一昨年から集め始めた風景印。休みの日にちょこちょこと郵便局巡りをしていましたが、その数は県内だけでも200近くになりました。ただ私の場合、何かを収集する際、1つ1つのデザイン等よりも、とかく数を集めることに集中してしまいがち。そんな中で出会ったのが、フリーライターの吉沢保さんでした。

この方は風景印の案内人として有名で、数々の著書を出されています。実際に何度かお会いしたこともありますが、教えて頂いたことは描かれている図柄からその土地の歴史や文化等の背景を学ぶことの楽しさでした。

これは吉沢さんの昨年末に出た新刊。これまで神奈川新聞に連載されていた県内の風景印の紹介86篇に、新たに2編を加えて出版されたもの。私は神奈川県に移り住んで10年ほどになりますが、まだまだ知らないことが沢山あるので、そんな住む土地について風景印の図柄と合わせて楽しく学ぶことが出来るのは有難いものでした。

昨年はこの出版を記念した講演会もありました。多くのスライドと笑いを交えながら、各地の取材での様々なエピソードを披露して下さりました。その中で私も訪れ印象深かったところをピックアップしてみます。

① 相模原磯部局
isobe
相模川の大凧祭は、まだ子供が小さかった頃に見に行きました。想像以上に大きな凧でしたが、その年はなかなか上がらず、やっと上がったと思ったらすぐに落ちて壊れてしまっていました。それも想定内というか、何とものんびりしたお祭でした。

② 半原局
hanbara
県内にいくつかある湖のうち、宮ヶ瀬湖は特に好きでたまに訪れます。色々見所は多いですが、ダムの観光放流は知りませんでした。私が子供の頃は宮ヶ瀬湖は地図には載っておらず、代わりに当時は宮ヶ瀬村となっていました。なので私はいつも湖を眺めながら消えた村に想いを馳せます。

③ 藤沢本町局
fujisawa 
江戸時代の神奈川には東海道の宿場が9宿存在していましたが、藤沢はその1つ。ここでは歌川広重の「東海道五十三次・藤澤」の江ノ島詣が描かれています。街中には浮世絵が至る所で見られ、辻堂にある藤澤浮世絵館も見応えありました。

色々巡ってみるほどに知ることができる県内の奥深い歴史や文化。これからも探訪は続きます。