Cream

Jack Bruce 逝去

jack

Jack Bruceが亡くなった。死因は肝臓の疾患、享年71歳だった。

彼のキャリアでは、ソロの方が断然長いのだが、やはり真っ先に挙がるのはCreamである。1966年からわずか2年半の活動しかなかったが、3000万枚のセールスを上げ、ロック史の伝説となっている。

当時も今も、一般的にCreamはEric Claptonのバンドという見方をされている。また元々Creamを結成させたのはGinger Bakerだ。しかし実質的には、コンポーザーでフロントマンであったJackこそがCreamの中心人物であったと、私は思っている。

2005年のCream再結成は体調のこともあり数日間のみで終わってしまった。しかし今年もソロで力作を出したばかりで、いつかこの目で見る機会があればと思っていたのだが。

RIP

 

「クリーム STRANGE BREW」 クリス・ウェルチ著



序 章 至上のトライアングル・マジック
第1章 クリーム誕生前夜
第2章 頑強な天才ドラマー
第3章 早熟で、歌えるベーシスト
第4章 スローハンドの秘密
第5章 ヤードバーズの憂鬱
第6章 アット・ザ・クロスロード
第7章 クリーム始動
第8章 レコード・デビュー
第9章 即興詩人ピート・ブラウン
第10章 希望の地!?アメリカ
第11章 変速ギア、カラフルなクリーム
第12章 ツアー・サーキット
第13章 素晴らしきクリームの世界
第14章 崩壊の足音
第15章 解散効果
第16章 クリームを終えて
最終章 至上の瞬間よ、ふたたび

Levon Helmの自伝をずっと探し続けていて、古本屋を色々回っているのだが、なかなか見つからない。CDと違って書籍というものは、絶版になるのが早い。そしてひとたび絶版になってしまうと、見つけるのに本当に苦労するのである。そうした中でいつも目的とは違う本を見つけて買ってしまう。このCreamの伝記本もそうだった。

Creamは活動期間わずか2年半という短期間に、ロックの歴史に大きく影響を与えた、言わずと知れた偉大なるバンドである。Eric Clapton、Jack Bruce、Ginger Baker、一級の凄腕が集まった奇跡のスーパーグループだ。音楽的な革新性もさることながら、彼らのルックスやファッションも最高にカッコよかったと思う。この書籍の著者はイギリスの歴史ある音楽誌メロディーメイカーの記者であるが、Creamの結成前から各メンバーとも互いに知った仲であり、Gingerから結成のニュースを直接聞くことができたために、MM誌にもいち早くすっぱ抜くことができている。

これを読むと当時の3人の複雑な力関係も見えてくる。バンドを集めたのはGingerであり、年長の彼が当初はリーダーであった。しかしほとんどの曲を書いていたのはJackであり、彼がフロントマンとしてボーカルを取っていたわけで、後年にはCreamは彼のバンドであったと見る向きも強い。だが、実際当時メディアやファンから注目を集めていたのは、神と呼ばれたEricなわけで、かのアトランティックレコードの社長Armet Artiganですら他の2人はEricのバックバンドであったという認識でいたらしい。これではお互いの人間関係も上手くいくはずがない。

この中でEricが結果的に疲れてしまったようだ。それはブルースギタリストだった彼がジャズプレイヤーだった2人に毎晩即興演奏を求められたことや、常に険悪なJackとGinger2人の仲介をしなければならなかったこと、さらには自身が常に追いかけられる有名人であることなど、様々なことが要因のようだ。そして彼はこの後全く異なる音楽キャリアを歩んでいくことになる。

彼ら3人は1968年にロイヤルアルバートホールでフェアウェルコンサートを行った。そしてそれから37年後の2005年に、同じ場所で再結成するのである。是非この目で拝んでみたかったものだが、恐らくもう2度と再結成することはないのだろう。


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  • 『Dark Star - H.R.ギーガーの世界』
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