という新作からの新曲”Armor Of Light'。早くてRiotらしい曲。2曲目もそのまま畳み掛けるように”Ride Hard Live Free”。

ボーカルのTodd Michael Hallは噂に違わずスゴかった。確かにTony Mooreに声が似てるが、声の伸びや力強さはTony以上なんじゃないかとすら思った。しかもなかなかのイケメンでムキムキ。

3-4曲目は”On Your Knees”と”Metal Soldiers”と2曲続けてアルバム「The Privilege Of Power」から披露し、オールドファンを喜ばす。ここでToddのMC。「ドモアリガト。今日は寝れたし移動もないから良い日だった。今日は沢山提供するものがあるよ。投げるピックも沢山あるしね。次は”Fall From The Sky”。」

正直最近の曲はあまり予習もせずに今回参戦したのだが、どの曲もファストでカッコ良い曲ばかりで、特に”Angel Eyes”が印象的だった。またどれだけ早くても余裕を見せながら終始息のピッタリ合った演奏を魅せるバンドの演奏力も流石だった。

オールドメンバーのベースDon Van Stavernはステージ右手の定位置をあまり動かなかったが、終始嬉しそうな笑顔。彼作の”Land Of The Rising Sun”はタイトル通り日本愛に溢れる曲で、最後に指でハートマークを作ってみせていた。

左手のギターMike Flyntzもオールドメンバー。この日はMark Realeと同じような黒のレスポールを持って見事なソロを弾いていた。

見ていて面白かったのは一番右手のギターNick Lee。若いこともあり一番元気で、飛び跳ねたりステージを所狭しと走り回ったり。Mikeと並んでのツインリードも見所だった。

15分の休憩を挟み、ここからは第2部として「Thundersteel」の完全再現。白幕に映し出された雷と戦士の映像をバックに詩が朗読された後、タイトル曲のリフが聴こえ大歓声の中幕が降りた。ステージ左右にはアルバムジャケットのバックドロップが追加されていた。

ここからはお祭り状態。場内腕を突き上げ、ヘッドバンキングと大合唱。メンバーも皆楽しそうに笑顔で演奏していた。個人的なハイライトは名曲”Flight Of The Warrior”と”Johnny's Back”。また”Bloodstreet”でのMark Realeの泣きのギターソロを、Mikeが同じ黒のレスポで情感たっぷりと弾いていたところは感動的だった。唯一残念だったのは、”Buried Alive”前半のインストパートが暗転したまま録音音源だったこと。出来ればここも演奏してほしかった。

アンコールは「今度はずっと戻って79年の曲だよ」と”Road Racin”からスタート。続いてToddが「今日ここにMarkにいて欲しかった」と初めてMarkに言及。Donのテキーラを皆で天に捧げて回し飲みしてから”Sword and Tequila”を演奏した。

最後は”Warrior”かと思ったら、ここで「マサヨシを呼ぼう」と何とLoudnessの山下昌良氏が登場した。さらにはステージ両脇からアザラシの被り物をした人達が大勢現れてからスタートした。大名曲でのラストで大合唱ではあったが、正直アザラシ達はいらなかったなと思った。

この日は11台のビデオカメラが入り撮影しており、後日映像作品として発表される予定とのこと。終了は20:30頃だったので約2時間半、純度100%のパワフルなヘヴィメタルの一夜だった。

1. Armor of Light
2. Ride Hard Live Free
3. On Your Knees
4. Metal Soldiers
5. Fall From the Sky
6. Wings Are for Angels
7. Land of the Rising Sun
8. Take Me Back
9. Messiah
10.Angel Eyes
11.Metal Warrior
12.Thundersteel
13.Fight or Fall
14.Sign of the Crimson Storm
15.Flight of the Warrior
16.On Wings of Eagles
17.Johnny's Back
18.Bloodstreets
19.Run for Your Life
20.Buried Alive
encore
21.Road Racin'
22.Swords and Tequila
23.Warrior

 

Huey Lewis & The News Japan Tour 2017

huey

Huey Lewis & The Newsの来日公演に行ってきた。4年前に見逃して悔しい思いをしたが、また来るとは思っていなかった。会場はオーチャードホールで、私の席は2階の最前列。観客は40~50代が多いようだった。行ったのは21日だったが、翌日の追加公演がグレイテストヒッツになると聞いていた。そっちへ行くべきだったかと思ったが、逆に現在進行形なバンドの姿を知ることが出来た。

場内暗転すると、ステージは赤く点滅する中、ダンダダンとR&Rの鼓動が鳴り響いてきた。次々とメンバーが登場し、始まったのはもちろん”Heart Of Rock & Roll”。歓声の中、最後にサングラスをかけたHueyがステージに登場しハーモニカを吹き鳴らした後にマイクを掴んだ。

懐かしいあのハスキーボイス、伸びやかな高音にシャウト。遠目だからか67歳という年齢ほど歳を取ったようには見えず、自慢のゴールデンボイスも健在だ。右手にいる若くて髪の長いイケメンギタリストがギターでクラクションの音を出している。左手はオリジナルメンバーのJohnny Colla。彼はギターを弾いていたと思ったら、今度はサックスに持ち替えて吹き鳴らす。1階席はすでにオールスタンディング。このオーチャードホールでオールスタンディングの光景を見るのは初めてだ。

最近の曲だろうか初めて聴く2曲目の後に、また聴き慣れた”I Want A New Drag”のイントロが流れ観客が反応する。Johnnyは3人のホーンセクションに並んでサックス。右手の若いギタリストがこの曲や”Jacob's Ladder”の中間部で長いギターソロを聴かせ新しい解釈を加えていた。彼の若さがこの親父バンドに活きの良さを持ち込んでいるのが見て取れた。

ここでHueyのMC。「ドモアリガト、トーキョー!今日は11月21日の水曜日だ。今夜を忘れられない夜にしようぜ。これは新曲だ」”Her Love Is Killing Me”とタイトルされたノリの良いR&R。最後Hueyはタイトル通りドラムセットに倒れ込む茶目っ気を見せる。昔の曲と新曲やカヴァー曲を上手く織り交ぜながらセットは進んでいく。Hueyはバンドマイクでステージを左へ右へ動き「Are you with me !?」と煽ったり、観客に歌わせたり、上手く場内を盛り上げる。

途中1人ずつバンド紹介。オリジナルメンバーのキーボードSean HopperやドラムBill Gibsonの時は一際大きな歓声が上がった。「続く2曲はアカペラだ。知ってれば歌って、知らなければ手を叩いてくれ」メンバー全員ステージフロントに出て来て横一列に並ぶ。楽器はギター1本とベース、スネアドラムとホーン。この編成で1曲歌った後は、5人だけになり今度は完全なアカペラで新曲”Looking For A Love”。これがまた見事で、Seanの低音が特に良い味を出していた。

ここでHueyが「Lets go back to the future !」と叫び”Back In Time”へと雪崩れ込む。ここからはヒット曲のオンパレードと行って欲しかったが、”Heart And Soul”の後はまたカヴァーがありつつ本編終了。

アンコールで歓声の中Hueyが1人でステージに戻った後、ホーンセクションの紹介。そして「何か聴きたいか知ってるよ。30年前にこの曲を書いて以来毎晩演ることになった。これは君達のためだ」と言って始まったのは”Power Of Love”。中間部でHueyが「Can you feel it?」と煽る。正直愛の力は感じないが、音楽の力は感じることが出来た。

クールダウンしてミドルテンポの”Stuck With Me”。幸福感溢れる歌詞と綺麗なコーラスに改めて良い曲だなというのと、西海岸のバンドだなというのを再認識する。
その後ドラムとハーモニカだけで盛り上げた後、アップテンポの”Working For Living”で駆け抜ける。最後は全員で飛び上がって最後の音を鳴らして終了。横一列で挨拶をした後、大歓声の中ステージを去って行った。90分という短い時間ではあったが素晴らしいステージだった。

残念だったのは自分の席位置。ステージは良く見えたが、結局最後まで立ち上がることが出来ずじまい。これは座って観るような音楽じゃないだろう。こんな最高のR&Rは。

1. The Heart Of Rock & Roll
2. Remind Me Why I Love You Again
3. Doing It All For My Baby
4. I Want A New Drug
5. Her Love Is Killing Me
6. Jacob's Ladder
7. Hip To Be Square
8. Um, Um, Um, Um, Um, Um, Um
9. Lookin' For A Love
10.While We're Young
11.Back In Time
12.Heart And Soul
13.But It's Alright
14.We're Not Here For A Long Time
encore
15.The Power Of Love
16.Stuck With You
17.Workin' For A Livin

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