01. Sheep Go To Heaven
02. Mexico
03. Love You Madly
04. Stickshifts & Safetybelts
05. I Will Survive
06. Is This Love
07. Excuse Me, I Think I’ve Got A Heartache
08. Daria
09. Wheels
10. Never There
最近たまたま他の方のブログで見かけて以来、久しぶりにまた聴いていて情報を漁っていたら、こんなアイテムを見つけた。最近音沙汰がないと思っていたら、昨年こっそりとリリースされていたオフィシャルのライブアルバムである。
これは今からもう10年も前の2005年に亡くなったカントリーシンガーBuck OwenのCrystal Palaceで演奏された時のものなのだが、実は翌年の秋にはリリースすると言われていたものである。2006年3月に彼らは単独来日しており、その時の公演を私も観に行ったが素晴らしいものだった。その感動を形として残せるものがリリースされるということで楽しみにしていたのだが、結局それは陽の目を見ることはなかったのだ。
その理由をトランペットのVinceは「ライブアルバムを出すと、そこでキャリアを総括したことになるのが嫌だったから」とインタヴューで答えている。まぁその気持ちは分からなくもないが、結局その後の新作リリースに毎回4年近くインターバルを空けているなら、その拘りの意味もあまりない気もする。今回発表に至ったのは、それに気付いたからだろうか。
しかし実はこのリリースはLPのみで、それもレコードストアデイに合わせて発売されたLPセットの特典としての限定販売。後にオフィシャルサイトから単品で出たがこれもLPのみ。仕方ないので私はネット上で音源を見つけて聴いてみた。
元々待てなかった私は2007年8月カリフォルニアのブート音源を入手して聴いていたが、それと比べるとやはり音質が断然良い。John McCreaの歌うとぼけた歌詞とビブラスラップ、哀愁漂ういなたいトランペット、絶妙なギターとファンキーなベース。ロックとカントリーとその他諸々を確信犯的なローファイ風味に調理した不思議な音楽。観客との掛け合いも当時の臨場感を喚起させてくれる。
残念なのは収録曲の少なさだ。この夜は他にも”The Distance”、”Arco Arena”、”Carbone Monoxide”、”The Guitar Man”等も演っていた。また”Frank Sinatra”や”Comfort Eagle”、”Guitar”等も当時の常連セットだった。
まぁそんなことよりも大事なのは、これをLP以外の形でちゃんと流通させてもらうことだろう。じゃないとこのまま忘れられちゃうよ、Cakeさん?
★★★★