先日Ozzfestに行ってきた。当初Black Sabbathの単独来日を期待していただけに、1日券でも14000円という金額は高く感じたが、以前好きだったToolやDeftonesも来るということで逆にお得感が増した。もっともDeftonesは違う日になってしまったが。初日は他にSlipknotやSlashなどに加え、何故かももクロというアイドルグループまでが出演しソールドアウトになっていた。一方で2日目は主役登場の日だというのに、結局ソールドアウトにはならなかったらしい。しかし会場の幕張メッセに3時過ぎに到着した時には、グッズはこの段階でほとんど残っていなかった。

基本的にSabbathとTool以外のバンドは全く知らなかった。着いた時にちょうど演っていたのはSteel Panther。懐かしい感じのハードロックで今時こういうバンドがまた頑張っているんだなぁと思った。次が人間椅子。日本のバンドで結構キャリアがあり、名前くらいは知っていたが、思っていたよりもヘヴィで個性的だった。その次のStonesourはかなり盛り上がっていて、これに気を良くしたボーカルは非常に熱演を繰り広げていた。申し訳ないがDir En Greyという日本のバンドの間は休憩をさせてもらい、最後の2バンドに備えさせてもらった。

終わる頃にステージ近くまで進んで行くと、周囲はいかつい外国人が多くいた。18時ちょうどにToolが登場した。フロントは右手にベースのJustin、左手にギターのAdam、後方右手にドラムDanny。で、ボーカルのMaynardはやはり後方左手のスクリーン前。噂通り彼はフロントに出てくることはなく、メンバーも定位置から動かなかった。MCも最後までなかったと思う。左右のスクリーンはPVのみ映し出され、ステージもよく見えないためにメンバーの姿はほとんど見えなかった。ライブですら観客に全く迎合する気はなく、その徹底して露出を抑える演出には、あくまでも自分たちの音楽だけで訴えるのだという姿勢が強く感じられた。

実際に彼らのライブを見て、やはり一般的な日本人にはなかなか理解され辛いバンドだなと感じた。音楽もリズムや構成が複雑なので、正直ライブではノリ辛い。彼らの歌っている内容も難解にも関わらずCDには歌詞カードもないため、日本人には理解し辛く、一緒に歌うことも難しい。ライブ中歌っているのは外人客ばかり。それでもその圧倒的な演奏技術が構築していく巨大で異形な世界観は見る者を引き込み、特に外国人観客の熱狂はスゴかった。名曲"Aenima"の後"Stinkfist"で約1時間ほどのセットリストは終了した。最後は一面に紙吹雪が舞い降りてきた。

1. Hooker With A Penis
2. Sober
3. Schism
4. Lateralus
5. Jambi
6. Fourty Six & 2
7. Aenima
8. Stinkfist