SPARK(初回限定盤) SHM-CD + DVD
上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト
ユニバーサル ミュージック
2016-02-03


1. Spark
2. In a Trance
3. Take Me Away
4. Wonderland
5. Indulgence
6. Dilemma
7. What Will Be, Will Be
8. Wake Up and Dream
9. All's Well

ピアノが好きで今までロックの範疇では色々聴いてきましたが、もっとピアノに特化したインスト作品を聴きたいなと思っていました。ただそれはロックにはなく、クラシックでは静か過ぎる。今年そんな折にちょうどリリースされたのを見つけてハマったのが、前から気になっていた上原ひろみさんの新作でした。

ジャズに関してはこれまでArt BlakeyやJaco Pastoriusなどドラムやベースの観点からしか聴いたことがなかったので、ジャズピアノ自体ちゃんと聴いたのはこれが初体験。なので知識もボキャブラリーもないのですが、とにかく最高でした。

まずひろみさんの緩急自在なピアノの超絶技巧に唖然。聴いていて一体どうやって弾いているんだろうと不思議になり、実際に映像を観てさらに舌をまきます。次に驚くのがSimon Phillipsのドラム。この人は元々Totoや古いところではJudas Priestのアルバムにも参加していたことからロック畑のイメージが強かったのですが、ここまでジャズで叩ける人だとは知りませんでした。ひろみさんのピアノに正面からぶつかる様は非常にスリリングです。この2人の間に座るのがベースのAnthony Jacksonで、両者に寄り添い巧く繋ぎ合わせながらも、さりげなく主張しています。正に最強のトリオです。

またプレイだけで なく楽曲も聴きものです。駆け抜けるようなアップテンポ、グルーヴィなミドルテンポ、静かで美しいスローテンポ、各曲バラエティに富んでいると同時に、展開もめまぐるしく非常にプログレッシブ。ひろみさんもピアノ以外にも色んなキーボードやハンズクラップなど多様な音作りを愉しんでいるのが分かります。

このアルバムはビルボードのジャズチャートの首位を獲得していましたが、私のように違う畑のリスナーをジャズピアノに引き込むだけの話題性と説得力を持っていたと思います。今彼女らはジャパンツアーの最中なので、私も参戦してくる予定です。