Free Solo (fka Solo) [DVD]
National Geographic
2019-03-05






先日の台湾出張の際に飛行機の中で観た映画。一緒に行った同僚は趣味でボルダリングをしているので、彼女と一緒に観てみたのだが、これが凄まじかった。

主人公はアメリカのトップクライマー、アレックス・ホノルド(Alex Honnold, 1985-)。映画の中で彼が最初に登るのはヨセミテ国立公園のハーフドーム。ヨセミテは緑の森とそれを囲む白い断崖絶壁のコントラストが美しい大渓谷で、その奥にハーフドームはある。ほぼ垂直の絶壁をロープもビレイも使わずに登っていくのだが、1つ指先やつま先を滑らせただけで死へと直結する。映し出される絶景はこの上なく美しい。しかしそこで繰り広げられる超人的なクライミングは見ているだけでも恐ろしい。

そして彼が最後に目指すのは同じヨセミテにある聖地エルキャピタン。かつて誰もフリーソロで成功した者がいない975mの絶壁だ。これはアクション映画などではない。死を撮影することになるかもしれないというカメラクルー達の苦悩。彼を応援しきれない恋人の心境。怪我を克服しつつも、そうした周囲のプレッシャーと恐怖に苛まれるアレックスの葛藤。全てがリアルに晒け出されている。2年間かけてルートを確認し、全てのムーブを頭に叩き込み、登り始める。最後の20分間は神懸かり的だった。

本作は本国でアカデミー賞を受賞。日本では9月に公開予定となっている。