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Luther Dickinson Sons of Mudboy

Memphis Int'l 2009-11-10
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1. Let It Roll
2. Angel Band
3. Where the Soul of a Man Never Dies
4. Leaning on the Everlasting Arms
5. His Eye Is on the Sparrow
6. You've Got to Walk That Lonesome Highway
7. Keep Your Lamp Trimmed and Burning
8. Softly and Tenderly
9. Up Over Yonder
10. In the Garden
11. Back Back Train
12. Glory Glory

 先週触れたThe Black Crowesに2008年から新たに加入していた凄腕ギタリストLuther Dickinson。彼は元々は南部のトリオNorth Mississippi Allstarsのリーダーとして活躍していた。せっかくNMAを捨ててCrowesに加入したのに活動停止とは可哀そうに。彼は今後またNMAの活動でも再開させるのだろうか。

 そのLuther Dickinson、彼は50年代からMemphisで活動をしている貫禄のある南部ロックアーチスト兼プロデューサーJim Dickinsonの息子でもある。その父が2009年に亡くなった。かつてBob Dylanが自伝の中で、「Jimは私と多くの共通点を持っている素晴らしいアーチストである。いつか一緒にレコーディングをしてみたい。」と語っていたのだが、もうそれも叶わない。またDylanは「私の子供と同様に、確か彼にも音楽をやっている息子がいた。」とも触れていた。LutherがJacob Dylanと組んで、息子同士でDylanの叶わなかった願いを叶えてあげるのも面白いかもしれない。

 本作はその息子Lutherが、父の死の3日後に追悼の意を込めて仲間とレコーディングしたものである。その静かな追悼の意からか、ここではギター1本の弾き語りによる、非常にシンプルなカントリーブルース作品となっている。曲は主にトラディショナルな伝承歌のカバーであり、ブルースのみならず、フォークやカントリー、ゴスペルなど様々なアメリカンルーツミュージックが並ぶ。時折聴けるドブロギター(リゾネーターギター)の音色も味わい深く、M1などはSon Houseへのオマージュのようだ。またM3やM12で聴かれる、教会の裏手で録音したような、バラバラなんだけど温かい民衆コーラスが味わい深い。個人的に最近はこういうのが気分だ。

★★★☆