沖縄などで開催されているバスケットボール男子ワールドカップ。日本代表は昨夜のカーボベルデ戦に勝利しアジア1位となり、パリオリンピック出場を決めた。自力での出場は実に48年ぶりとなる快挙だった。
まず開催前、今回の代表メンバーに八村塁が出場しないことが発表されていた。NBAでレイカースに移籍したばかりで、プレーオフにも進出し、大事な時期にチームを抜けるのが難しかった。それは理解できるのだが、正直残念だった。
一方でNBAからいち早く出場を決めたのがサンズの渡辺雄太だった。八村塁が出ない分、彼にかかるプレッシャーは相当なものがあったろう。最終戦でもフル出場し、最後に勝利を決めた時の喜びようにも表れていた。
渡辺と同様にフル出場したホーキンソンの活躍ぶりも凄かった。ゴール下のみならず、スリーポイントや1人でのボール運びまで、もはやセンターというポジションの常識を越えていた。
スリーポイントと言えば、富永 (米ネブラスカ大) や、比江島 (宇都宮ブレックス) も凄かった。笑ってしまうくらいに外さないショットの連発は試合の流れを完全に変えていた。
そして、個人的には同じガードというポジションだった身としては、富樫 (千葉ジェッツ)と河村 (横浜Bコルセアーズ) の2人からは目が話せなかった。2メートルの長身選手ばかりの中で、170cmほどの彼らが見事なドリブルから華麗に切り込んで行って決めるのを見るのは、胸のすく思いだった。
W杯の2次リーグ進出は逃した。それでもこのW杯でアジアトップとなりオリンピックに出場するというのは、日本バスケットボールの悲願だった。2016年のBリーグ開幕から7年。本当に強くなったと思う。横浜市民としては、Bコルゼアーズの河村の活躍も嬉しい。また試合を見に行きたい。