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Bob Dylan のノーベル文学賞の受賞が決定しましたね。新聞の第一面に大きく出ていて驚きました。ただ受賞自体は毎年期待されながら逃していただけに、正直やっとかという感じですが。

私は元々ポピュラーソングの歌詞には全く興味がありませんでした。音楽は曲とメロディでしか聴いていなかったので、何を歌っているかなど気にしませんでした。それがフォーク期のDylanを聴いて考えが変わりました。激しく糾弾する”Masters Of War”、叙景と対比が見事な”Boots Of Spanish Leather”など、曲以上にその歌詞に衝撃や感銘を受けました。まぁフォークという音楽自体演奏がシンプルな分歌詞が重要なわけですが、Dylanはやっぱり別格でした。高校で英語を教えていた時には、彼の文学性とメッセージを若い人にも知ってほしいと思い、”Blowin In The Wind”を授業でも取り上げたりもしました。なので、今回のノーベル文学賞は感慨深いものがあります。

ただ彼の功績というのはその音楽にもあるわけで、今回の受賞がその断面だけを取り上げたものでしかないというのも、彼が頑なに沈黙を続けている理由なのかもしれません。。