背徳の掟背徳の掟
ジューダス・プリースト

SMJ 2012-02-15
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6. Eat Me Alive
7. Some Heads Are Gonna Roll
8. Night Comes Down
9. Heavy Duty
10. Defenders Of The Faith

最近またハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)にハマっていて、昔聴いていたアルバムをまたBook Offで安く買い揃えている。私がリアルタイムでHR/HMを聞いていたのは中高生の頃、1990年から1994年の5年間だけだったが、その間は相当ハマっていたし大抵のものは聴き尽くしていたと思う。今月はその中で特に好きだったいわゆる正統派HMを特集してみたい。

正統派HMというものは、言ってしまえば最もオーソドックスなヘヴィメタルである。スラッシュメタルやLAメタルなど80年代に多様化したメタルシーンの中で、懐古的に名付けられたものと思われる。中でもリードギタリストが2人いるいわゆるツインリードのスタイルが好きだった。このジャンルの原型とされるのがメタルゴッドJudas Priestである。

デビューは1974年。当初様式美的HR だったが、徐々にその音楽性とサウンドを硬質化させヘヴィメタルを世に提示するに至った。その後は時代とともに変遷しつつも孤高の存在であり続けた。92年にRob Halfordが脱退した段階で私はPriestから離れ、その後HR / HM自体も聴かなくなってしまった。しかし昨年が最後のワールドツアーということだったので、私も思わず参戦し彼らの健在ぶりを見てきた。

彼らのアルバムを1枚だけ選ぶのは難しい。70年代なら「Sin After Sin」、90年代なら「Painkiller」だ。一般的に最も人気が高いのは、1982年の「Screaming For Vengeance」だろう。これは昨年30周年記念盤もリリースされていた。しかし私が一番推したいのは「Defenders of the Faith」である。

「Defenders」は84年にリリースされた、「Screaming」に続く9枚目のアルバムである。そのサウンドはジャケットに現れていると思う。「Screaming」では尖った機械鳥とオープニング"The Hellion"のツインリードが相まってシャープなイメージがある。また"You Got Another Thing"など結構ポップな印象もある。一方「Defenders」は徹頭徹尾ファストでヘヴィであり、それはジャケットの通り正に重戦車のようである。

前作とはうって変わり冒頭から光速リフで攻め立てるM1。Rob Halfordのハイトーンボーカルが切り裂く。その勢いはそのままM2へ。M3では重厚なミドルテンポの中で、GlenとKKが美しいツインリードを奏でる。そして超名曲M4。イントロからの流れと曲構成は"Electric Eye"を凌ぐと思っている。その後も新境地M5、またファストチューンM6、外部ライターによるM7など、素晴らしい曲ばかり。そして最後のM9~M10は大仰かつ感動的なHM讃歌だ。変な甘さが全くなく、全編にわたり緊張感がみなぎっている。

ツアーではジャケットの巨大なメタリオンがそのままステージに再現されるという大掛かりなものであった。アメリカでも成功を収め、この頃が彼らの全盛期だった。

★★★★★