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先週はメイドハードロックバンドBAND-MAIDを取り上げた。オフィシャルサイトを見たところ、どうやらこの7月から予定されていたZEPPツアーはコロナの影響により中止になってしまっていた。その代わりに無観客オンラインライブが企画されていた。

無観客とは演奏する側はやり辛いだろうが、現況下では仕方ないだろう。観客側としてもやはり生の迫力に及ぶものではない。でも単なるライブ動画とは違うオンタイムな繋がりを感じることは出来る。何よりも世界中から同時に繋がることが出来るというのは画期的だ。チケット代も1500円と安いので購入してみた。

当日開演の16:00前に自宅のノートPCの前にビールとつまみを用意してスタンバイする。通常に比べれば早い時間だが、日本では祝日なのと、世界中からアクセスがあることを考慮しての設定なのだろう。

JULY 23, 2020
ONLINE OKYU-JI
1 MINUTE LEFT

という黒画面が10秒前からカウントダウンが始まり、バックスクリーンに白いリボンが掲げられたステージが映し出される。激しいロックサウンドのSEの中、メンバーが1人ずつ登場。KANAMIのギターリフから"DOMINATION"で勢いよくスタートした。

ステージ右手からギターKANAMI、ボーカルSAIKI、ギターボーカルMIKU、ベースMISA、後方のドラムセットにAKANE。イヤホン聴きでボリュームを上げると、SAIKIの歌声と1人1人の楽器がダイレクトに聴こえる。5人が一体となって疾走するバンドサウンドが繰り広げられる。観客がいなくても全力投球だ。

映像は予想以上に綺麗だった。昔ならこんな大容量の映像に全世界からアクセスしていたら、確実にフリーズしていただろう。カメラも何台入ってるんだか、メンバー全員のアップと引きの絵が次々と絶妙に切り替わり続けて、生配信なのにまるで既に完成されたパッケージを観てるかのようだった。

まずSAIKIのボーカルに感嘆した。綺麗なルックスの黒姫は、非常にロック然とした迫力あるボーカルを聴かせてくれている。目の前に観客がいないのはさぞやり辛いだろうに、そんなことはお構いなしに「かかって来いよー!」と煽り立ててくれる。

隣では白いメイド姿のMIKUがハイトーンのボーカルを重ねている。バンドを始めてから練習したとは思えないほどにリズムギターも堂に入っている。飛び跳ねながら非常に楽しそう。

もう1人のメイド姿がギターのKANAMI。細い可憐な容姿とは裏腹に物凄いテクニックの持ち主で、海外でも彼女のファンは多い。毎曲見事なソロで魅せてくれるので、出来れば彼女の手元をずっと凝視していたかった。もっとも映像ではそのスピードは捉えきれていなかったが。

ドラムのAKANEも海外ファンが多い。彼女も細いのにパワフルで手数も多いドラミングで、終始笑顔で楽しそう。

MISAは黒衣装で仁王立ちになって5弦ベースを弾いている。フットライトに片足をのせて弾く姿がカッコ良い。3曲目の"PLAY"の冒頭ではインストパートが拡大されていたが、ここでのスラップは見ものだった。

MIKUのMC。「お帰りなさいませ、ご主人、お嬢様。BAND-MAIDのオンラインお給仕の始まりだっぽー!」メイドなので、彼女らのライブはお給仕であり、観客はご主人お嬢様なのだ。ちなみに「ぽ」は彼女の苗字が小鳩だかららしい。

ステージ前には観客がいない代わりに、世界中から繋がっているチャット画面が映るモニターが設置されているようで、メンバー皆で楽しそうに覗き込んでいた。バックに写ったMISAの片手には既にスーパードライが握られていたり、AKANEが緊張で本番前にトイレに6回行ったことが暴露されたりと、メンバー同士のゆるい会話が和ませる。

お約束のMIKUのおまじないタイム、画面の向こうの観客とメイド独特のコールレスポンスでは、MIKUのギターがハウリングして笑わせてくれた。

後半も怒涛の展開が続く。MIKUがフライングVに持ち替えて始まった"輪廻"は、彼女らのレパートリーの中で最もアッパーなナンバーの1つで、AKANEも前のめりになって高速リズムを叩く。"DICE"ではMISAのバキバキいうベースを堪能。メロディアスな"Endless Story"で一旦クールダウン。"Freedom"ではKANAMIがフロントに出てきてネックを振り上げギターソロ。名曲"Blooming"に至ってはもはやじっと観ていることも出来ず汗だくになってしまった。

きっかり1時間でお給仕は終了。通常は2時間近く演るはずなので、正直ここで休憩を挟んで第2部でもあるのかと思っていたが、初の試みとしてはこれ位がちょうど良いのだろう。次を観たいと思わせる濃密な1時間だった。

ちなみにこの日はTwitterも合わせて見ていたが、日本語と英語のツイートが開演前から凄い勢いで上がり続けていて、日本国内ではトレンド2位を記録したらしい。

ライブ映像は終わった後もすぐに見直せるというのも嬉しかった。4日間は再視聴が可能になっていたので何度も見返したのは言うまでもない。

1.DOMINATION 
2.Dilemma
3.Play
MC Time 1
4.The Non-Fiction Days
5.Glory
6.Don't You Tell Me
7.輪廻
MC TIME 2
8.DICE
9.Endless Story
10.Freedom
11.Blooming