フォー・ザ・グッド・タイムスフォー・ザ・グッド・タイムス
A.Bergman ザ・リトル・ウィリーズ ノラ・ジョーンズ リチャード・ジュリアン

EMIミュージックジャパン 2012-01-11
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1. I Worship You (Ralph Stanley)
2. Remember Me (Scotty Wiseman)
3. Diesel Smoke, Dangerous Curves (Cal Martin)
4. Lovesick Blues (Cliff Friend, Irving Mills)
5. Tommy Rockwood (Jim Campilongo)
6. Fist City (Loretta Lynn)
7. Permanently Lonely (Willie Nelson)
8. Foul Owl On The Prowl (Quincy Jones, Alan Bergman, Marilyn Bergman)
9. Wide Open Road (Johnny Cash)
10.For the Good Times (Kris Kristofferson)
11.If You’ve Got The Money I’ve Got The Time (Lefty Frizzell, Jim Beck)
12.Jolene (Dolly Parton)

Norah Jonesを含むニューヨークの音楽仲間5人組が組んだカントリーバンドThe Little Williesの2ndアルバムが6年ぶりにリリースされた。まずは1回限りのプロジェクトではなく、こうしてまた新作を聴けることを素直に喜びたい。カントリーテイストが好きな私としては、Norah Jonesのソロよりもむしろこちらの方が好きだと言ってしまってよいかもしれないくらいだ。それに気楽に演っている分、彼女自身も非常に楽しんでいる様子が良い。

メンバーは前作と変わらず。まぁ気の知れた仲間同士だから替える必要もないだろう。プロデューサーでありNorahの公私ともにパートナーだったベースのLee Alexanderが当初は注目されていた。しかし実際にサウンドの要となっているのは明らかにJim Campilongoのギターだろう。
そして個人的に最も注目しているのは、ボーカル&アコギのRichard Julianである。彼はシンガーソングライターでもあり、私は2006年のウドーミュージックフェスティバルで彼のステージを一度見たことがある。そこで彼は非常に味わい深い音楽を聴かせてくれていた。観客は悲しいほどに少なかったが…。あれから6年、眼鏡もはずして少しイメージチェンジをしたようだ。実質的にはこの人がバンドリーダーではないかと思う。

今回も色んなカヴァーが取り上げられている。Willie NelsonやHank Williams(M4)をはじめ、Johnny CashにDolly Parton、Ralph Stanleyまで、大御所たちの1920~70年代の古い曲がずらりと並んでいる。演奏もJimのギターが踊る軽快なナンバーから、Norahのピアノが印象的なしっとりとしたナンバーまで、全編楽しめる。

ただ1つ残念だったのは、今作にはオリジナル作品がJimのインストM5の1曲しかないことだ。前作はメンバー同士で4曲のオリジナル曲を書いており、カヴァーだけでなくそうしたクリエイティビティがもっとあった。中でもLeeが書いた"Roll On"は稀代の名曲であり、この6年であの曲を何回聴いたか分からない。せっかくこれだけのメンツが揃ったバンドなのだから、楽しいだけのカヴァーバンドで終わってほしくないというのが個人的な想いである。

とりあえず今回は国内でも結構取り上げられているので、果たして来日は実現しないものだろうか。Norahのソロもリリース予定とのことなので、是非Little Williesとソロの豪華2本立てなんてなったら最高なのだが?

★★★★