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Cake

Upbeat 2011-01-11
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1. Federal Funding
2. Long Time
3. Got To Move
4. What's Now Is Now
5. Mustache Man (Wasted)
6. Teenage Pregnancy
7. Sick Of You
8. Easy to Crash
9. Bound Away
10. The Winter
11. Italian Guy

 Cake史上初の快挙である。何とBillboard全米アルバムチャートで初登場No.1に輝いたのだ。実に6年ぶりの新作になるわけだが、何の派手さもなく、やっていることも昔から何も変わっていないのに、一体今回何がそんなに売れた要因だったのだろう。しかし実は売上枚数44,000枚でNo.1というのは統計史上最低記録とのこと。せっかくの快挙なのにこんな尾ひれがついてくるあたりが実に彼ららしい。この背景には、大物たちが違法ダウンロードに苦しむ中で、B級だったからこそその苦難を免れたのではないかとも思われる。まぁ何にしてもこれによって彼らにより注目が集まるのはファンとしては喜ばしい限りだ。

 一方でここ日本では、Sonyから契約を切られてしまったのか、未だ国内盤のリリース予定すらない。せっかく06年には渋谷のクアトロで素晴らしいショーを見せてくれたり、先日はiPodのCMにも゛Short Skirt & Long Jacket゛が使用されたりなど、国内のCake 人気に拍車がかかるかと期待していただけに残念。

 今作は彼らの6枚目のアルバムになるわけだが、中身は良い意味で全く変わっていない。ひょうひょうとしたいなたさ、哀愁漂うトランペット、「ヤーッ!」とか「ハイッ!」とかいう無意味な掛け声、人を食ったようなビブラスラップ、垣間見せるほのぼのとした暖かさ、カントリー風味のペダルスティール、とぼけた中にピリッと社会風刺の効いた歌詞。いつものCake節が展開されている。つまり最高ということだ。

 これまでとサウンド的には大きな違いはないのだが、あえて言うなら前作「Pressure Chief」に顕著だった例のピコピコしたチープな電子音は姿を消している。一方でこれまでで初めてピアノがM6で、ストリングスがM11で使われていたりする。まぁ、しかしそんなに大きな違いではない。とにかく全曲捨て曲がないというよりも、全曲素晴らしい。やはりJohn McCreaは天才だ。M4のFrank Sinatraのカバーもハマっている。

 ちなみに今回インナースリーブには、100%ソーラーエネルギーを使用して製作されたと誇らしげに記載されている。何でも太陽光発電システムを使用したスタジオでレコーディングしたらしいのだ。長いインターバルはこうした自らのスタジオ建設のためだったのだろうか。前作で゛Too Much Carbone Monoxide~!♪゛と歌っていた彼ららしいやり方だ。

 以前彼らのmyspaceの自己紹介文にはこう記載されていた。Hank WilliamsがSly & Family Stoneに出会って酔っ払いながらAC/DCを演っているようなものだと。つまりはカントリーとファンクとロックの融合なのだ。こんなバンドはあまり他にないだろう。そうしたオリジナリティが今回認められたのは嬉しい限り。今後もこのまま我が道を突き進んで行ってほしい。そしてもう一度日本に来てほしい。

★★★★