No Chocolate CakeNo Chocolate Cake
Gin Blossoms

429 Records 2010-09-28
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1. Don't Change For Me
2. I Don't Want To Lose You Now
3. Miss Disarray
4. Wave Bye Bye
5. I'm Ready
6. Somewhere Tonight
7. Go Crybaby
8. If You'll Be Mine
9. Dead Or Alive On The 405
10. Something Real
11. Goin' To California

 1年のうちで、5月が一番好きだ。初夏の適度に暖かく爽やかな風が吹く季節。思わずアメリカンバイクに乗りたくなる(もう結婚してから廃車にしてしまったが)。そんな季節にピッタリ合う音楽を今日は一つ。

 1992年にデビューしたアリゾナ出身のギターロックバンド Gin Blossoms。学生の頃に彼らの1996年の2nd「New Miserable Experience」は擦りきれるほど聞いた。爽やかなギターロックの好盤で、そのおかげで当然のように個人的な当時の甘酸っぱい青春の思い出が沢山詰まっている。アリゾナという出身もあってか曲によってはペダルスティールなども使っていたことが余計に好感が持てた。結果的にそれまでに発表した2枚のアルバムは、本国でミリオンセールスの成功を収めたのだった。

 しかし1997年に惜しくも解散してしまう。理由は詳しく分からないのだが、何となく雰囲気的に二人のソングライターであるボーカルのRobinとギターのJesseの不仲と音楽性の不一致が原因なのではないかと、勝手に推測している。その後2002年に再結成を果たし、2006年には10年ぶりの3rdアルバムを発表した。その変わらない方向性が非常に嬉しかった。

 今作はその後ライブアルバムを挟んで4年ぶりにリリースされた4thとなる。予想以上に短いインターバルに喜ぶ一方で、初来日が叶わなかったことがちょっと寂しい。日本で知名度があまりないので仕方ないだろうが、本国でもやはり全盛期ほどの成功を収めるには至っていないようである。それでもこのようにコンスタントに活動をしてくれているのが頼もしく先を期待できる。

 彼ららしくないジャケットとアルバムタイトルにはちょっと不安を抱いたが、中身は良い意味で何も変わっていない。特に派手さも目新しさもないのだが、適度なドライブ感とキラキラと輝くようなグッドメロディが沢山詰まっている。M9ではホーンセクションが入っていたり、M10では大仰な展開が聞けたりと、若干ながら新境地も聴くことができる。画像を見ると、Robinも頭部がだいぶ寂しくなってしまいかつての色男の面影もないのが残念だが、変わらずに良い曲を届けてくれたのは、きっとJesseとも良い関係を保てている証拠だろう。私にとって彼らはいつもそこにいて欲しいアメリカの良心である。

★★★