1. Et Ducit Mundum Per Luce
2. The Flight of Apollo
3. Young London
4. Shove
5. Epic Holiday
6. Hallucinations
7. The Moon-Atomic (…Fragments and Fictions)
8. Clever Love
9. Soul Survivor (…2012)
10. Letters to God, Part II
11. Some Origins of Fire

 新しい仕事にもなんとなく慣れてきた今日この頃。若い人が多い職場でやりづらさもあるのだが、残業もあまりなく休みもしっかり取れるのは良いところ。まぁ片道2時間の通勤には閉口するが。

 さてこちらはTom Delongeの新しい仕事Angels & Airwaves。Blink182の解散以降もひそかに彼の動向は追っていた。先日Blink182も再結成したらしいが、それよりもむしろこちらのプロジェクト(ではなくバンドか)が存続することの方がホッとしたものだ。世の中のBlinkのファンの中には、後期のシリアス路線よりも往年のおバカ路線を求めている人も多いようで、さらには未だにPVやライブで彼らが脱ぐことを期待している人も少なくないらしい。シリアス路線は歳を重ねた趣向の変化によるところが大きかったと思われるが、脱いだことはいわば両刃の剣であり、結果的に自分たちの首を絞めてしまったようである。AV AでやりたいことがやれているTomにとって、Blinkをやることのメリットは今はあまり感じられない。

 さて今作は早くも3rdになるが、今回はWeb上での無料配信し、任意で好きな金額を寄付という形で支払うのだという。これは以前Radioheadも行っていた手法であり、違法ダウンロードが横行する中で革新的な方法だとは思うが、いかんせんファン層が違うためどの程度バックがあるのかは不明。一応私はある程度寄付しておいたが。

 そして今作は同時に制作された同タイトルの映画とのコラボレーションになっているそうだ。このバンドの結成以来のイメージとなっている宇宙を舞台にした愛をテーマとした作品とのこと。あまりに直球すぎるタイトルだが、Box Car Racer以来描いてきた戦争や世紀末観などを通して、やはり最終的にこれが彼の一番言いたいことなのだろう。バレンタインデーにリリースというのはいかがなものかと思ったが。

 楽曲はこれまで通りとてもキャッチーでよく出来た曲が並んでおり、優れたソングライターであることを今回も示している。透明感と広がりがあり流れるような楽曲は、適度なエレクトロニクスとも相まり、スペーシーな雰囲気を醸し出している。しかしこれまでと全く同じカラーとなってしまっているため、どこかにアクセントとなる新しさが欲しかった。M10はBox Car Racerの同名曲の続編。

★★★