ishikawa

東京オペラシティで開催されていた石川直樹さんの写真展『この星の光の地図を写す』を観てきた。私は彼のヒマラヤの作品しか見たことがなかったし、以前もNHK日曜美術館の「山岳写真家 田淵行男」にコメンテーターとして出演していたので、当初石川直樹さんは山岳写真家だと思っていた。しかし実際はそれを遥かに超えるスケールの冒険家で、しかもこのオペラシティのある初台の出身であることを知った。

これまでのキャリアを総括する展示内容は、様々な工夫も凝らされ見応えがあった。会場内撮影可だったので、特に印象に残った場面を。

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POLAR
彼は23歳で北極から南極まで自力縦断をしている。厳寒の極地での暖かさの感じる作品が並んでいた。

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New Dimention
世界中の古代壁画も撮り続けていた。壁画だけでなく各地の自然や人々の暮らしも巧みに捉えていた。

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Mt. Fuji
トレーニングのため始めたという富士登山。麓の浅間神社の祭から、空撮の火口までが富士の形に並べられていた

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K2
20歳でアラスカのデナリに登頂し、23歳で世界七大陸最高峰を最年少で踏破。ここでは2015年にK2に挑戦した時の作品が並んでいるハイライト。テントの中では映像も見ることが出来た。

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石川直樹の部屋
彼のテント、ザック、登山靴などの装備一式や、旅先のグッズなどがずらりと展示。愛読書を陳列した本棚もあり興味深かった。

実は石川直樹さんの著書「極北へ」は、毎日新聞の読書感想画コンクール(中学校・高等学校の部)の指定図書にもなっていた。今度著書も読んでみようと思う。