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Willie Nelson

Rounder / Umgd 2010-04-20
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1. Man With The Blues
2. Seaman's Blues
3. Dark as a Dungeon
4. Gotta Walk Alone
5. Satan Your Kingdom Must Come Down
6. My Baby's Gone
7. Freight Train Boogie
8. Satisfied Mind
9. You Done Me Wrong
10. Pistol Packin' Mama
11. Ocean of Diamonds
12. Drinking Champagne
13. I Am a Pilgrim
14. House of Gold
15. Nobody's Fault But Mine

 この人はアメリカ人にとって生きた国宝みたいな人である。しかしそれは何も伝統的なカントリーを長くやっているからというのでない。かつて保守的なカントリーにあって、後ろ指差されながら様々なジャンルとコラボレーションをし続けたことから、異端やアウトローとも呼ばれた。しかしその結果あらゆるジャンルのアーチストから尊敬の念を得ている。Eric Claptonが主催しているCrossroads Guitar Festivalでも、ブルースディではB.B. Kingがトリを努める一方で、カントリーディのトリはやはりこの人だった。

 1933年生まれだから齢77歳になるのだが、未だに毎年のように作品をリリースし続けているその創作意欲には恐れ入る。これまでスウィングやスタンダードナンバーなど他ジャンルに手を出してきたが、今作はそのタイトルの通り直球である。カントリーの聖地Nashvilleで録音し、オリジナルの新曲を1曲、トラッド3曲、定番のブルーグラス/フォーク・ソング、Ernest TubbのM2, Merle TravisのM3, Doc WatsonのM7のカバーを収録している。

 プロデューサーのT-Bone Burnetはルーツ系作品で引っ張りだこのベテランであり、生音を活かしたオーガニックなサウンド作りが非常に巧い人だ。そのつながりでグラミー賞も獲ったRobert Plant & Allison Clauseの「Raising Sand」の熟練の演者たちがバックを固めている。バンジョーやマンドリン、ペダルスティール、フィドルの響きが、Willieの持つ優しく暖かな歌声と相成って、この上なく味わい深い音世界を構築している。また思わずジャケ買いをしてしまう、このジャケットも良い。

 不謹慎かもしれないが、この人には長生きしてほしいと思ってしまう。

★★★★