ビッグ・ムーン・リチュアルビッグ・ムーン・リチュアル
クリス・ロビンソン・ブラザーフッド

SMJ 2012-07-25
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1. Tulsa Yesterday
2. Rosalee
3. Star Or Stone
4. Tomorrow Blues
5. Reflections On A Broken Mirror
6. Beware, Oh Take Care
7. One Hundred Days Of Rain

先週The Black Crowesの活動再開のニュースを取り上げたが、今週と来週はその兄弟が活動停止中にリリースしたソロアルバムを紹介していきたい。

まずお兄ちゃんだが、昨年にChris Robinson Brotherhood名義でアルバムを発表した。しかもインターバル半年のみで2枚も出している。Chrisは今回のThe Black Crowesの活動停止直後からキーボードのAdamらと共に自身のバンドを結成し、かなり精力的にツアーを行っていた。そしてツアーを通してバンドと実験的なジャムを続けて、自身の音楽の熟成を図っていたらしい。そこで定まった方向性がこれらのアルバムに反映されているようだ。

一聴すると全編的にかなりレイドバックしたイメージ。終始ミドル~スローテンポの穏やかな曲調で、聴いていてピースフルな気分になれる。もう少しアルバム全体の中で変化がほしかった気もするが、今Chrisはこういう気分なのだろうと思った。しかしよく聴くと、実はかなり実験的なことが分かる。

この1枚目の「Big Moon Ritual」ではどれも7~12分くらいととにかく長尺の曲ばかりが並んでいるため、曲数は少ないがトータルでは短くはない。その長尺の中でミドル~スロー~ミドル~アップテンポと展開していき、音作りもこれまでとは違ったアプローチによって、どこか宇宙的なサウンドスケープを描いている。以前ChrisはGreatful DeadのTシャツを着ているのを見たこともあるが、どこかサイケデリックな趣向のジャムはDeadの影響も強く感じさせる。インタヴューでもコマーシャリズムは一切考えず演りたい音楽だけを演ったということだったが、結果的に本隊Black Crowesとは違った音楽性を提示することに成功している。

さて、来週は弟Richのアルバムを取り上げる予定。

★★★☆