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北丹沢にある大室山(1,587m)は眺望が良くないと聞いていたので、元々登るつもりはなかった。しかし多摩地区の私の住む地域では富士隠しと呼ばれているらしく、三角の山様が富士山を隠すように聳えているのがいつも見える。この山様と呼び名を知ったからには、登らざる得なくなった。

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本当は神ノ川から犬越路経由で登りたかったのが、あいにく土砂崩れで通行止め。そのため道志村の野原吊橋渓谷遊歩道駐車場から登ることにした。7:30登山開始。

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まず最初に野原吊橋を渡る。50m位の高さがあり結構怖い。この辺の深い渓谷には大渡吊橋や久保吊橋など吊橋が沢山掛かっている。

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このルートは登山マップにも載っていないバリエーションルート。登山者はほとんどおらず、登山道などないに等しい。

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ピンクのテープのみを頼りに登るのだが、次のテープが見当たらない。散々探し回った結果、枯れ沢の対岸のかなたにようやく発見。

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ようやく明るい尾根道に出る。相変わらず人の痕跡はない代わりに、シカの足跡を見つけてほっこり。ウサギの足跡や糞も散見した。

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大渡との分岐点で初めて標識を発見し安心する。茅ノ尾根で標高1,131m。ここまでで登山開始から既に2時間半経過。

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標高1,200mあたりから残雪が出てきた。凍った雪を避けようとしたが、枯葉の下も氷だった。しかしアイゼンは結局装着せず。

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標高1,400mあたりではブナの原生林が広がっていた。初夏は見ものだろうが、その頃はヒルの連中がいるだろうな。

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12:15に大室山山頂(1,587m)に到着。ルートファインディングと雪道に苦労し、小休止も含め4時間45分もかかってしまった。

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山頂は眺望が良くなかったが、山頂で会った方に教えて頂き、西の肩を少し下ったところで、富士山や南アルプス・蛭ヶ岳などを拝むことが出来た。

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13:10下山開始。最後の登山道不明の急斜面を滑りながらトラバースしたのが一番キツかったが、16:00に駐車場帰着。日の入りがもっと早かったら危なかった。結局山頂以外では誰にも会わず。このルートはとてもお勧め出来ないな。