Hard Rock

『ボヘミアン・ラプソディ』

queen

この映画はひょっとしたら陽の目を見ることはないんじゃないかと思っていた。日頃音楽ニュースサイトを見ているのだが、この映画の製作はかなり前にスタートしていたにも関わらず、やれ監督がクビになったとか、主演が降板したとかいうニュースばかりだった。それがようやく公開されることになり、全米で大ヒット、日本でも絶賛されている。製作者の苦労も報われただろう。

実際に観てみて、前評判に違わぬ内容だった。元々彼らのバイオグラフィーはドラマティックではあるが、不必要な脚色もほとんどなく、基本的には忠実に事実に基づいて製作されていた。前監督はもっと生々しいものを作りたかったらしいが、ゲイの描写もあったりして充分リアルだったのではないかと思う。

ファンとしてはやはりQueenの音楽がふんだんに使われているのが嬉しい。初期Smile時代の”Doing Alright”から始まり、”Bohemian”や”Another One”のレコーディング風景など、特徴を良く捉えているメンバー達の演奏で堪能できた。そしてクライマックスのライブエイド21分ノーカットで、感動的に締められていた。

今でこそゲイやバイセクシャルに対する社会の理解は広がりつつあるが、当時はまだ軽蔑の対象であった。そんな中でAIDSを抱えながら彼が感じた孤独は、この映画でも描写されていたが実際はそれ以上だっただろう。当初予定されていたという彼の死までの闘いの描写も観てみたかった。


「Hysteria: The Def Leppard Story」

先日の来日公演の余韻が残るDef Leppard。今日は彼らの映画を紹介したい。これは2001年に制作された彼らの歴史を再現したドラマなのだが、日本では未公開なのであまり知られていない。

70年代のパンクに反旗をひるがえし、集まった彼ら。当時まだ皆わずか10代、Rick Allenに至っては15歳だった。バンドの結成をまとめたリーダーだったPete Willisは、アルコールに入り浸り解雇される。後任にGirlのPhil Collinが加入。当初から目指していたアメリカで成功。グルーピーたちとの乱痴気騒ぎ、Rickの交通事故、そして大けがにより左腕の喪失。そしてSteve Clarkのアルコール問題と他界。

他のバンドが経験することがないほどの壮絶な物語。歴史として知っている一つ一つの事実がドラマとして忠実に再現されている。役者もそっくりとまではいかずとも、かなり似ており、よく集めたなぁと感心する。ファッションまで本人にそっくりだ。初期の楽曲の数々がストーリー中の随所に演奏されるのも良い。ファンであれば一見の価値あり。


Def Leppard Live Report 2018

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Def Leppardの来日公演に行って来た。今回は「Hysteria」の再現とのことで楽しみにしていた。早めに会場の武道館に着くと、まだリハーサルをやっており、大音量が辺りにこだましていた。地響きのようなドラムサウンドに乗って聴こえるテンポの速いギターリフは何と”Let It Go”。今夜これも聴けるのかと思うと更に期待が高まった。開場後に中に入る。席は1階南西の最後尾。開演前に満員になった。

Rolling StonesやThin Lizzy、Depech ModeなどイギリスのグループばかりのSEが流れた後に暗転し、場内大歓声。”Women”のイントロが聴こえた後、Phil Collinがステージ前方に伸びている花道でギターを鳴らしていた。入れ替わりでJoe Elliottが"In the beginning ~"と歌いながら花道に出て来る。Philはステージ右手へ。左手にはもう1人のギターVivian Campbell、一段上がったドラムセットにはRick Allen、その右手にベースRick Savage。

続いてアルバム通りのSEから”Rocket”が始まる。「Hysteria」の忠実に再現してくれることが分かり嬉しくなる。息の合った演奏もさることながら、分厚いコーラスも見事。

Joeは見た目も声も昔とあまり変わらない。マイクにはユニオンジャックが垂れ下がっていた。Philはスタートから上半身裸。若い頃よりも今の方がムキムキなんじゃないだろうか。Savはブロンドの髪が最初Steve Clarkかと思ってしまった。ピンクのスーツやQueenのTシャツが何故か似合ってカッコ良い。

残る2人は年相応になったかな。Rickはバスドラ1つのシンプルなドラムセットに座り、片手と両足でニコニコ叩いている。Vivianは一時大病を患っていたと聞いたが、見る限り元気そうだった。

明るい”Animal”、泣きのバラード”Love Bites”と名曲が続き、ノスタルジーを掻き立てる。隣の女性は目頭を抑えていた。ここでJoeのMC、「初めて日本に来てから34年になるね。またこの同じメンバーで26年になるよ。今日はHysteriaアルバムを演奏するね」大合唱の”Pour Some Sugar On Me”と、Vivianの紹介から”Armagedon It”が続く。

印象的だったのはこの後。それまでバックスクリーンにはイメージ映像が流れていたのが、突然在りし日のSteve Clarkを映し出した。Hysteriaツアーでのラウンドステージでギターソロを弾くSteveの姿に思わず見入る。そして彼作曲の”Gods Of War”。彼が他界してからもう27年経つが、彼が今でもバンドのメンバーなのだと感じさせてもらえた。

個人的に大好きなアップテンポの”Run Riot”で拳を上げた後は、最もノスタルジーを刺激する”Hysteria”。幸せなひと時。”Excitable”の後の”Love And Affection”も同様の感慨を感じさせてくれた。そしてHysteriaは終わってしまった。メンバーは退場。

アンコールに戻って最初に演ってくれたのが”Let It Go”。攻め立てるハードなリフと疾走感が堪らない。「High 'n' Dry」アルバムからは他にも色々演って欲しい曲はあったが、この夜は残念ながらこれだけ。最近のバラードの後、”Let's Get Rocked”と”Rock Of Ages”で場内合唱。ラストは”Photograph”で、バックスクリーンには沢山の昔の写真が走馬灯のように流れる。花道ではPhilとVivianが並んで仲良くソロを披露していた。最後にメンバー全員で花道に並んで挨拶をして終了した。

今回はとにかくHysteriaの名盤っぷりを痛感できたステージだった。できればいつかHigh 'n' Dry再現なんてのも観てみたいものだ。

1. Women
2. Rocket
3. Animal
4. Love Bites
5. Pour Some Sugar on Me
6. Armageddon It
7. Gods of War
8. Don't Shoot Shotgun
9. Run Riot
10.Hysteria
11.Excitable
12.Love and Affection
Encore:
13.Let It Go
14.When Love and Hate Collide
15.Let's Get Rocked
16.Rock of Ages
17.Photograph 
...

Def Leppard Hysteria Tour

leps

Def Leppardの「Hysteria」再現ツアーでの来日が決定しました。このツアーはかなり以前から噂されていて、ずっと気になっていました。発表を受けて急いで先行で確保済み。10月24日(水)@日本武道館です。

改めて言う必要もないですが「Hysteria」は1987年にリリースされた名盤で、彼らの4枚目。全世界で売れた数は1500万枚と思っていましたが、その後も売れ続けていたようで、今や3000万枚に達したとのこと。HR/HMでは他に類を見ないモンスターヒットですね。

私も初めて聴いたというのもあり大好きなアルバム。成功は批判も呼ぶものではありますが、この完成度の高さはやっぱり否定し難いでしょう。「Hysteria」と同じくらい81年の2nd「High 'n' Dry」も好きなのですが、こっちの再現はないだろうな。
...

Pat Torpey (Mr. Big) 他界

pat

今年は訃報が続きます。去る2月7日にMr.BigのドラマーPat Torpeyが他界してしまいました。享年64歳でした。

Patがパーキンソン病を患っていたことは前から公表されていました。症状の進行に伴いドラムを叩くことも難しくなりつつある中で、周囲のサポートも受けながら出来る範囲でアルバムやツアーに参加し続けていました。昨年も来日していただけに唐突感は否めません。

甘いマスクに爽やかな笑顔。パワフルでグルーヴィーなドラミング。

RIP 

  

Zeno 「Zeno」 (1986)

ZENO(ジーノ)
ジーノ
EMIミュージック・ジャパン
1993-10-20


1. Eastern Sun
2. A Little More Love
3. Love Will Live
4. Signs On The Sky
5. Far Away
6. Emergency
7. Don't Tell The Wind
8. Heart On The Wing
9. Circles Of Dawn
10. Sent By Heaven
11. Sunset

ドイツのギタリストZeno Rothが亡くなりました。実兄のUli Rothが明らかにしました。享年61歳でした。

寡作なため数枚しかアルバムを発表していませんが、Zenoと言えばやはり86年の名盤デビュー作。と言っても私はリアルタイムで聴いたわけではなく、93年のCD再発の頃が初でした。

とにかく神々しいほどの極上メロディの宝庫。透き通るような高音ボーカルと分厚いコーラス、駆け上るギターソロ、正に天上の音楽。歌詞に見られる圧倒的な肯定感もある種宗教歌のよう。B誌では98点という高評価がされていましたが、それに違わず素晴らしい内容でした。全曲名曲ですが特にM5が好きでした。

しかし結果的にこれが売れず。契約金が100万ドルだったらしいのでプレッシャーも相当なものだったことでしょう。これによりZenoは業界不信になりその後しばらく表舞台から退いてしまいます。

あまり世渡りが器用な方ではなかったようですが、彼の作った音楽は記憶されるべきものだと思います。


L.A. Metal Summit 公演中止

lametal

L.A. Metal Summitの公演が中止になった。これは来月幕張メッセでの開催するはずだった80年代アメリカンハードロックのフェスで、以下のバンド・ミュージシャンが出演予定だった。

<5/13>
Vince Neil of Mötley Crüe
Cinderella's Tom Keifer
L.A. GUNS  (Featuring Phil Lewis<Vo>, Tracii Guns<G>)
Faster Pussycat
Hair-King
Li-sa-X

<5/14>
RATT  (featuring Stephen Pearcy<Vo>, Warren DeMartini<G>, Juan Croucier<B>, Carlos Cavazo<G>)
Sebastian Bach
Slaughter 
Enuff Z'nuff 
Hair-King
Li-sa-X

チケットが売れてなかったからなのかと思ったが、どうやらそれだけではないらしい。個人的にもこのLA Metalという呼称には違和感はあり、そもそもCinderellaもSkid RowもLAではなく東海岸出身である。大阪のバンドをつかまえてTokyo Metalと呼んでいるようなものだ。また開催発表が2ヶ月前というのもあまりに遅過ぎだったろう。

最近話題のLi-sa-Xも気になっていたが、私が一番目当てだったのはTom Keifer。Cinderellaが好きだったのだがチャンスがなく、数年前にTomがソロアルバムをリリースして復活して以来観られる日を楽しみにしていた。今後また機会があるとは到底思えない。。

Generation Axe 2017 Live Report

generationaxe

先日Generation Axeを観に行ってきた。これはSteve Vaiが主催してHR/HMのギターヒーローを集めたイベントで、昨年の北米に続いて日本でも開催されたもの。4月頭は仕事がトップシーズンで無理やり定時に終わらせてZeppに向かったが、会場に着いた頃には既に開演してしまっていた。ステージには左から、Nuno Bettencourt、Zakk Wylde、Steve Vai、Yngwie Malmsteen、Tosin Abasi。錚々たる5人のメンツが並んでBostonの”Foreplay”をプレイしていた。バックバンドはベース、ドラム、キーボードの3人。会場は満員御礼。

終わるとTosinが1人ステージに残る。他のギタリスト達と比べると知名度は低いかもしれないが、個人的には結構観るのを楽しみにしていたギタリスト。Steveが声掛けをしたと聞き、最初変態系のファンキーなタイプかと思ったが、全然違った。8弦のギターをタッピングやスラッピングで弾いていて、ギターというよりもスティックを弾いている感覚。音楽性もフュージョンの入ったプログレメタルという感じで面白かった。

3曲弾いた後にTosinが「ヌーノサーン」と呼ぶと、左手からNunoが登場して歓声が上がる。昔と変わらぬイケメンぶり。2人並んでTosinの曲”Web”を一緒をプレイした後にTosinは退場すると、Nunoが「Tosinの後にプレイするのは怖いんだよね。でも俺はシンプルに演らせてもらうよ。俺はシンプルガイだからね」と笑いを誘う。最初の曲は”Get The Funk Out”。ボーカルまで取りグルーヴィーにプレイすると、会場のボルテージが一気に上がる。続いてアコギを持って中央の椅子に座る。”More Than Words”のイントロを弾き始めたが、「いや、これは今夜は演らないよ」と途中で止め、”Midnight Express”へ。これがまた見事だった。最後は”Extreme Medley”。ドラム台に登ったりしながら弾きまくり会場を盛り上げてくれた。終始気さくなMCも含め、彼は本当に華のあるギタリストだった。

ここでZakkが登場する。Nunoのボーカルで2人が演奏したのはCitizen Copeの”Sideways”。最初随分地味な選曲だなと思ったのだが、途中から2人して泣きのギターを聴かせまくるブルージーなアレンジで納得。ここからはZakkの独演。演奏したのはBlack Sabbathの”NIB”、Jimi Hendrixの”Little Wing”、Allman Brothers Bandの”Whipping Post”と、どれもカヴァーだが非常にZakkらしい選曲。どの曲も途中までは雰囲気たっぷりにボーカルを取りながら演奏するのだが、後半はとにかく弾きまくり。あまり最近の彼には早弾きのイメージはなかったのだが、この日は弾き倒していた。プロレスラーの呼び込みのようにメンバー紹介した以外はあまりMCもなかったが、何度も客席まで降りて来たり、ゴリラのように胸を叩いたり、背中で弾いてみせたり、色々なパフォーマンスで楽しませてくれた。Nunoとは対照的な漢っぷりだった。

続いて登場したのはSteve Vai。昨年の北米ツアーではSteveがトリだったのだが、今回は順番を入れ替えたようだ。フレットが光るギターで思い切りヘヴィな曲でスタート。その後も残念ながら知っている曲はなかったが、曲毎にギターを替えながら、時に流麗に時に泣きをきかせ、色々と多彩なプレイを披露していた。昔と違い髪は短くなり後頭部も寂しくなってしまったが、相変わらずの奇才ぶりだった。

そして最後トリYngwieが登場。この時だけステージは赤いライトを浴びて一面のスモークに覆われた。会場の大歓声を聞くと、やはり彼が一番人気があるようで、Steveも気を使ってトリを譲ったのだろうか。初日は機材トラブルの関係ですこぶる機嫌が悪かったらしいが、今日はステップを踏んだり機嫌良さげ。冒頭からとにかくストラトを弾きまくっていて、途中いくつかクラシック曲も弾いていたが、何だか早過ぎて良く分からなかった。上手いのだけど、とにかく早引きばかりで正直ちょっと疲れてしまった。最後にアコースティックから始まって、Steveと並んでツインリードを聴かせた”Black Star”は良かった。

この後、Yngwie以外の4人が揃ってEdgar Winterの”Frankenstein”。NunoとZakkとSteveの3人が並んで一緒にネックを振り上げたり、仲良く楽しそうにプレイしていたのが印象的。途中Nunoはドラムまで叩いて、もう1人と掛け合いをしてみせていた。

そして最後はYngwieも再登場し、Deep Purpleの”Highway Star”。ボーカルはYngwieだったが、彼のIan Gillanはなかなか悪くなかった。途中1人1人順番にソロ回しもしていたが、個性の強いそれぞれのギタリストの特徴が良く現れていた。本来なら最後にSteveから他のメンバーに対してコメントがあるはずなのだが、会場が3時間と決まっている上に、この日は開演が遅れたこともありカットされてしまっていた。終演後並んで挨拶した後もあまり名残惜しむ暇もなかったようだが、NunoとZakkだけステージ下まで降りて握手に応じていた。
1週間ピークシーズンの仕事で疲れた末に3時間強のスタンディングとは中年には体力的にかなり厳しかったが、結果的になかなか楽しませてもらった一夜だった。


1. Foreplay (N, Z, V, Y, T)
2. Tempting Time (T)
3. Air Chrysalis (T)
4. The Woven Web (T)
5. Physical Education (T, N)
6. Get the Funk Out (N)
7. Midnight Express (N)
8. Extreme Medley (N)
9. Sideways (N, Z)
10.N.I.B. (Z)
11.Whipping Post (Z)
12.Little Wing (Z)
13.Bad Horsie (V)
14.Racing The World (V)
15.Tender Surrender (V)
16.Gravity Storm (V)
17.Spellbound (Y)
18.Into Valhalla (Y)
20.Overture (Y)
21.From Thousand Cuts / Arpeggios from Hell (Y)
22.Adagio (Y)
23.Far Beyond the Sun (Y)
24.Trilogy Suite Op:5 / Fugue / Echo (Y)
25.Black Star (V, Y)
26.Frankenstein (N, Z, V, T)
27.Highway Star (N, Z, V, Y, T)


Pride & Glory 「Pride & Glory」 (1994)

プライド&amp;グローリー
ザック・ワイルド
マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
1999-09-15


1. Losing Your Mind
2. Horse Called War
3. Shine On
4. Lovin' Women
5. Harvester of Pain
6. The Chosen One
7. Sweet Jesus
8. Troubled Wine
9. Machine Gun Man
10. Cry Me a River
11. Toe'n the Line
12. Found A Friend
13. Fadin' Away
14. The Wizard
15. Hate Your Guts

今週開催されるGeneration Axeに参戦する。これはSteve Vaiが主催するギタリストの祭典で、Yngwie MalmsteenやNuno BettencourtなどHR/HM界の錚々たるギタリスト達が集まる。私は最近のことはほとんど分からないのだが、かつての懐かしいギターヒーロー達の名前に思わず誘われてしまった。

その出演陣の中で一番気になったのがZakk Wylde。私が初めて彼を見たのはOzzy Osbourneの”No More Tears”のPVだった。ベルボトムの仁王立ちで、ブロンドの髪を振り乱しながら不思議なペイントのレスポールをヘヴィに搔きむしる彼のプレイは、当時の他の誰とも違い強烈に印象に残った。

そんな彼がOzzyの引退宣言に伴って始動したソロプロジェクトが、このPride & Glory。これは一言で言えばサザンハードロック。Lynyrd Skynyrd等のサザンロックをこよなく愛する彼の趣向が色濃く反映されたアルバムである。

冒頭のバンジョーに始まり、随所で聞けるハーモニカやマンドリン、スライドギターなどが味わい深く、牧歌的なカントリー調のアコースティックも心地良い。一方でそうしたルーツ色が、彼の敬愛するBlack Sabbathのヘヴィでうねるようなギターリフや、やたらと野太いボーカルと融合しているのが面白い。時折少し弾き過ぎてしまうギターソロや、やたらと大仰なオーケストレーションはちょっと作風に合っていない気もするがそこはご愛嬌。

この後ZakkはよりヘヴィなBlack Label Societyを結成し活動を展開。風貌もまるでヘルズエンジェルズのような貫禄になった。今回はどんなステージを見せてくれるのだろう。

 

Phil Lynottとアイルランド

lynott

今日は私の好きなアイルランドの英雄Phil Lynott(フィル・ライノット)について取り上げてみます。

彼は1949年8月20日イギリスのバーミンガム近郊で、アイルランド人の母親とブラジル人兵士の父親の間に生まれました。しかしすぐに帰国してしまった父親の顔を見ることはなく、肌の色の違いから差別も受けます。その後祖父母のいるアイルランドのダブリンに移り、そこでアイルランド人としてのアイデンティティを強く持つに至ります。

ダブリンで彼は伝承曲を始めとする様々な音楽的影響を受けるとともに、詩作にも目覚めます。それらを元に自己表現として自身のバンドThin Lizzyを結成するに至ります。

彼の作る音楽は、フォークロック、ファンク、ハードロック、エレクトロポップなど、時代とともに様々に変化しましたが、そうした中でアイルランドの伝承曲のメロディを取り入れたものが多くありました。また詩作の面でも、祖国への想いを編んだものも少なくありません。今日はそんな彼のアイルランドに因んだ曲を10曲取り上げてみます。

Whiskey In The Jar (1972)
アイルランド伝承歌をアレンジした曲。バンドとして初めてのシングルヒット

Eire (1971)
中世の頃に侵略してきたイギリス軍と戦ったアイルランドのオドネル卿について綴った叙事詩

Dublin (1971)
故郷ダブリンを離れる時の寂寥の想いを綴った短い叙情詩

The Rise and Dear Demise of the Funky Nomadic Tribes (1972)
タイトル通り中世にアイルランドに侵略したノルマン民族の興亡を綴った長尺ファンク曲

Sarah - version 1 (1972)
祖母に宛てた曲で、後年のものとは同名異曲。美しいピアノは同郷のClodagh Simonds。

Philomena (1974)
こちらは母親に宛てた曲で、タイトルは母親の名前。ギターリフはケルト旋律を奏でている。

Emerald (1976)
エメラルドとはアイルランドのこと。これも中世における英軍侵略の様子が描かれ、このギターリフもケルト音階

Fools Gold (1976)
19世紀半ばのアイルランド大飢饉についての曲。この時に餓死や国外流出で国民の2/3を失った

Roisin Dubh (Black Rose) A Rock Legend (1979)
代表曲の1つ。Danny BoyやShenandoahなどの伝承曲を交えながら、祖国の歴史を俯瞰する一大絵巻

Cathleen (1982)
愛娘に向けて歌った曲。美しいアイルランドの少女という副題が付いている

 

温かみが感じられる曲調や歌詞、そして低い歌声が好きでした。1986年1月4日、ドラッグのオーバードーズにより他界。ダブリン郊外に埋葬され、街の中心部には彼の銅像が建てられています。いつか墓参りにダブリンに行きたいと思っています。

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