今月は受験シーズンである。先週は県内でも公立高校入試が行われた。中2の娘も1歳年上の従姉にどうだったかLINEで聞いていたようだ。
世の女子受験生達に昨年末に朗報があった。文科省が全国都道府県に対して、生理による体調不良も追試を認めるよう通知を出したというものだ。これまで触れることもタブー視されていた風潮が見直されているようだ。
うちの娘の最初は中学校入学式の日だった。本来なら晴れやかな日なのに娘は笑顔もなく終始暗い表情で、帰宅後も部屋に閉じ籠り、入学の感想など一切喋らなかった。この日激しい腹痛と多量の出血に苦しんでいたことを後で知った。
それからは定期的にやってきて、毎月学校を休みたいと訴えた。生理で体育を休む子はいても、終日欠席という子はあまりいない。しかし生理の軽重は個人差が大きく、辛そうな娘を見ていてダメとは言えなかった。
しかし毎月学校を休むとなると、授業にもついていけなくなり、テストや成績にも響いてくる。そこで2人でレディースクリニックへ行ってみた。私のように父親が来る場所ではないだろうが、父娘の2人暮らしなのだから仕方ない。診断結果は月経困難症だった。
その時医者に勧められたのが、ジエノゲストという薬の服用だった。生理を一時的に止める低容量ピルである。これには悩んだ。13歳(当時)にピルってどうなんだ?将来妊娠できなくなるのではないか?色々調べ、セカンドオピニオンも求め、問題ないという確証と本人の意思のもとで服用を始めた。
それから1年以上が経つが、以来全く生理は来ていない。辛かった日々もまるで嘘のようである。問題があるとすれば、娘がいつも食事後に薬を飲むのを忘れるので、毎回私が注意をしなければいけないということくらいだろうか。
今年は娘も受験生になる。学力的には懸念もあるが、健康面での懸念はなくなった。願わくば、世の受験生達がみんな万全の体制で受験に臨めますように。