毎日まるで何かの映画みたいな非現実感が溢れている。毎晩これが夢ならいいのにと思いながら眠りにつくものの、起きる度にその非現実的な現実に引き戻される。
先週は遂に緊急事態宣言が出された。国内も海外も日々感染者と死者は増える一方で、とどまる気配すら見えない。
勤め先も緊急事態だ。旅行会社なので壊滅的な状況を呈しており、売上の9割は消滅、部下のほとんども長期休業で給与カット。いっそ私も休業かテレワークをさせてもらいたいのだがそれも出来ず、日々恐々としながら都心まで通勤し続けている。
今日はそんな私のために娘がマスクを作ってくれた。可愛い柄のガーゼで出来ていて、洗うことも出来る。少しゴムはキツいし、おっさんが着けるには可愛い過ぎるのだが、そんなことは大した問題ではない。とにかく娘の心遣いが泣ける。
娘の小学校も3月頭から休校。この4月からは5年生なのだが、先週の始業式があっただけ。どこへも行けず友達とも遊べない。
一体この映画のエンドロールはいつ流れるのだろうか。早く私達の日常を返してくれ。