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Ozzy Osbourne

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本年最後の週もまたOzzyネタで行かせて頂く。映画「オジー降臨」が公開されたからだ。師走は結果的にOzzy特集となってしまった。

この映画はOzzyの息子Jack Osbourneが製作企画をした作品である。当初家族ドキュメンタリー的な作品かと思っていたが、それだけではなく生い立ちからOzzyのキャリア全てを追った伝記映像となっていたため見応えがあった。ちょうど以前出版された自伝本を映像化したもの、または先日発売されたボックスセット付属DVDドキュメンタリーの拡大版という感じだ。

昔の映像はあまりないため静止画が中心にはなってしまうが、本人や家族、Sabbathのメンバー、Paul McCartneyに至るまで多くの関係者のインタビューから当時の様子が克明に証言されている。Sabbathの4人が身につけていた十字架がOzzyの父親が作ったものだったというのは初めて知った。またRandy他界についてのくだりでは、Rudy Sarzoのインタビューに泣けた。死の直後に一人になりたくて入った教会で悲しみに暮れていた時に、背後から聞こえてきた自分よりもさらに大きな嘆き声に、振り返るとOzzyだったという。

後半は彼の飲酒の悪習と、禁酒との闘いがつづられる。今思えば結局彼のクレイジーなキャラクターの多くの部分はアルコールやドラッグから来ていたのだろう。そしてその悪習は彼自身の先天的な劣等感と積み重なった喪失感が要因だったのだと思われる。結果的に禁酒に成功し、家族からの称賛を得たと同時に、初めて自分自身を認めることができたのは大きな成果だったと言える。一方でインタビューでろれつが回っていない様子や手の震えなど今なお残る後遺症を見ると、その代償は大きかったと思わざるをえない。

あと印象に残ったのが最後。楽屋のドアを閉じ鍵までして、ひとりうずくまってゴソゴソと何かやっていたシーン。まさか最後にこっそり酒でも出して飲んでいるんじゃないよな、そんなことをしたら全てパーだぞと思っていたら、実は神棚に向かってひざまずいて祈りを捧げていた。それを見て感慨深く思ったと同時に、疑ったことを申し訳なく思ってしまった。




ちなみにこの映画のプレ試写会が公開前に開催され、そこでBlack SabbathのトリビュートバンドBloody Sabbathのライブもあり楽しませてもらった。来年このOzzyの元気な姿とともに、Black Sabbathが来日してくれることを願っている。