Cake

Cake 「Live From The Crystal Palace」 (2014)

CAKE_Crystal_Palace

01. Sheep Go To Heaven
02. Mexico
03. Love You Madly
04. Stickshifts & Safetybelts
05. I Will Survive
06. Is This Love
07. Excuse Me, I Think I’ve Got A Heartache
08. Daria
09. Wheels
10. Never There

最近たまたま他の方のブログで見かけて以来、久しぶりにまた聴いていて情報を漁っていたら、こんなアイテムを見つけた。最近音沙汰がないと思っていたら、昨年こっそりとリリースされていたオフィシャルのライブアルバムである。

これは今からもう10年も前の2005年に亡くなったカントリーシンガーBuck OwenのCrystal Palaceで演奏された時のものなのだが、実は翌年の秋にはリリースすると言われていたものである。2006年3月に彼らは単独来日しており、その時の公演を私も観に行ったが素晴らしいものだった。その感動を形として残せるものがリリースされるということで楽しみにしていたのだが、結局それは陽の目を見ることはなかったのだ。

その理由をトランペットのVinceは「ライブアルバムを出すと、そこでキャリアを総括したことになるのが嫌だったから」とインタヴューで答えている。まぁその気持ちは分からなくもないが、結局その後の新作リリースに毎回4年近くインターバルを空けているなら、その拘りの意味もあまりない気もする。今回発表に至ったのは、それに気付いたからだろうか。

しかし実はこのリリースはLPのみで、それもレコードストアデイに合わせて発売されたLPセットの特典としての限定販売。後にオフィシャルサイトから単品で出たがこれもLPのみ。仕方ないので私はネット上で音源を見つけて聴いてみた。

元々待てなかった私は2007年8月カリフォルニアのブート音源を入手して聴いていたが、それと比べるとやはり音質が断然良い。John McCreaの歌うとぼけた歌詞とビブラスラップ、哀愁漂ういなたいトランペット、絶妙なギターとファンキーなベース。ロックとカントリーとその他諸々を確信犯的なローファイ風味に調理した不思議な音楽。観客との掛け合いも当時の臨場感を喚起させてくれる。

残念なのは収録曲の少なさだ。この夜は他にも”The Distance”、”Arco Arena”、”Carbone Monoxide”、”The Guitar Man”等も演っていた。また”Frank Sinatra”や”Comfort Eagle”、”Guitar”等も当時の常連セットだった。

まぁそんなことよりも大事なのは、これをLP以外の形でちゃんと流通させてもらうことだろう。じゃないとこのまま忘れられちゃうよ、Cakeさん?

★★★★



Cake 「Showroom Of Compassion」

Showroom of CompassionShowroom of Compassion
Cake

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1. Federal Funding
2. Long Time
3. Got To Move
4. What's Now Is Now
5. Mustache Man (Wasted)
6. Teenage Pregnancy
7. Sick Of You
8. Easy to Crash
9. Bound Away
10. The Winter
11. Italian Guy

 Cake史上初の快挙である。何とBillboard全米アルバムチャートで初登場No.1に輝いたのだ。実に6年ぶりの新作になるわけだが、何の派手さもなく、やっていることも昔から何も変わっていないのに、一体今回何がそんなに売れた要因だったのだろう。しかし実は売上枚数44,000枚でNo.1というのは統計史上最低記録とのこと。せっかくの快挙なのにこんな尾ひれがついてくるあたりが実に彼ららしい。この背景には、大物たちが違法ダウンロードに苦しむ中で、B級だったからこそその苦難を免れたのではないかとも思われる。まぁ何にしてもこれによって彼らにより注目が集まるのはファンとしては喜ばしい限りだ。

 一方でここ日本では、Sonyから契約を切られてしまったのか、未だ国内盤のリリース予定すらない。せっかく06年には渋谷のクアトロで素晴らしいショーを見せてくれたり、先日はiPodのCMにも゛Short Skirt & Long Jacket゛が使用されたりなど、国内のCake 人気に拍車がかかるかと期待していただけに残念。

 今作は彼らの6枚目のアルバムになるわけだが、中身は良い意味で全く変わっていない。ひょうひょうとしたいなたさ、哀愁漂うトランペット、「ヤーッ!」とか「ハイッ!」とかいう無意味な掛け声、人を食ったようなビブラスラップ、垣間見せるほのぼのとした暖かさ、カントリー風味のペダルスティール、とぼけた中にピリッと社会風刺の効いた歌詞。いつものCake節が展開されている。つまり最高ということだ。

 これまでとサウンド的には大きな違いはないのだが、あえて言うなら前作「Pressure Chief」に顕著だった例のピコピコしたチープな電子音は姿を消している。一方でこれまでで初めてピアノがM6で、ストリングスがM11で使われていたりする。まぁ、しかしそんなに大きな違いではない。とにかく全曲捨て曲がないというよりも、全曲素晴らしい。やはりJohn McCreaは天才だ。M4のFrank Sinatraのカバーもハマっている。

 ちなみに今回インナースリーブには、100%ソーラーエネルギーを使用して製作されたと誇らしげに記載されている。何でも太陽光発電システムを使用したスタジオでレコーディングしたらしいのだ。長いインターバルはこうした自らのスタジオ建設のためだったのだろうか。前作で゛Too Much Carbone Monoxide~!♪゛と歌っていた彼ららしいやり方だ。

 以前彼らのmyspaceの自己紹介文にはこう記載されていた。Hank WilliamsがSly & Family Stoneに出会って酔っ払いながらAC/DCを演っているようなものだと。つまりはカントリーとファンクとロックの融合なのだ。こんなバンドはあまり他にないだろう。そうしたオリジナリティが今回認められたのは嬉しい限り。今後もこのまま我が道を突き進んで行ってほしい。そしてもう一度日本に来てほしい。

★★★★




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