Riotの来日公演に行って来た。会場の川崎クラブチッタは10数年ぶり。クラブチッタは最近独自でHR/HMバンドの招致やイベント開催に力を入れているらしく、こうした呼び屋を介さずハコ独自の招致は頼もしい。
18:00場内暗転し歓声が上がる中、演奏が始まると幕が降りた。現れたメンバーは全員黒に赤いラインの入った衣装を着ている。後ろにはメンバーが大きく描かれたバックドロップ。オープニングは来月リリース予定という新作からの新曲”Armor Of Light'。早くてRiotらしい曲。2曲目もそのまま畳み掛けるように”Ride Hard Live Free”。
ボーカルのTodd Michael Hallは噂に違わずスゴかった。確かにTony Mooreに声が似てるが、声の伸びや力強さはTony以上なんじゃないかとすら思った。しかもなかなかのイケメンでムキムキ。
3-4曲目は”On Your Knees”と”Metal Soldiers”と2曲続けてアルバム「The Privilege Of Power」から披露し、オールドファンを喜ばす。ここでToddのMC。「ドモアリガト。今日は寝れたし移動もないから良い日だった。今日は沢山提供するものがあるよ。投げるピックも沢山あるしね。次は”Fall From The Sky”。」
正直最近の曲はあまり予習もせずに今回参戦したのだが、どの曲もファストでカッコ良い曲ばかりで、特に”Angel Eyes”が印象的だった。またどれだけ早くても余裕を見せながら終始息のピッタリ合った演奏を魅せるバンドの演奏力も流石だった。
オールドメンバーのベースDon Van Stavernはステージ右手の定位置をあまり動かなかったが、終始嬉しそうな笑顔。彼作の”Land Of The Rising Sun”はタイトル通り日本愛に溢れる曲で、最後に指でハートマークを作ってみせていた。
左手のギターMike Flyntzもオールドメンバー。この日はMark Realeと同じような黒のレスポールを持って見事なソロを弾いていた。
見ていて面白かったのは一番右手のギターNick Lee。若いこともあり一番元気で、飛び跳ねたりステージを所狭しと走り回ったり。Mikeと並んでのツインリードも見所だった。
15分の休憩を挟み、ここからは第2部として「Thundersteel」の完全再現。白幕に映し出された雷と戦士の映像をバックに詩が朗読された後、タイトル曲のリフが聴こえ大歓声の中幕が降りた。ステージ左右にはアルバムジャケットのバックドロップが追加されていた。
ここからはお祭り状態。場内腕を突き上げ、ヘッドバンキングと大合唱。メンバーも皆楽しそうに笑顔で演奏していた。個人的なハイライトは名曲”Flight Of The Warrior”と”Johnny's Back”。また”Bloodstreet”でのMark Realeの泣きのギターソロを、Mikeが同じ黒のレスポで情感たっぷりと弾いていたところは感動的だった。唯一残念だったのは、”Buried Alive”前半のインストパートが暗転したまま録音音源だったこと。出来ればここも演奏してほしかった。
アンコールは「今度はずっと戻って79年の曲だよ」と”Road Racin”からスタート。続いてToddが「今日ここにMarkにいて欲しかった」と初めてMarkに言及。Donのテキーラを皆で天に捧げて回し飲みしてから”Sword and Tequila”を演奏した。
最後は”Warrior”かと思ったら、ここで「マサヨシを呼ぼう」と何とLoudnessの山下昌良氏が登場した。さらにはステージ両脇からアザラシの被り物をした人達が大勢現れてからスタートした。大名曲でのラストで大合唱ではあったが、正直アザラシ達はいらなかったなと思った。
この日は11台のビデオカメラが入り撮影しており、後日映像作品として発表される予定とのこと。終了は20:30頃だったので約2時間半、純度100%のパワフルなヘヴィメタルの一夜だった。
1. Armor of Light
2. Ride Hard Live Free
3. On Your Knees
4. Metal Soldiers
5. Fall From the Sky
6. Wings Are for Angels
7. Land of the Rising Sun
8. Take Me Back
9. Messiah
10.Angel Eyes
11.Metal Warrior
12.Thundersteel
13.Fight or Fall
14.Sign of the Crimson Storm
15.Flight of the Warrior
16.On Wings of Eagles
17.Johnny's Back
18.Bloodstreets
19.Run for Your Life
20.Buried Alive
encore
21.Road Racin'
22.Swords and Tequila
23.Warrior