Boston

Boston Live Report 2014

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2014.10.9 @ 日本武道館

Bostonの来日公演に行ってきた。
1979年以来の35年振りということで、日本武道館は満員御礼。70年代をリアルタイムで聴いていたと思われる50代位の人が一番多かった。94年の「Walk On」で知った私は会場内でも一番若い世代のようだった。私の席は2階席だったが、南側の最前列だったのでかなり良席だった。スクリーンには大きなBOSTONのロゴ。ステージの左右にはTom Scholz自身が開発したRockmanのアンプが積み上げられていた

場内テンションは異様に高く、開演が近くなると何度も手拍子が巻き起こる。開演の7時を10分ほど過ぎて暗転。大歓声の中Tomが1人でステージに登場しギターソロを弾き始めた。アリーナは既に総立ち状態だ。Tomは金のレスポールを弾き、トレードマークのノースリーブTシャツにハーフパンツ。黒のTシャツにはGibsonの文字が入っている。遅れて登場してきた他のメンバーと比べると、やはり背が高い。

オープニングナンバーは”Rock & Roll Band”。ボーカルのTommyを中心として、左にTom、右にもう1人のギターGary。その後ろの一段上がったところに、左は女性のギター&ボーカルKimberley、右にはベースのTracy、そして中央にドラム。曲は続いて”Smokin”へ。

まず驚くのはTommyのボーカルがBrad Delpの声に本当によく似ていること。全く違和感を感じない。そしてバンドサウンドも素晴らしい。音も非常に良く、その力強さもアルバムで聴くよりも全然ロックしている。TomとGaryのツインリードも綺麗で良いコンビ。”Feeling Satisfied”ではコーラスハーモニーも見事だった。

ここでTomがMC。「サンジュウゴネンブリニホンニキマシタ。キョウハキテクレテドウモアリガトウゴザイマス」と日本語が流暢だ。「次の曲は新作からで、人生の最良の日について書いた曲だよ」と言って始まったのが”Last Day Of School”だったので思わず笑ってしまった。またTomのMCは全てバックスクリーンに日本語字幕が出ており、これも笑いを誘っていた。

”Surrender To Me”ではKimberleyがTommyと入れ替わってボーカルを取る。「Walk On」で歌っていたFran Cosmoの高い声は女性ボーカルの方が合うのだろう。ライブを観るまでは最初はBostonに女性ボーカル?と違和感があったのだが、実際観てみて納得した。それほど若くはないらしいがブロンドで美人、しかもスタイルも良いと、何か逆に得した気分だった。

通常バックスクリーンには演奏している様子が映されるものだが、彼らのライブでは基本的に宇宙や山、森や海など大自然の中を飛び回っている映像が終始映し出されおり、環境保全活動を行ってきたTomのこだわりが見えた。そうした中で一瞬日本の捕鯨船の妨害を行ったシーシェパードの映像も流れていた。これには観客の中でも気を悪くした人もいたらしいが、鯨食にこだわりのない私は気にならなかった。それよりも残念だったのはスクリーンがアメリカツアーみたいにボストン号内部にいいるように思わせてくれる3枚窓に分かれていなかったことだった。

Garyのアコギから”More Than A Feeling”が始まった時に、ステージ右手にある女の子が登場し歌っていた。その後”Walk On”で紹介され、中央でリードボーカルを取った。アメリカンアイドル出身の歌手らしく、元気一杯に歌い飛び跳ねていた。後で知ったが、彼女はベースのTracyの姪らしかった。

”More Than A Feeling”の後でTomのギターソロタイムがあった。見事なライトハンドを見せてくれたが、ディレイを使って手を止めても音が鳴っているとおどけてみせていた。”Walk On”メドレーではオルガンも弾き、マルチミュージシャンぶりも披露した。左足にサポーターを付けてはいたが、お立ち台に立ったりもし、年の割に彼は本当に若々しかった。

”Foreplay”から”Long Time”で本編終了。メンバー横並びで挨拶をした後引っ込む。アンコールではGaryが他のメンバーを1人ずつ紹介しながら呼び込む。そして”I Think I Like It”と”Party”。

最後は少し残念だった。曲が終わった後、Tomらは今度は並んで挨拶もなくMCもなく、すぐにステージ左手へ退場して行ってしまった。これを見てもう一度アンコールがあると思った人は多かったはずだ。最終日なので、きっとサプライズでもう一曲あるのだと。しかし無情にもすぐに客電がつき、終了のアナウンスが流れた。Eric Claptonの時もそうだったが、再アンコールがないのであれば、せめて最後は挨拶をして締めて欲しかった。しかしそこだけ除けば、本当に素晴らしいライブだったと思う。

1. Rock & Roll Band
2. Smokin'
3. Feelin' Satisfied
4. The Last Day of School
5. Life, Love & Hope
6. Peace of Mind
7. It's Been Such a Long Time
8. Cool the Engines
9. Surrender to Me
10. Don't Look Back
11. Something About You
12. Amanda
13. The Launch
14. More Than a Feeling
15. Instrumental
16. A New World
17. To Be a Man
18. Walk On
19. Get Organ-ized
20. Walk on (some more)
21. Foreplay / Long time
<encore>
22. I Think I Like It
23. Party 

 

Boston 「Walk On」 (1994)

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ボストン

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1. I Need Your Love
2. Surrender To Me
3. Livin' For You
4. Walkin' At Night
5. Walk On
6. Get Organ-Ized
7. Walk On (Some More)
8. What's Your Name
9. Magdalene
10. We Can Make It

Bostonの新作がリリースされた。今度は11年振りだという。女性ボーカルが入ったなどを聞いてまだ購入には至っていないのだが。代わりに最近ずっと聴いているのが1994年の「Walk On」である。

私がリアルタイムでBostonを聴いていたのは、このアルバムが最初で最後だった。当時はまだギリギリHR/HMを聴いていた頃だが、時代は既にグランジ・オルタナティブだった。なのでそれまで400~1800万枚という驚異的なセールスを記録していた彼らも、今作は100万枚がやっとだった。

まぁしかしそんなことは作品の質とは全く関係はないことであり、質は非常に高い。重厚で煌びやかなギターハーモニーとボーカルコーラスが彩るメロディは、突き抜けるような爽快感や胸を締めつけるような切なさに溢れている。中間部のWalk On Medleyはメドレーというよりは組曲になっていて、前作になかったようなハードさが印象的だ。またそれを挟むように配置された楽曲もM2、M3、M9など名曲揃い。

ちなみにボーカルはそれまでのBrad DelpからFran Cosmoに替わっている。しかし私はこのアルバムを先に聴いていたので、特に違和感もなくすんなり聴けた。もちろん後追いで聴いたそれまでのBradのボーカルはとても印象的だったし、彼が自殺したと聞いた時はもちろんショックだった。

デビューは1976年でもう活動歴は38年になるが、リリースが毎回ほぼ8年毎だったため、アルバムは6枚のみという驚くほどの寡作っぷりだ。オリジナルメンバーもTom Scholzのみだが、元々彼の宅録プロジェクトだから全く影響がない。シンセサイザーなどを全く使わないことを信条としており、デビュー当時から全くサウンドが変わらないことは、ワンパターンではあるものの、それだけデビュー時から完成度の高い作品を作り上げていた証拠である。もし来日があるようなら新作も買おうかな。

★★★☆


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