Under the Covers, Vol. 2Under the Covers, Vol. 2

Shout! Factory 2009-07-21
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1.「Sugar Magnolia」  Grateful Dead
2.「Go All the Way」  Raspberries
3.「Second Hand News」  Fleetwood Mac
4.「Bell Bottom Blues」  Derek and the Dominos
5.「All the Young Dudes」  Mott the Hoople
6.「You're So Vain」  Carly Simon
7.「Here Comes My Girl」  Tom Petty and the Heartbreakers
8.「I've Seen All Good People: Your Move/All Good People」  Yes
9.「Hello It's Me」  Todd Rundgren
10.「Willin'」  Little Feat
11.「Back of a Car」  Big Star
12.「Couldn't I Just Tell You」  Todd Rundgren
13.「Gimme Some Truth」  John Lennon
14.「Maggie May」  Rod Stewart
15.「Everything I Own」  Bread
16.「Beware of Darkness」  George Harrison

 Susanna Hoffsという名前を聞くと、条件反射的に胸キュンしてしまうのは、30代以上である証拠かもしれない。80年代に活躍したガールズグループBanglesのメンバーである彼女は、小柄でキュートな外見のみならず、鼻にかかった甘い歌声が非常に特徴的であった。その歌声にノックアウトされていた当時の10代男子は数多く、メンバー全員が歌えるBanglesの中で、”Eternal Flame”をはじめ、彼女がリードを取っていた楽曲は、特に人気が高かったものである。

 そんなBanglesも再結成し2003年に新作「Doll Revolution」をリリースした後、またしばらく音沙汰がなかったが、ここへ来てSusannaは別プロジェクトで動いている。あの90年代パワーポップの雄Matthew Sweetと組んでの、往年の名曲のカバー集だという。2006年にリリースされた「Vol.1」は、Banglesも強く影響を受けたと公言するThe Beatlesをはじめとする60年代特集であり、その煌びやかなポップさに非常に楽しませてもらっていた。

 今回続編の「Vol.2」は70年代だという。前作と同様に、有名どころばかりが選曲されており、あまり奇をてらうことなく、ほぼ完コピしている。そもそもSusannaが歌う名曲の数々が悪いはずがない。またウェストコースト系の楽曲でスティールギターが雰囲気良く奏でられているのも印象的。M3ではLindsey Buckingham、M8ではSteve Howeといったオリジナルメンバーが、そしてM16ではGeorgeの息子が参加していたりとゲストも豪華。こんな楽しいプロジェクト、演ってる本人が一番楽しいことだろう。果たして80年代の「Vol. 3」はあるのだろうか。

★★★★