エリック・クラプトン自伝エリック・クラプトン自伝
エリック クラプトン Eric Clapton

イースト・プレス 2008-04-01
売り上げランキング : 62875

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


Eric Claptonが来日している。チケットまで買っておきながら正直に言うと、私はそれほど熱心な彼のファンではなかった。それでもCreamからDerek & The Dominos、ソロまでの彼の代表的なアルバムは20枚弱ほど持っているし、彼の紆余曲折の人生とそれらが反映された名曲の数々はよく知るところではあった。今回は予習の意味で、かねてから気になっていた彼の自伝を読んでみた。

祖母を母親だと信じていた少年期、親友George Harrisonの妻Pattiへの恋心、事故で他界した愛息など、彼の稀有な悲劇の数々を知ってはいたが、実際に彼自身の言葉で読むと、それがどれほど辛い経験か良く分かる。

音楽的なエピソードも盛り沢山。常に業界の中心にいたため、登場人物もビッグネームばかり。デビュー当時のStonesとは気が合ったが、The Beatlesのことは気に入らなかったとか、親友のJimi Hendrixに左利き用ギターをプレゼントしようとNew Yorkに行った日にJimiが死んだという話等々。

しかし音楽的な成功とは裏腹に、本書のずっと重いテーマとなっているのが彼のアルコール依存症である。それによる人間関係の崩壊や繰り返す入退院などについて赤裸々に吐露されている。だからこそ最終的に依存症を克服しただけでなく、自らリハビリセンターも設立し、幸せな家庭を築くに至るというハッピーエンドが読み手に良い読後感を与えてくれる。

彼はギターの天才である。それだけでなく、絶世の色男であり、大金持ちだ。そんな全てを持っているように見える男が、反面様々なものを失う悲劇の数々に遭い苦悩する。そしてそれらが元になり彼のブルース音楽が生まれてきたわけである。

最後に、非常にベタだけど私がライブで特に聴きたいと思っている楽曲ベスト10を挙げておきつつ、今日の横浜アリーナに向かいます。

1. Layla (electric version)
2. White Room
3. Bell Bottom Blues
4. Tears In Heaven
5. Sunshine Of Your Love
6. Let It Grow
7. Badge
8. River Of Tears
9. Wonderful Tonight
10.Running On Faith (acoustic version)