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Neurot Recordings 2009-10-20
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1. Solar Benediction
2. Pyramid of the Moon
3. Blind for All to See
4. Architect
5. Science of Anger

 20代の頃はヘヴィなロックもずいぶん好んで聴いていたのだが、30を超えてからは好みも変わり、ヘヴィものからも距離を置くようになってしまった。そんな中でNeurosisだけはまだ時々無性に聴きたくなることがある。イライラしている時なんかは特にそうかもしれない。サウンド的な重さではなく、精神的な重さと垣間見える芸術性がクセになるのだ。80年代末のハードコアに端を発し、作品を重ねるごとにスピードを殺しヘヴィネスの形を変えながら確立した、プログレッシブなスラッジコアとも呼べる壮大なスケールの世界観は、聴き手を選ぶが唯一無二のものである。

 そんなNeurosisのギター・ボーカルScott Kellyの別プロジェクトということでかねてから気になっていた。これまで彼のソロはNeurosisと同じダークな色彩に彩られながらも、アコースティックな作品が多かった。しかし今回はソロとは違い、バンドとしてのサウンドになっている。しかも一緒に組んでいるメンバーが強者揃いだ。Saint Vitus他のWino、MelvinsのDale Crover、Sleep・OMのAl Cisneros、といったドゥーム系の一級バンドのメンバーが名を連ねている。

 5曲しかないのだが、収録時間は40分近くはある。つまり長尺の曲が多いのだが、曲中幾度となく転調するのはNeurosisにも通じるが、それよりももう少し聴きやすい。ボーカルもメンバーそれぞれが交代で取っていることも、曲に様々な表情をつけることとなっている。ワイルドなドゥームやストーナーロックなパート、壮大なスラッジコアなパート、美しい叙情的なパートなど、集まったメンバーそれぞれの本家バンドの持つ様々なカラーが、幾重にも重なり溶け合っているようである。1回きりのプロジェクトで終わってしまうには惜しいグループである。

★★★☆