ザ・ローリング・ストーンズ結成50周年記念ドキュメンタリー/クロスファイアー・ハリケーン【DVD/日本語字幕付】ザ・ローリング・ストーンズ結成50周年記念ドキュメンタリー/クロスファイアー・ハリケーン【DVD/日本語字幕付】

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私が中学生だった頃にRolling Stonesが大好きな悪友がいた。彼はいつも"Satisfaction"を叫びながら、悪さばかりしていた。その曲は既に大昔の曲だったが、どうやら彼には訴えるものがあったようだった。そんなこともありStonesのRock & Rollは反抗の象徴みたいなイメージだった。

しかしその頃の私には正直言ってStonesの良さが全然分からなかった。むしろ私は子供の頃からThe Beatles派だった。結局Stonesの良さが理解できるようになったのは30を越えてからだ。ブルースやカントリーなどアメリカの色んなルーツミュージックを聴くようになり、それらを消化したRock & Rollのカッコ良さに気付き、それからだった。

そんな彼らも昨年は50周年を迎えたということで、それを記念してドキュメンタリー映画「Crossfire Hurricane」が制作された。The Beatlesに対するカウンターパートとして売り出され、彼ら自身の言動や行動もあって当時の反体制の象徴として人気が爆発。Brian Jonesの死やオルタモント事件などの悲劇 、ドラッグの悪癖とその克服などを、当時と現在のメンバーのインタビューを交えながら振り返っていた。熱心なファンの方々からは、初期に終始するドキュメンタリーの構成に不満があるようだが、そもそも半世紀に渡る彼らの長い歴史を、たかが2時間にまとめることに無理があるのだ。

昨年末にはWOWOWで50周年を記念したNewarkでのライブがやっていた。70を超えてもいまだにセクシーでカッコいい彼らは正に生きる伝説だった。映画でも触れられていたが、彼らが尋常でない量のドラッグをやっていたのを知っている。特にKeith Richardに関しては、今でも生きているのが不思議なくらいだ。

その一方で、先に触れた私の悪友は18で死んだ。高校を中退した後、シンナーのオーバードーズで、冬の深夜の公園でそのまま目を覚まさなかった。大昔に"Satisfaction"を書いたStonesがまだ現役でやっているのに、時代を超えてそれを好きだった若者がたった18年でこの世を去るとは皮肉なものである。

あの冬からちょうど20年が経った。かつて極東にいたこんな1人のファンのためにも、どこまでも転がり続けていってほしい。