01. All Night Long
02. Pictured Life
03. Backstage Queen
04. Polar Nights
05. In Trance
06. We'll Burn The Sky
07. Suspender Love
08. In Search Of The Peace Of Mind
09. Fly To The Rainbow
10. He's A Woman - She's A Man
11. Speedy's Coming
12. Top Of The Bill
13. Hound Dog
14. Long Tall Sally
15. Steamrock Fever
16. Dark Lady
17. Kjo No Tsuki
CD2:
01. Robot Man
02. Hell Cat (Unreleased Live Track)
03. Catch Your Train (Unreleased Live Track)
04. Kimi Ga Yo (Unreleased Live Track)
05. Polar Nights (Unreleased Live Track)
06. He's A Woman She's A Man (Unreleased Live Track)
07. Top Of The Bill (Unreleased Live Track)
Scorpionsが今年結成50周年だということで、それを記念しての往年の8枚のタイトルがデラックスエディションとして乱発された。その中でまず入手したのはやっぱりこれ「Tokyo Tapes」。彼らの人気が沸騰していた日本での初来日公演を収めた名ライブ盤だ。
収められているのは1978年4月24日と27日の中野サンプラザ公演。直後に脱退するUli Rothの飛翔する鋭いギターと、後に演らなくなる70年代の名曲の数々がスタジオアルバム以上に堪能できる。Blu-Specのリマスターされた音質も申し分ない。
で、今回の再発の最大の目玉はこれまで削られていた楽曲が収められていることだ。元々収録されていた18曲以外に、実際の公演では”Speedy's Coming”の後に”Catch Your Train”が、またアンコールでは”君が代”、”Hell Cat”が演奏されていたのだが、今回はこれらを含む未発表音源がボーナスディスクに収められている。しかし欲を言えば当時のセットリストを再現する曲順にして欲しかったところだ。
後で知った話だが、当時Uliは脱退することが決まっていたため、そもそもこの日本公演には消極的だったらしい。ラストに彼がボーカルを取った”Hell Cat”や、Jimi Hendrixが演ったアメリカ国歌へのオマージュでもある”君が代”が削られたのには、そうした背景があったらしい。しかし実際にステージでは素晴らしい熱演を披露したのは、今回収録された楽曲からもよく分かる。また今年の2月に来日して中野サンプラザで「Tokyo Tapes」を再現してくれたように、結果的にUliにとっても日本のファンの熱狂は印象深かったようだ。
ちなみに私の持っているブートは4月24日をフルで収めたオーディエンス録音なのだが、かなりリアルに観客の声を拾っている。面白いのは”荒城の月”でKlausが観客に歌わせた際に、若い男性の声が「こんな曲分かんねーよ」「知らねーよ、こんな歌」などと言い合いながら、かなり適当に声を張り上げている場面がある。これが海外に流通しているのが日本人として恥ずかしいが、私自身も歌えないので人のことは言えない(笑)
次は79年の来日公演DVDの付いた「Lovedrive」が気になるところ。「Tokyo Tapes」の映像はないのかな?