World Gone CrazyWorld Gone Crazy
Doobie Brothers

Hor Ent. Group 2010-10-08
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1. A Brighter Day
2. Chateau
3. Nobody
4. World Gone Crazy
5. Far from Home
6. Young Man's Game
7. Don't Say Goodbye
8. My Baby
9. Old Juarez
10. I Know We Won
11. Law Dogs
12. Little Prayer
13. New York Dream

 大物のリリースが相次ぐ中で、こっそりと新作が出ていた感のあるDoobie Brothers。でも今年が結成40周年となるらしいから、もっと盛り上がっていいのにと思う。前作からももう既に10年振りだという。ただその間3度来日しているから、あまり一線を退いていたという感覚はない。私も彼らが4年前にUdo Music Festivalに来日した際にライブを見たが、バリバリ現役ぶりを見せつけられ大いに楽しませてもらったものだった。

 しかし今回まずメンバーを見ると写真にはTom Johnston、Pat Simmons、John McFee、Micheal Hossack の4人しか写っていない。あれだけ大所帯だったのが皆どこへ行ってしまったのだろう。どうやらドラムのMichealとベースのSkylarkは今回は病気のためツアーには帯同しないらしいが、あれだけアクティブに盛り上げてくれていただけに寂しいものだ。

 さてアルバムの内容だが、これがなかなか良い。10年前の前作「Sibling Rivalry」もAOR風味の良作だったが、今回はより初期のようなロック色が強いようだ。かつてのような王道なRock & Rollで、ドライヴィングなギターワークやコーラスハーモニーが気持ち良い。プロデューサーとして初期のTodd Templemanとまたタッグを組んでいることや、1stのオープニングチューン"Nobody"をセルフカバーしていることからも、原点回帰が伺える。まぁ"Nobody"に関してはライブでいつも演っているレパートリーなだけに、あまり目新しさはないが。

 また今回話題なのは70年代後期のもう一人のフロントマンMicheal McDonaldがM7でゲスト参加していることだろう。私はTom派かMicheal派かと言えば断然Tom派なのだが、こうしてかつての仲間がまた一緒に演っているのを見るのは微笑ましい。曲も彼らしいクールなAORナンバーだ。

 個人的にはJohnのスライドギターが聴けるM8やM11が嬉しい。またあの御大Willie NelsonもM10でゲスト参加している。こうしたルーツ色も彼らの持つもう一つの魅力である。さらにはSantanaのようなラテンロックM9も聴ける。結果的に今回は単なる原点回帰ではなく非常にバラエティにも富んでいるが、何よりもそれぞれ曲が良くTomとPatが非常に良い仕事をしている。40周年に相応しい作品であると言えるだろう。

 また機会があれば来日して元気な姿を見せてほしいものだ。

★★★★