Tamio Okuda / Gray Ray & The Chain Gang Tour
2012.1.7 @ 府中の森 芸術劇場 どりーむホール
昨年ユニコーンのライブを見に行ったが、今度は民生のライブに行ってきた。当日のライブのCDを先着500名に販売されるということで早めに会場入りする。受付開始の90分前くらいに行ったのだが既に200人位が並んでいた。寒い中凍えながら並んだが無事に引換券をゲット。民生のライブはこうした特典があり楽しませてくれるのが良い。
会場に入る。私の席は2階席の左手2列目。意外にステージが良く見えて当たりだった。暗転して歓声の中、真っ赤な照明に照らされて、ライブが始まった。民生は正面ではなく左手、正面にはソファーとテーブルが据えられている。右手にはベースの小原氏。奥の左手にドラム湊氏、奥右手にキーボード斎藤氏。バックにはスクリーンが4枚並んでおり、メンバー4人がそれぞれ映し出されている。民生のテーブルにはCMに使われたサッポロの黒ラベルが置かれていた。
3曲目が終わったところで「あけましておめでとうございます。」と民生が新年の挨拶。「今日のライブは録音されているから変なこと言わないようにね」という民生に対して、「言ってもいいよ」と小原氏。この日はこの2人のゆるい漫才的な掛け合いが終始繰り広げられて楽しませてくれた。
冒頭3曲はずっと赤い照明だったので気づかなかったが、照明が変わった時にステージ上のあらゆる物が赤いことに気づく。ドラムセット、民生のギターとアンプ、小原氏に至っては髪・シャツ・グラサン・ベース・アンプ・ソファー・カーペット、身の回りの物全てが赤い。これは小原礼氏が還暦を迎えたことによるもので、そもそも今回のツアー名「おとしのレイら」もそこから来ている。
セットリストは事前に知っていたし、基本的には固定なので予想がついていた。3曲目まではわりと冷静に見ていたのだが、4~5曲目の"夕陽ヶ丘のサンセット"と"何と言う"という大好きな曲の2連発から一気に持って行かれた。
中盤の"ロボッチ"はとぼけた歌詞のスローなブルース曲だが、スライドで聴かせる民生のギターソロが良かった。続くスローなバラード"人間"も深い歌詞が心に響く。どちらもライブで聴く方が格段に印象的だった。ただ個人的にはここで"ひとりごっこ"も聴きたかったものだが。
その後全員が真っ赤なパーカーを着て登場して改めて還暦を祝った後、小原氏のコーナーとなった。彼のボーカルで、彼がかつて在籍していた、かのサディスティックミカバンドの"ダンスハスンダ"と、Elvisのカバー"監獄ロック"のパロディ"還暦ロック"の2曲が演奏された。バックスクリーンには小原氏の若かりし頃の画像が映されていた。
その後民生が「おめでとー!!」と叫びながらDeep Purpleの"Burn"のさわりを演ってくれた。小原氏がそれに反応すると、民生はRitchie Blackmoreのギター講座を始め、"Smoke On The Water"のリフは実はダウンストロークではなくアップストロークなのだと実演してくれた。
続く"愛のボート"も良かった。終盤ステージ両脇から凄い量のスモークが流れてきてステージを覆い、そのスモークの海の中で民生がフロントに立ち、長尺のギターソロを引き続ける。ここは民生のギターを含めバンドの演奏に酔いしれた。"最後のニュース"でのヘヴィな演奏も良く、それをバックに一条の光に照らされながら叫ぶ民生の姿も印象的だった。
民生のようにボーカルでもギターでも聴かせることのできるフロントマンはなかなかいない。このバンドではセカンドギタリストがいない分、より民生のギターを堪能することができるのである。 彼自身もライブ中にギブソンやグレッチの自慢のギターを何度も取り替え、その強い拘りを見せていた。またこのシンプルな編成によるバンドの演奏も聞き応えがあり、特に小原氏の過不足なく低音を響かせるフィンガーピッキングは最高だった。
本編終盤で畳み掛けるように続いた"解体ショー"や"御免ライダー"はこの日何度目かのクライマックスだった。そして"明日はどうだ"で大歓声の中、本編終了。
拍手に導かれアンコールへ。戻った民生のテーブルには黒ラベルが3本置いてある。「以前はガムテープを貼らなければいけなかったんですけどね。やっと(CMに)使ってもらえたよ。」と笑いと取りつつ、そのタイアップになった新しいシングル"拳を天につき上げろ"を演奏した。昨年中は演らなかったが、もう解禁なのだろう。ただレコーディングされている本編ではこの曲は演奏できないわけで、アンコールはCDーRを必死に焼く時間にあてられるためにレコーディングされないのだ。CD ーRについても「皆コピーしないでよと一応ゆるく言っておくよ」と言っていた。
"近未来"でアンコールが終了。Simon & Garfunkelの"Silent Night (7 O'Clock News)"が流れる中、メンバー全員がステージ上のソファーに座りビールを飲みながら(ソファーはこのために置いてあったようだ(笑))、少し余韻を楽しんだ後、手をふってステージを去った。そして客電が点きアナウンスが流れる。"さすらい"を演っていないが、"拳を~"がその代わりだったのかなと思っていた。しかし誰も帰ろうとする者はおらず、アンコールを求める拍手は鳴り止まない。そしてまさかの再アンコールで"さすらい"が演奏された。これは嬉しかった。そして今度こそ終了した。
CDを購入した人は、焼き上がるまでまた外で並ぶ。その間SMAの原田社長が嬉しそうに「もうすぐ出来上がるからね~」と言って回っていた。そして実際に出来上がった物を受け取ると、予想以上に立派な作りに驚いた。2枚組のデジパックで、CDーRとは言えプレスCDと変わらない位に音も良かった。何よりもこの日聴いた演奏とMCがそのまま帰ってすぐに聴くことができ、残せるというのが素晴らしい。裏方は相当大変だったことと思う。
01. ギブミークッキー
02. ルート2
03. わかります
04. 夕陽ヶ丘のサンセット
05. 何という
06. フロンティアのパイオニア
07. ベビースター
08. ライオンはトラより美しい
09. ロボッチ
10. 人間
11. ダンス・ハ・スンダ
12. 還暦ロック
13. 愛のボート
14. MANY
15. 最後のニュース
16. 解体ショー
17. 御免ライダー
18. 明日はどうだ
en1
19. 拳を天まで上げろ
20. 近未来
en2
21. さすらい
2012.1.7 @ 府中の森 芸術劇場 どりーむホール
昨年ユニコーンのライブを見に行ったが、今度は民生のライブに行ってきた。当日のライブのCDを先着500名に販売されるということで早めに会場入りする。受付開始の90分前くらいに行ったのだが既に200人位が並んでいた。寒い中凍えながら並んだが無事に引換券をゲット。民生のライブはこうした特典があり楽しませてくれるのが良い。
会場に入る。私の席は2階席の左手2列目。意外にステージが良く見えて当たりだった。暗転して歓声の中、真っ赤な照明に照らされて、ライブが始まった。民生は正面ではなく左手、正面にはソファーとテーブルが据えられている。右手にはベースの小原氏。奥の左手にドラム湊氏、奥右手にキーボード斎藤氏。バックにはスクリーンが4枚並んでおり、メンバー4人がそれぞれ映し出されている。民生のテーブルにはCMに使われたサッポロの黒ラベルが置かれていた。
3曲目が終わったところで「あけましておめでとうございます。」と民生が新年の挨拶。「今日のライブは録音されているから変なこと言わないようにね」という民生に対して、「言ってもいいよ」と小原氏。この日はこの2人のゆるい漫才的な掛け合いが終始繰り広げられて楽しませてくれた。
冒頭3曲はずっと赤い照明だったので気づかなかったが、照明が変わった時にステージ上のあらゆる物が赤いことに気づく。ドラムセット、民生のギターとアンプ、小原氏に至っては髪・シャツ・グラサン・ベース・アンプ・ソファー・カーペット、身の回りの物全てが赤い。これは小原礼氏が還暦を迎えたことによるもので、そもそも今回のツアー名「おとしのレイら」もそこから来ている。
セットリストは事前に知っていたし、基本的には固定なので予想がついていた。3曲目まではわりと冷静に見ていたのだが、4~5曲目の"夕陽ヶ丘のサンセット"と"何と言う"という大好きな曲の2連発から一気に持って行かれた。
中盤の"ロボッチ"はとぼけた歌詞のスローなブルース曲だが、スライドで聴かせる民生のギターソロが良かった。続くスローなバラード"人間"も深い歌詞が心に響く。どちらもライブで聴く方が格段に印象的だった。ただ個人的にはここで"ひとりごっこ"も聴きたかったものだが。
その後全員が真っ赤なパーカーを着て登場して改めて還暦を祝った後、小原氏のコーナーとなった。彼のボーカルで、彼がかつて在籍していた、かのサディスティックミカバンドの"ダンスハスンダ"と、Elvisのカバー"監獄ロック"のパロディ"還暦ロック"の2曲が演奏された。バックスクリーンには小原氏の若かりし頃の画像が映されていた。
その後民生が「おめでとー!!」と叫びながらDeep Purpleの"Burn"のさわりを演ってくれた。小原氏がそれに反応すると、民生はRitchie Blackmoreのギター講座を始め、"Smoke On The Water"のリフは実はダウンストロークではなくアップストロークなのだと実演してくれた。
続く"愛のボート"も良かった。終盤ステージ両脇から凄い量のスモークが流れてきてステージを覆い、そのスモークの海の中で民生がフロントに立ち、長尺のギターソロを引き続ける。ここは民生のギターを含めバンドの演奏に酔いしれた。"最後のニュース"でのヘヴィな演奏も良く、それをバックに一条の光に照らされながら叫ぶ民生の姿も印象的だった。
民生のようにボーカルでもギターでも聴かせることのできるフロントマンはなかなかいない。このバンドではセカンドギタリストがいない分、より民生のギターを堪能することができるのである。 彼自身もライブ中にギブソンやグレッチの自慢のギターを何度も取り替え、その強い拘りを見せていた。またこのシンプルな編成によるバンドの演奏も聞き応えがあり、特に小原氏の過不足なく低音を響かせるフィンガーピッキングは最高だった。
本編終盤で畳み掛けるように続いた"解体ショー"や"御免ライダー"はこの日何度目かのクライマックスだった。そして"明日はどうだ"で大歓声の中、本編終了。
拍手に導かれアンコールへ。戻った民生のテーブルには黒ラベルが3本置いてある。「以前はガムテープを貼らなければいけなかったんですけどね。やっと(CMに)使ってもらえたよ。」と笑いと取りつつ、そのタイアップになった新しいシングル"拳を天につき上げろ"を演奏した。昨年中は演らなかったが、もう解禁なのだろう。ただレコーディングされている本編ではこの曲は演奏できないわけで、アンコールはCDーRを必死に焼く時間にあてられるためにレコーディングされないのだ。CD ーRについても「皆コピーしないでよと一応ゆるく言っておくよ」と言っていた。
"近未来"でアンコールが終了。Simon & Garfunkelの"Silent Night (7 O'Clock News)"が流れる中、メンバー全員がステージ上のソファーに座りビールを飲みながら(ソファーはこのために置いてあったようだ(笑))、少し余韻を楽しんだ後、手をふってステージを去った。そして客電が点きアナウンスが流れる。"さすらい"を演っていないが、"拳を~"がその代わりだったのかなと思っていた。しかし誰も帰ろうとする者はおらず、アンコールを求める拍手は鳴り止まない。そしてまさかの再アンコールで"さすらい"が演奏された。これは嬉しかった。そして今度こそ終了した。
CDを購入した人は、焼き上がるまでまた外で並ぶ。その間SMAの原田社長が嬉しそうに「もうすぐ出来上がるからね~」と言って回っていた。そして実際に出来上がった物を受け取ると、予想以上に立派な作りに驚いた。2枚組のデジパックで、CDーRとは言えプレスCDと変わらない位に音も良かった。何よりもこの日聴いた演奏とMCがそのまま帰ってすぐに聴くことができ、残せるというのが素晴らしい。裏方は相当大変だったことと思う。
01. ギブミークッキー
02. ルート2
03. わかります
04. 夕陽ヶ丘のサンセット
05. 何という
06. フロンティアのパイオニア
07. ベビースター
08. ライオンはトラより美しい
09. ロボッチ
10. 人間
11. ダンス・ハ・スンダ
12. 還暦ロック
13. 愛のボート
14. MANY
15. 最後のニュース
16. 解体ショー
17. 御免ライダー
18. 明日はどうだ
en1
19. 拳を天まで上げろ
20. 近未来
en2
21. さすらい