100 マイルズ・フロム・メンフィス100 マイルズ・フロム・メンフィス
シェリル・クロウ

ユニバーサル インターナショナル 2010-07-14
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1. Our Love Is Fading
2. Eye to Eye (feat. Keith Richards)
3. Sign Your Name (feat. Justin Timberlake)
4. Summer Day
5. Long Road Home
6. Say What You Want
7. Peaceful Feeling
8. Stop
9. Sideways (feat. Citizen Cope)
10. 100 Miles From Memphis
11. Roses and Moonlight
12. I Want You Back (Bonus Track)

 しばらく私はSheryl Crowから離れていたため、彼女の新作に触れるのは久しぶりだった。しかし最初に一聴した時は、これまで私が知っているSheryl Crowとはかけ離れていたため、一瞬誰だか分からなかった。今回はタイトルにもあるように、60~70年代のStaxレーベルのソウル・R&Bへのオマージュ志向の強い作品となっている。毎回同じことを繰り返すことなく常に新しいことへと挑戦する姿勢や、最近流行りのカヴァー集で済まさなかったのは評価されるべきだろう。

 バックのホーンセクションやオーケストレーション、ファルセットの男女コーラスやレゲエなギターなど、これまであまり聞かれなかったような新鮮な要素が爽やかなメロディに乗っている。彼女自身も楽しんで演っているようだし、さすが一つ一つの楽曲の出来も秀逸だ。彼女はこれまでも夏のイメージではあったが、文字通り荒野(カントリー)の夏だったのが都会(アーバン)の夏のイメージに変わったといったところだ。

 またM2にはKeith Richards、M3のTerence Trent D’ArbyのカヴァーにはJustin Timberlakeが、そしてM9のCitizen Copeが以前Santanaに提供した曲のカヴァーには本人がゲスト参加をしている。何よりも話題はM12のJackson 5のカバーで本人の声と間違うほどに完コピをしており、これがやりたかったための企画なのかと思ってしまうほど。

 ただこのスタイルとこれまでのスタイルとどちらか好きかと問われれば、個人的には土臭いカントリーフレイバー溢れる後者の方が好みであると言わざるを得ない。次回の単独来日は見に行ってみようかとも思っていたのだが、バンドメンバーもソウル系ミュージシャンに一新したということで、過去の楽曲がどうなるのか一抹の不安もある。

★★★☆