アイ・アム・サム【UHQCD】
ジョン・パウエル
Rambling RECORDS
2018-03-07


1. Starbucks & Hospital
2. It's OK Daddy
3. Sam's Friends
4. Reading Together
5. At The Park
6. The Birthday Party
7. Rita
8. Sam Visits Lucy
9. Buying Shoes
10. Lucy Runs And Sam Loses
11. Annie's Father
12. Making Coffee
13. Kramer v. Kramer
14. Torn Away
15. Lucy Paints, Sam Makes Origami
16. Lucy, Calm Down
17. Nighttime Visit
18. I'm Getting More From This
19. On The Stairs

せっかくのゴールデンウィークも外出自粛のため、久しぶりに自宅で映画を観ていた。昔は毎週1本は欠かさないほど映画好きだったが、最近はほとんど観ていなかった。今日は私の中で泣ける映画ランキングベスト3に入る名作を取り上げたい。

知的障害者であるSamと、7歳の娘Lucy。養育能力を疑われ引き離される2人が、周囲の助けを得ながらお互いを取り戻そうとするドラマ。主演のSean Pennの演技は素晴らしく、子役のDacota Fanningもこの頃は本当に可愛かった。 (後年の「ランナウェイズ」での変わりようには驚かされた。。)

初めて観た時はまだ独身だったが、実際に娘を持つ父親になってから改めて観るとより泣ける。子供にとって何が一番大切なのか。障害の有無に関わらず、子供に対してどれだけ愛情を伝えることができているか。感動と同時に色々考えさせられた。

ちなみに一番好きなシーンはLucyがSamと面会した際に観察官に対して言ったセリフ。”Did you hear that !? I said I was sorry ! I said I don't want any daddy but him ! Why don't you write that down ! ” ここは決壊必至なので、人前では観られない。

この映画は音楽も聴きものだ。SamがThe  Beatles好きなため、娘の名前もLucy Diamond。そしてバックにも随所にBeatlesナンバーが流れる。どれもカヴァーなのだが、各アーティストがそれぞれ個性的に表現していてサントラを聴くだけでも楽しめる。

しかし私が最も好きなのは、実はもう1つのインストの方のスコアサントラ。この制作は映画音楽家John Powellによるもので、全編に渡り非常に爽やかなアコースティック作品になっている。明るい場面では軽快なリズムで、悲しい場面ではしんみりと奏でられるが、仮に映画を観ていなくても癒しの1枚として充分重宝すると思う。映画と音楽の理想的な共演である。