Little FeatのフロントマンPaul Barrereが急逝した。享年71歳だった。
最近は最期まで生涯現役を貫くミュージシャンが多い。Paulも9月にThe Weight Bandと共に来日していたばかりだったので、にわか信じがたかった。
後で知ったのだが、Paulは晩年肝臓ガンを患っており、今年のLittle Featのツアーにも参加していなかったらしい。あの時はたまたま調子が良かっただけだったのだろうか。
正直言うと私は元々Paulのことはあまり好きではなかった。途中加入のLittle Featで、主役Lowell Georgeのお株を奪うようなスライドギターとボーカルパフォーマンスは、Lowellファンとしてはあまり気分の良いものではなかったからだった。しかし今思えば、あの時ドラッグで不調気味だったLowellの代役を誰かがやらねばならず、Lowell亡き後も長年にわたってバンドを牽引し続けなければならなかった。そう考えれば、彼の果たした功績は大きい。
9月のBillboardでのステージでは、足腰は悪そうだったが、素晴らしいスライドを聴かせてくれていた。特にアンコールでの"Dixie Chicken"が印象深い。
RIP