丹沢山系

「北丹沢讃歌 ~我心の山~」

kita

日頃毎日新聞を購読しているのだが、中でも最も楽しみにしていたのが、季節毎にカラーで神奈川県版に掲載されていた丹沢の写真だった。春の山麓の桜、初夏の山稜のシロヤシオ、秋の紅葉、冬の霧氷。色、構図、タイミングなど、全てが絶妙な作品ばかりで、まとめて写真集にしてほしいと思っていた。

撮影者はいつも同じ方だった。白井源三さん。調べてみると県内在住の写真家で「神奈川県の山」の執筆者でもあった。それ以来県内で写真展があると足繁く通うようになった。橋本のギャラリープラットで開催された「富士山を丹沢より望んで」では、蛭ヶ岳周辺から撮影された見事な富嶽の数々が展示されていた。また相模原公園で開催された「南米紀行」では、アコンカグア、マチュピチュ、パタゴニアなどの素晴らしい風景が展開されていた。

行くといつも気さくに撮影のよもやま話を聞かせて下さった。特に丹沢のことは何でもご存知で、檜洞丸のシロヤシオについて教えて頂いた折には、すぐに登りに行った。私の丹沢の先生だった。

今回の県外への引越しでもう先生の新作を見ることが出来なくなったのは残念でならない。直接売って頂いた写真集を眺めつつ、来年の写真展を楽しみにしている。その前に先生の仕事場である蛭ヶ岳は踏破しなければ。

檜洞丸登山

西丹沢にはヒルがいないということを、ある丹沢の師匠が教えてくれた。また5月は檜洞丸のシロヤシオツツジが綺麗とのこと。そこで開花の情報が入った直後の平日に代休を利用して西丹沢に向かった。大雨の翌日、天気予報では快晴だった。

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西丹沢ビジターセンターに車を停め、8:00にツツジ新道を登り始める。

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ゴーラ沢出合。前日の大雨で水量が増していたが、何とか渡渉できた。

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登るにつれて霧が出てきた。幻想的ではあるが、眺望は全くない。

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ツツジ新道なのに、なかなかツツジが見当たらない。ようやくミツバツツジを見つける。

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目当てのシロヤシオも少しだけ拝むことが出来た。やはり時期的に少し早かったようだ。

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11:30に檜洞丸山頂(1601m)に到着。霧は晴れたが、曇天のため眺望は全くなし。。

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山頂直下の青ヶ岳山荘で令和カップラーメン(600円)を頂く。山頂で会った方と山談義に花が咲いた。

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帰りは犬越路を回ろうと思っていたが、大雨で橋が流されたとのことで、石棚山(1351m)経由で下山する。途中少し雲が晴れ、ユーシン方面が見えた。

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ストックがあってもとにかく膝がツラくて、コースタイムオーバーで箒沢公園橋に到着。丹沢で残るは蛭ヶ岳だが、あまり無理できなそうだな。

丹沢山登山

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丹沢山へ登ってきた。大倉尾根から登るのが面倒なので、今回は塩水橋からの直登を考えていた。しかし東丹沢は来月あたりからまたヒルの奴らが出てくるので3月の内にと思っていた。

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日の出後の6:20頃に塩水橋に到着すると、既に数台の車が停まっていた。支度をして6:40に出発する。

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登りルートは塩水林道を行った。塩水川の渓流には釣りをしている人が何人かいた。どうやらさっきの車は登山者ではなかったようだ。

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勢いよく流れる沢の音と、いくつも続く滝の音がずっと聞こえてくる。林道でいくら高度を稼いでも、渓流は滝の落差でどこまでもピッタリと寄り添ってきた。

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8:10に雨量観測所に着いた。コースタイムよりは20分早い。ここで林道は終わる。

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登山道に入ると、沢の音に代わって今度は鳥の声が賑やかになる。何種類いるのか、様々なさえずりが聞こえてくる。写真は撮れなかったが、途中リスも横切って行った。

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天王寺尾根分岐直下まで来ると、気温も下がり、雪がかなり残っていた。

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最後の急登には一ヶ所だけ鎖場もあったが、大したことはなかった。

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10:15に丹沢山山頂(1567m)に到着。3時間35分はコースタイムより15分早い程度。お約束の富士山と。

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みやま山荘でカップラーメンを頂く。本棚には山関連の古書がずらりと並んでいた。今後泊まる機会があれば読み漁りたいものだ。

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予定にはなかったが、不動ノ峰までの稜線が気持ち良さそうだったので、誘われるように降り始めた。しかし霜柱の溶けた尾根道のぬかるみが酷く、冷たい強風も吹き始めたため、登り返しまで行って引き返すことに。

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12:30に丹沢山山頂を後にした。帰りは天王寺尾根を下った。左手にはずっと団子三兄弟みたいな丹沢三山が見えていた。

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やはり下りは膝に辛い。休み休み降り、本谷林道出合に着いたのは14:45だった。コースタイム通り。。しばらく本谷川で寛いだ。

次に丹沢に登るのは秋。それまでは他の山域に足を伸ばしてみようと思う。

仏果山登山

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今年の登り初めに東丹沢の高取山(705m)と仏果山(747m)に登ってきた。宮ヶ瀬湖畔にあり低山ながらも眺望が良いことで人気が高い。この日は快晴で絶好の登山日和だった。
愛川ふれあいの村に車を停め登山開始。まずは高取山を目指す。かなり防寒対策をしていったが、最初の急登で早くも汗ばんだ。

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途中杉林が鬱蒼としていた。間伐しないと下草も生えないが、奥に見える光が幻想的だった。

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霜の花も見つけることが出来た。

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コースタイムより少し早めの1時間15分で高取山に到着。北東側の眺望は開けており、関東平野は一望でき、遠くに筑波山も見えた。

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山頂に設置されている展望台にも登ってみると

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360度見渡す限りの見事な眺望が拡がっていた。眼下には青い宮ヶ瀬湖。

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そして目の前には大山から塔ノ岳、丹沢山に蛭ヶ岳まで丹沢の主役達が連なっていた。ここらの山の人気に納得。

休憩もそこそこに次の仏果山を目指した。宮ヶ瀬越まで一旦降りての登り返しだが、右に丹沢山塊と宮ヶ瀬湖、左に関東平野が望める稜線歩きは楽しい。

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30分強で仏果山に到着。山頂には小さなお地蔵さんが並んでいた。

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こちらも展望台に登って振り返ると高取山の方が少し下に見えたが、眺望は高取山の方が良かった。

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50分ほどで下山。宮ヶ瀬湖畔から改めて高取山・仏果山を仰ぎ見る。この山は春から秋まではかなりヒルが出るので、冬に登るのが一番良さそうだ。予想以上に楽しめたのでまた来よう。

遠景

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我が家は横浜の小高い丘の上にあるのだが、ここから天気が良い時は関東の山々を望むことが出来る。奥多摩・奥武蔵など広い範囲で見渡せるのだが、中でも一際大きく聳えているのが丹沢山脈である。左に大山、右に表丹沢の塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳といった主脈の山稜が連なり、毎朝出勤時にこれを拝むことが愉しみの1つになっている。

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更に天気が良い時は、大山と丹沢蛭ヶ岳の中央あたりにある塔ノ岳の上に、富士山も拝むことが出来る。春夏は霞で見辛いが、空気が澄んでいる冬には良く見える。

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大山、丹沢、富士山。この3者は、望む場所によっては、大きさも位置関係も微妙に変わってくる。都心にある勤務先ビルの屋上から見ると、大山は丹沢よりも小さくなる一方で、富士山は大きくなり、もう少し蛭ヶ岳寄りになる。また神奈川県中央部から見ると、大山は丹沢よりも大きくなり、富士山は大山の左側からその巨大な姿を現す。この3者の見え方で、自分が今どこにいるのかをある程度測定することも可能かもしれない。

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どんなに時代が変わっても山はいつまでも変わらずそこにある。そんな山のある故郷の風景というものは、どんな遠くへ離れていても思い出すものになるのだろう。まだ登れていない山が多く残っているので、早く制覇してもっと色々な思い出をあの山々に刻みたいものだ。

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「丹沢 尊仏山荘物語」

丹沢 尊仏山荘物語
山岸 猛男
山と溪谷社
1999-08-01





第1章 裸で得た第二の人生
第2章 塔ノ岳の歴史と自然
第3章 山小屋暮らし
第4章 山に眠る
第5章 世代を超えて

丹沢山塊には数多の山々があるが、その中で最も人気の高い山が塔ノ岳だ。そしてその山頂で唯一通年営業しているのが尊仏山荘である。そこの先代のご主人が書いた本があると知り一度読んでみたかった。

終戦直後、朝鮮から引き揚げてきた山岸猛男氏が塔ノ岳に登ったことが始まり。山守りの仕事をすると決心した氏が周囲の反対を押し切り、最初の山小屋を建てたのが1947(昭和22)年だった。2年後には戦前にあった尊仏小屋の二代目としてスタートした。

以降40年以上に渡って山荘を切り盛りしながら丹沢の歴史を見てきた。登山ブームによる登山者の増加とゴミ問題、高校山岳部や中学修学登山の隆盛と衰退、1975年の国体、etc。

中でも印象的なのは、山荘でアルバイトをしていた青年の遭難死である。丹沢登攀160回にも関わらず大倉尾根で遭難した。また同年には他にも若い登山者が4人も縦走中に命を落としている。厳冬期の丹沢の怖さを知った。

1987年に山荘は今の姿へと建て替えられた。これを機に、足を悪くされた氏は山荘を娘ご夫妻に引き継いで山を降りられた。しかしその後も氏の心はいつまでも山の上にあったようである。長きに渡り山守りをされてこられた氏の、丹沢の自然と山荘と登山者への愛情溢れる一冊だった。

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三ノ塔登山

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昨日は娘と丹沢の三ノ塔に登ってきた。秋が終わる前の今年最後の親子登山。寒気で冷え込むという予報だったが、日差しは暖かく快晴だった。

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連休で菩提峠の駐車場も混んでいたがギリギリ駐車できた。9時に登山開始。真っ赤なモミジが出迎えてくれた。

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いきなりの急登に娘は早速バテ気味。休み休み登る。振り返ると後ろには大山が励ましてくれていた。

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コースタイム1時間のところを50分オーバーで二ノ塔に到着。遠くに見えた富士山に「ヤッホー」と叫ぶ娘。

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稜線に出ると俄然元気が出た娘。二ノ塔から30分で三ノ塔に到着。

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この日の眺望は最高。冠雪の富士山がバッチリ拝めた。

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また表尾根の向こうに塔ノ岳や丹沢山も見渡せた。

コンビニで買ったオニギリでお昼を食べる。頭上にはパラグライダーやドローンも飛んでいた。気持ち良く晴れ渡っていたが、風は流石にやっぱり冷たかった。

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帰りは菜の花台展望台に立ち寄って夕陽を眺める。娘はデジカメで写真を撮りまくっていた。
そしてこの後は万葉の湯に行って温泉に浸かり、夕食と約束のアイスを与える。娘も私も満足の一日だった。

今の娘には表尾根だと三ノ塔ピストンがちょうど良いくらいだが、尊仏山荘泊なら塔ノ岳までは行けるだろうか。来年には1泊2日で縦走したいものだ。

塔ノ岳登山

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先週丹沢の塔ノ岳に登ってきた。週末だと混むので代休を利用して平日に行ったのだが、人もまばらで空いていた。天気はずっと雲や雨続きだったが、この日だけは偶然晴れ間が出ていた。

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今日のルートは王道の大倉尾根のピストン。例によって遅くなり9時に大倉登山口から登り始める。

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大倉尾根は山小屋が多いが、平日はどこも閉まっていた。途中、駒止茶屋と花立山荘で数分だけ休憩した。

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バカ尾根と呼ばれるだけあり、ダラダラとひたすら階段が続く登りが辛い。名前が分からないが、あちこちに咲いている色んな花が多少の救いになる。

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また少し色付いた紅葉も目を楽しませてくれた。ヒルが心配だったので、レッグガードとヒルファイターを用意していたが、もういないようで安心した。

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12:10に塔ノ岳山頂(1491m)にようやく到着した。約3時間でひとまず予定通りだった。

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あいにく山頂は雲の中。唯一見えた眺望はこれだけだったが、これも後には完全にガスに覆われてしまった。残念。

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尊仏山荘でカップラーメンを頂きながら、山荘の親父さんと話をする。ちょうど前日が、夕陽が富士山頂に重なるダイヤモンド富士だったとのこと。泊まっていきたかった。
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下りもキツかった。流石バカ尾根、ひたすら続く階段に膝が痛くなる。結局下山にも3時間近くかかってしまったが、途中から他の下山者と一緒になり山話をしていたら辛さも紛れた。

次の目標は表尾根と主脈縦走。娘は行けるかな。

春山登山

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昨日はこの4月から3年生になる娘と2人で春の登山に行って来ました。今年の最初なので、まずはシダンゴ山(758m)あたりの低山にしようと思っていましたが、娘が昨年登った大山(1252m)よりも高い山に登りたいと言い出したので急遽変更。ヤビツ峠は車を停める所がないだろうから、あまり車の来ない戸沢に向かいました。

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途中の秦野戸川公園の桜が綺麗だったため、ちょっと寄り道。最近写真に凝っている娘が撮影に夢中。

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水無川沿いの戸沢林道を車で上がります。ガタガタの未舗装を崖から落ちないように慎重に進み戸沢に到着。駐車場は10台もいませんでした。雪解けの沢の水が冷たくて気持ち良い。

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遅くなってしまいましたが11時に登山開始。天神尾根を登ります。真っ直ぐ伸びる杉林は綺麗ですが、このルートはひたすら急斜面な上に岩や木の根も多くかなりハードでした。すれ違った人も3人だけ。

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2時間かけてようやく茅場平(1128m)に出ました。陽射しが強かったですが、先月の雪がまだ少し残っていました。大倉尾根は下山してくる人が多く、沢山の人が娘に「スゴイね、何年生?」「頑張って~」を声を掛けてくれましたが、一番効いたのは「もうすぐカキ氷だよ」の一言。

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13:45に花立山荘(1300m)に到着。楽しみにしていたカキ氷に食らいつく娘。途中何度か「もうおりる?」と聞いてきてましたが、良く頑張りました。

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下界を見下ろすなかなかの景色。本当はもう少し登って塔ノ岳まで行きたかったのですが、時間的にも娘の体力的にも厳しいため、この日はここまで。また来よう。

鍋割山登山

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丹沢山系の手始めに鍋割山に登ってみた。娘を連れて行けるかどうか下見のために今回は単独行。

まずは車で表丹沢県民の森駐車場まで。最後まで舗装されているのが良いが、その分混んでいる。

そこから二俣まで行くつもりだったのだが、誤って栗ノ木洞に登る山道を選択してしまった。急斜面の中の山道が分かり辛く途中で道を見失う。仕方ないので道なき岩場の斜面を三点確保しながら直登する。子連れじゃなくて良かった。

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栗ノ木洞(908m)に着いたらそこから鍋割山までは尾根道だが、まずは下りから。二俣からの合流になっている後沢乗越はミニキレットのようになっていて注意が必要だ。そしてそこからはひたすら登り。

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登っていくにつれ気温は下がり、周囲に雪が現れてきた。前夜の平野部での雨が、山間部では初雪になっていたようだ。

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麓からは計3時間かかり、ようやく鍋割山(1272m)頂上に到着。前半は休みなく登っていたが、後半は景色を楽しみながらのんびり登ったため、随分時間がかかってしまった。この日のお目当ての1つは鍋割山荘の名物鍋焼うどん。到着時間も午後1時頃と遅めだったため空いていた。冷えた身体が温まる。

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鍋割山は西側の眺望が良く、もう1つのお目当ては富士山。最初は雲がかかっていたが、やがてその雄大な姿を現した。しかしここでスマホの充電が切れて撮影できず。そういえばGPSを入れっぱなしだった。残念。

帰りは後沢乗越から無事二俣ルートへ。こちらは道も歩きやすく、沢や滝もあり楽しめる。下見もできたので、来年は娘を連れてこよう。
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