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私の好きな日本画家 山元春挙の回顧展が名都美術館で開催されていたので、はるばる観に行ってきた。

山元春挙(1871-1933)は竹内栖鳳とともに近代京都画壇を代表する日本画家である。動物画が人気の栖鳳と比べると、春挙の名前はあまり聞かれることはないが、彼の風景画は一見以上の価値がある。

彼の作品の多くは生誕地にある滋賀近代美術館の所蔵で、寄贈のタイミングで2000年に展覧会が開かれていた。その滋賀近代美術館の改装休館にあたり、名都美術館が春挙の作品を借り受け、今回19年振りの回顧展となったのだった。

前後期総入れ替えで、後期終了間近に行ったのだが、スケッチや画材も含めて約40点が展示されていた。最も感銘を受けた5作品を挙げる。

瑞西の絶景(1903)
①「瑞西の絶景」(1903?)
渡米時に描いた「ロッキーの雪」が有名だが、この時スイスには行っていない。富士山に似た見事な山容だが、どこの山かは謎である。

春夏秋冬(1913)
②「春夏秋冬」(1913)
代表作の1つ。四季折々の山岳画はどれも素晴らしいが、特に雪の描写に秀でた春挙の冬の松は見事。

③「上高地穂高連峰写生」(1916)
頻繁に各地の山々へ登山しながらスケッチをしていた。8mにも渡って間断なく描かれたこのスケッチは、既に絵として完成している。

四海青波図(1928)
④「四海青波図」(1928)
春挙作品の特徴はその色彩の鮮やかさにある。特にこの透き通るような青緑色が素晴らしく、しばらく見入ってしまった。生物のような巌の形も面白い。

高嶽爽気図(1930)
⑤「高嶽爽気図」(1930)
最も好きな作品の1つ。中央アルプスらしいが、どこの山だろうか。実際に登った春挙にしか描けないダイナミックさが溢れていた。

またしばらく回顧展が開かれることなどないだろう。遠かったが行って良かった。