ザ・ウェイ・ライフ・ゴーズザ・ウェイ・ライフ・ゴーズ
トム・キーファー

WHDエンタテインメント 2013-05-21
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1. Solid Ground
2. A Different Light
3. It's Not Enough
4. Cold Day In Hell
5. Thick And Thin
6. Ask Me Yesterday
7. Fools Paradise
8. The Flower Song
9. Mood Elevator
10. Welcome To My Mind
11. You Showed Me
12. Ain't That A Bitch
13. The Way Life Goes
14. Babylon

懐かしい人が帰ってきた。CinderellaのフロントマンTom Keiferのファーストソロアルバムのリリースだ。Cinderellaと聞くとその名前のせいもあって未だにいわゆるLAメタルバンドというイメージがあるかもしれない。だが「Long Cold Winter」でドブロにハマった私にとって、Cinderellaはアメリカンルーツロックバンドなのである。そしてそのサウンドの鍵を握っていたTomのソロアルバムは長いこと私にとっては待望であった。

しかしそれは彼には苦節の年月だったようだ。80年代には大きな成功を収めたが、90年代に入ると時代の変革により4thはセールスは不振、レコード契約も切られ解散。97年に再結成するものの、取れたはずのレコード契約は一方的に破棄されたことにより訴訟問題に発展。仕方なく新作を作ることは諦め、ツアーのみで活動を続けている。

また同時に彼は声帯麻痺も患う。原因不明らしいが恐らく精神的なものなのかもしれない。その治療とリハビリに長い年月をかけ、ようやく以前のように歌えるように戻ったのだそうだ。

そうした中で彼は少しずつソロとしての曲作りを進めていた。着手したのは90年代半ば、レコーディングを始めたのも2003年ということなので、納得できるものが出来るまで、かなり長い期間をかけて制作していたようだ。97年に移住したというカントリーの聖地ナシュヴィルを拠点とし、地元のセッションミュージシャンを多く起用しているのもポイントだ。

冒頭気持ち良いギターリフが聴こえ、気合の入ったシャウトで幕を開けた後に、あの懐かしい歌声とRock & Rollが流れてくる。バックで歌っている女性は共作者としても名を連ねている彼の奥さんだ。全体的に予想以上にハードロックしており、間に挿入されるバラードも結構王道な感じだが、やはり曲作りの巧さは流石だ。

正直言うともう少しルーツィなものを期待していた。当初ナシュヴィルで制作したソロということで、個人的にはM4で聴けたブルースハープやスライドギターのようなもっと泥臭い要素を期待していたのだが、予想以上に結構ハードロックしていたのはきっとCinderellaとして新作を出せなかったことのフラストレーションもあったのだろう。

とにかくソロでもバンドでもいいので来日はないだろうか。

★★★☆