mountains

世田谷文学館で「山へ! to the mountains展」が開催されていたので観てきました。

登山家、作家・随筆家、植物学者、写真家、建築家、漫画家など、山に深い関わりのある各界の著名な人達の品々が展示されていました。山になぞらえて一合目から頂上まで全部で10のブースに分かれており、どれも良かったのですが、特に以下の展示が興味深かったです。

●三合目
・深田久弥と日本百名山 「百の頂に百の喜びあり」
かの「日本百名山」を著した深田久弥は世田谷在住だったようで、地図やピッケルなど遺品が多く展示されていました。百名山の直筆原稿もあり、色々推敲を重ねていた様子が分かります。

●八合目
・田部井淳子「それでも私は山に登る」
昨年惜しくも他界された世界的な女性登山家の田部井淳子さん。女性として世界で初めてエベレストに登頂成功した時の登山ウェアや装備一式が展示されていて思わず見入りました。現地から夫に宛てた葉書や寄稿文などにも彼女の強さが現れていました。

●四合目
・「山岳写真にみる日本百名山」
岡田紅陽、田淵行男、白旗史朗、白川義員。歴代の著名な山岳写真家4名の作品展示。どれも素晴らしい写真でしたが、数が少なかったのが残念。

●一合目
・坂本眞一「そこから道は二つに分かれていた」
単独行の登山家  加藤文太郎を描いた人気漫画「孤高の人」。K2東壁へ挑戦するクライマックスの原画が展示されていて見入りましたが、まだ未読の人にはネタバレかもしれません。

とにかく山好きには愉しめます。開催は9月18日まで。