先月竜ジャケを取り上げた際にHeavens Gateに触れて以来、かつてのジャーマンメタルばかりずっと聴いている。ルールに厳しく質実剛健なドイツ人の作る音楽は、昔から力強さと哀愁に溢れ、日本人の琴線に触れてきた。今日はそんなドイツのメタルを取り上げたい。
① Scorpions 「Fly To The Rainbow」 (1974)
ジャーマンメタルではないが、ドイツのハードロックの始祖。クラウスの哀愁ボーカルとウリの泣きギターが絶品。世界中にドイツを知らしめた功績大。
② Accept 「Restless And Wild」 (1982)
ウドの金切り声が強烈なヘヴィメタルだが、その音楽性はクラシックも導入したりと結構メロディアス。ファストチューンのM1は後世への影響大。
③ Helloween 「Keeper Of The Seven Keys Pt.2」 (1988)
スピード・パワー・メロディという3本柱にコミカルさも加えて大成功したジャーマンメタルの立役者。後世に数多のフォロワーを生み出した。
④ Gamma Ray 「Heading For Tomorrow」(1990)
Helloweenを脱退したカイ・ハンセンが結成したバンド。本家が失速しているタイミングにデビューし、本家のお株を見事に奪って行った。
⑤ Running Wild 「Blazon Stone」(1991)
海賊のコンセプトや甲冑の衣装などで漢のイメージが強い。M1やM5の野太いボーカルもカッコ良いが、インストM11も好きだった。
⑥ Pink Cream 69 「One Size Fits All」 (1991)
メタルというよりハードロックだが、妙に粘り着くようなメロディが秀逸だった。ボーカルのアンディがHelloweenに電撃移籍して驚いた。
⑦ Heavens Gate 「Livin In Hysteria」(1991)
典型的なHelloweenタイプのバンドだが、その高い音楽性とプレイは日本でも人気を集め、BURRN!誌の表紙も飾っていた。
⑧ Blind Guardian 「Somewhere Far Beyond」(1992)
ファンタジックな世界観とドラマティックな音楽性により、ヨーロッパでは絶大な人気を集めた。私は世界観にハマらなかったが。
変わったリフでも強引にカッコ良くしてしまうパワーのあるトリオ。疾走曲のM1とM3、大曲M9が特に佳曲。
⑩ Chroming Rose 「Pressure」 (1993)
このバンドもHelloweenタイプだったが、この3rdではミドルテンポで独自の個性を出してきた。特にM5は佳曲。