Belinda Carlisle

Belinda Carlisle Live Report 2013



Belinda Carlisle @ Billboard Live Tokyo, 30 Nov 2013

Belinda Carlisleの来日公演がBillboard Liveで開催された。彼女が3年半前にアコースティックセットで来日した時は見逃したのだが、今回はエレクトリックバンドで再来日ということで期待していた。私がBillboardに来るのは2010年のSusanna Hoffs以来2度目。食事込みのチケットだと高いので、食事なしのチケットにしたら、一番上の方の席になってしまった。1夜で2公演あるうちの1stステージ。

19:00に暗転しバンドが先に登場。左手からキーボード、エレアコ、ドラム、ベース、パーカッションの5人。演奏が始まってから、最後にBelindaが登場。勢いよく"Runaway Horses"でスタート。やっぱりエレクトリックバンドは盛り上がる。2曲目は"Get Weak"。ここで"The Same Thing"が聴けなかったのは少し残念。

私のかつてのアイドルももう50過ぎ。流石に顔にはシワもあるし、黒の上下を着た体型も少しふくよかになった。しかしそれも遠目で見ればそれほど分からず、昔の美人オーラはそのままだった。何よりも張りのある歌声は全く衰えていなかった。またリズムに乗って踊るのも昔のまま。

"Too Much Water"の前に彼女が譜面台を動かした際にカンニングペーパーが落ちた。「この曲をここで歌うのは初めてね。歌詞は覚えてるけど念のためよ。でもそっちからは見えないでしょ」とのMCに場内笑いが起きていた。

"Circle In The Sand"と"Vision Of You"でしっとり聴かせた後に"La Luna"と"Summer Rain"で盛り上がる。やっぱり名曲だと実感する。

「77年当時、私達5人は座って話していて、バンドをやろうという話になったの。それぞれ何の楽器をやるって話していたら、残ったのはドラムとボーカルで、私はドラムをやるにはtoo lazyだから、ボーカルにしたの。そうしてGo-Go'sができたのよ」と昔話をしてくれた後に、Go-Go'sの"Vacation"と"Our Lips Are Sealed"を歌った。やっぱりGo-Go'sの楽曲はノリがいい。そしてその勢いのまま"Leave A Light On"へ。

「次の曲はみんなも一緒に歌ってね。歌詞も知っているでしょ。私は知ってるわ」とのMCにまた笑ってしまった。そして最大のヒット曲"Heaven Is A Place On Earth"。最初アコースティックバージョンでしっとり始まったと思ったら、ドラムから勢いよく本来のイントロにつながり場内大盛り上がりとなった。

本編終了し一度退場した後すぐに再登場。Belindaはいつの間にか裸足になっていた。踊るのが好きな彼女のお約束だ。アンコール1曲目"Emotional Highway"は意外だった。2曲目の"Live Your Life Be Free"ではまた盛り上がる。「次の曲は85年、もう大昔ね。これも初めての曲よ」とデビューアルバムの"Since You've Gone"。ピアノとアコギのみをバックにしっとりと歌う彼女の歌声に聞き惚れていると、途中いきなり、「間違えちゃった。ヴァースから演り直す?生だからこそこういうことがあるのよ」 といって演奏を中断した後に歌い直していた。そして悔しそうな様子でそのままステージを降りて行ってしまい20:30にセットが終了。

正直最後はどこか尻切れトンボになってしまった感が否めなかった。この日の2ndステージ以降はラス曲が"We Got The Beat"に変更になったようだが、そっちの方がきっと良い締めになったことだろう。しかしそこだけ抜かせば非常に良いライブだった。

1.Runaway Horses
2.I Get Weak
3.In Too Deep
4.California
5.Too Much Water
6.Circle In The Sand
7.Vision Of You
8.La Luna
9.Summer Rain
10.Vacation
11.Our Lips Are Sealed
12.Leave A Light On
13.Heaven Is A Place On Earth
encore
14.Emotional Highway
15.Live Your Life Be Free
16.Since You've Gone


Belinda Carlisle 「Heaven On Earth (Deluxe Edition)」 (2013)

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Disc:1
1. Heaven Is A Place On Earth
2. Circle In The Sand
3. I Feel Free
4. Should I Let You In?
5. World Without You
6. I Get Weak
7. We Can Change
8. Fool For Love
9. Nobody Owns Me
10. Love Never Dies
11. Heaven Is A Place On Earth (Promo 7” Edit)
12. I Get Weak (7”)
13. Circle In The Sand (7”)
14. World Without You (7” remix)
15. I Feel Free (7”)
16. Love Never Dies (7”)

Disc:2
1. Heaven Is A Place On Earth (Heavenly Version)
2. I Feel Free (Extended Version)
3. Circle In The Sand (Beach Party Mix)
4. World Without You (Extended Worldwide Mix)
5. I Get Weak (12″ Version)
6. Heaven Is A Place On Earth (Down To Earth Dub)
7. Circle In The Sand (Seaside Mood Groove Mix)
8. World Without You (Panavision Mix)
9. Circle In The Sand (Sandblast Multi  Mix)
10. I Get Weak (Romantic Mix)
11. Heaven Is A Place On Earth (Acappella)

Disc:3
1. Heaven Is A Place On Earth (DVD Promo Video)
2. I Get Weak (DVD Promo Video)
3. Circle In The Sand (DVD Promo Video)
4. World Without You (DVD Promo Video)
5. I Feel Free (DVD Promo Video)
6. Love Never Dies (DVD Promo Video)
7. I Feel Free (DVD Bonus Feature “Belinda Live! 1988”)
8. Mad About You (DVD Bonus Feature “Belinda Live! 1988”)
9. Lust For Love (DVD Bonus Feature “Belinda Live! 1988”)
10. I Get Weak (DVD Bonus Feature “Belinda Live! 1988”)
11. Fool For Love (DVD Bonus Feature “Belinda Live! 1988”)
12. Circle In The Sand (DVD Bonus Feature “Belinda Live! 1988”)
13. World Without You (DVD Bonus Feature “Belinda Live! 1988”)
14. Nobody Owns Me (DVD Bonus Feature “Belinda Live! 1988”)
15. Our Lips Are Sealed (DVD Bonus Feature “Belinda Live! 1988”)
16. Vacation (DVD Bonus Feature “Belinda Live! 1988”)
17. Heaven Is A Place On Earth (DVD Bonus Feature “Belinda Live! 1988”)
18. Love Never Dies (DVD Bonus Feature “Belinda Live! 1988”)
19. Head Over Heels (DVD Bonus Feature “Belinda Live! 1988”)
20. We Got The Beat (DVD Bonus Feature “Belinda Live! 1988”)
21. Bonus Interview (DVD Belinda interviewed about the album)

今月末にBelinda Carlisleが来日する。3年前にも来日していたが、その時は始めたばかりの仕事で都合がつかず悔しい思いをしたため、今回の想定外の再来日に喜んだ。前回はアコースティックセットだったのだが、今回はエレクトリックバンドを従えてやって来るというのも嬉しい。

ここ数年彼女は精力的に活動をしているようで、今度新作もリリースする予定だという。また反応の良いツアーによる自信からか、先日はライブCD/DVDもリリースしている。それと同じタイミングで、往年のアルバムも一斉にデラックスエディション化してくれた。その中から今回は彼女の1987年の大ヒット作「Heaven On Earth」を取り上げる。

このアルバムは彼女がソロとして初めて大成功を収めたものである。The Go-Go'sが下り坂になり脱退・解散、彼女はドラッグなどに溺れたが、心機一転ソロとしてスタートし、1stではまずまずの成功を収めた。今作ではプロデューサーRick NowellsとEllen Shipleyという作曲チームと組み制作にあたり、世界中でNo.1を獲得したM1をはじめ素晴らしい楽曲を揃えた。キラキラしたメロディと勢いのある楽曲群に80年代の良き時代が凝縮されているようである。ここから6曲のシングルが切られ、アルバムも300万枚を売り上げている。

で、このデラックスエディションの目玉は1988年のライブを収めたDVDである。当時活躍していたMadonnaやCyndi Lauperなど他の女性スターシンガーに比べると、彼女はそんなにアクの強いタイプではない。ステージ衣装も黒のジャケットに黒のスパッツとはっきり言って地味。でもそんな近所のお姉さん的立ち位置に親近感があった。ステージで楽しそうに躍りながら歌う彼女の歌声と楽曲の魅力と、そして何よりもこの頃の彼女は本当に美しかった。もちろん今は当時とは違うだろうが、そんな彼女の楽しそうに歌う姿が見たいものだ。

★★★★


Belinda Carlisle 「Runaway Live」 (1990)

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1 Runaway Horses
2 Summer Rain
3 (We Want) The Same Thing
4 Whatever It Takes
5 Mad About You
6 Circle In The Sand
7 Nobody Owns Me
8 I Get Weak
9 Valentine
10 La Luna
11 Vision Of You
12 Leave A Light On
13 Heaven Is A Place On Earth
14 Our Lips Are Sealed
15 We Got The Beat
16 World Without You
17 Shades Of Michaelangelo

先日のWilson Phillipsからの流れで、またしても懐メロモードに突入。ということで、私の青春のアイドルBelinda Carlisleのこのアイテム。

「Heaven On Earth」の再発で当時のライブDVDが収録されていたが、どうせなら一番好きなアルバム「Runaway Horses」の頃のライブが見たかった。そこで見つけたのがこのタイトルだ。既に絶版となっているのだが、Amazonでギリギリ在庫が残っていた。クレジットがないので正確な日にちや会場が分からないのだが、1990年のライブらしいのでBelindaの髪もバッサリと短い。

バンド編成はギター、ベース、ドラム、キーボードに、チェロ、女性コーラス隊、というラインナップ。Belindaは最初上下白のパンツスーツで登場。綺麗なお姉さんというイメージそのまま。ただアップになるとこの頃すでに30過ぎということあり、流石に顔のシワは見てとれた。歌唱では綺麗な高音と、ロックな曲ではドスのきいたシャウトなどで聴かせてくれた。逆に低音が少し弱いかなと感じたが。

M6からは胸元の広く開いた黒のワンピースに着替えてきた。大人っぽい衣装だったが、足元は裸足でより躍り回っていた。M10からM11ではフラメンコギターを交えながら、しっとりと聴かせる。その後大ヒット曲M12とM13で大盛り上がりで本編終了。1度目のアンコールはGo-Go'sの曲を2曲。2度目のアンコールでは、キラキラのワンピースに、今度はヒールをちゃんと履いて登場。最後は自身の曲M17でしっとりと聴かせて締めた。

「Runaway Horses」発表後ということで、セットリストはそこからが中心となり9曲も入れていたが、M13などの前作までのヒット曲も全て網羅していた。観客も終始盛り上がっており、全盛期の勢いを感じられるライブだった。

あれから20年余り経つが、未だに現役で頑張っているのが頼もしい。一昨年Billboard Liveに来日していた時に見にいけなかったのを改めて悔やんだ。


Belinda Carlisle 「Runaway Horses」

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Belinda Carlisle

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1. Leave a Light On
2. Runaway Horses
3. Vision of You
4. Summer Rain
5. La Luna
6. (We Want) The Same Thing
7. Deep Deep Ocean
8. Valentine
9. Whatever It Takes
10. Shades of Michaelangelo

 今月から新たな会社で仕事を始めた。都心までの通勤、ボロ雑巾のようになりながら何度も乗換え、片道2時間弱かかるのには、うんざりさせられる。いくつか行き方はあるのだがどれも微妙で、未だに定期も買えていない。朝も早いし。ただその分早く帰れるのはありがたい。

 そんな中、先週5/7~11にBillboard LiveでBelinda Carlisleが来日してコンサートが行っていた。先日のSusanna Hoffsといい、Billboard Liveさんは80年代の懐かしどころを呼んでくれる。しかし私は残念ながら参加できず。今回はどうやらアコースティックのセットだったようだが、なかなか盛り上がったようだ。

 さてBelinda CarlisleはSusanna Hoffsとともに私の青春であった。中学生の頃大好きで、そのいわゆるお姉さん系のルックスがタイプだった。同系統として、女優のJody Fosterや南野陽子あたりも好きだったものだ。さすがに今はもうみんな歳を取ったが。

 Belindaはもともと4人組のガールズグループThe Go-Go’sのリードボーカルとして81年にデビューしている。当時は短髪でボーイッシュなイメージだったが、その後グループが解散し86年にソロデビューしてからは、大人の女性としてイメージチェンジしている。

 彼女の最大のヒットシングルは87年の"Heaven Is A Place On Earth"だろうが、アルバムとして1枚選ぶなら89年の「Runaway Horses」だろう。何しろM1~M6までシングルヒットした、まさにグレイテストヒッツ的な内容だ。今回のライブでもM1~M5まで5曲も取り上げて歌っていたようだ。特に爽やかなM1とスパニッシュな新境地のM5は名曲。またシングルカットされた曲以外でも、M1とM7ではGeorge Harrison、M6ではTotoのSteve Lukather、M9ではBrian Adamsと豪華なゲストが参加したりしている。爽やかで甘酸っぱい楽曲の数々に、低音から高音までよく伸びるBelindaの艶のあるボーカルが乗り、みずみずしい当時の雰囲気を伝えてくれる。私をいつでも青春時代に連れ戻してくれる、80年代ポップスの一つの完成形である。

★★★★


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