エレクトリック・ダートエレクトリック・ダート
レヴォン・ヘルム

SMJ 2009-08-26
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1. Tennessee Jed  (J.Garcia, R.Hunter)
2. Move Along Train  (Roebuck Staples)
3. Growing Trade  (L.Helm, L.Campbell)
4. Golden Bird  (Happy Traum)
5. Stuff You Gotta Watch  (Muddy Waters)
6. White Dove  (Carter Stanley)
7. King Fish  (Randy Newman)
8. You Can't Lose What You Ain't Never Had  (Muddy Waters)
9. When I Go Away  (L.Campbell)
10. Heaven's Pearls  (Leone, Issacs, Mcbain, A.Helm, Patscha)
11. I Wish I Knew How It Would Feel to be Free  (Lamb, W.E.Taylor,)

前作「Dirt Farmer」で見事グラミー賞を受賞した御大のわずか2年ぶりの新作。今年で齢69歳、以前咽頭ガンで危ぶまれたにもかかわらず、近年の活躍ぶりには恐れ入る。しかしそれは別に空白の期間を埋めようとして躍起になっているわけでもなく、あくまで自然体なのだ。

 まず今作、前作よりもみずみずしい躍動感に溢れている。全体的にアコースティックで趣きのある枯れた味わいがあった前作に比べ、タイトルにもあるようにエレクトリックが多くなっているのも一つの要因。またAllen Toussaintアレンジのホーンセクションやオーケストレーションも入り、多彩な音作りになっている。

 今作はGrateful DeadやRandy Newman、Muddy Watersなどの幅広い楽曲が、カントリーやブルース、R&Bやニューオーリンズなどのテイストでカバーされており、アメリカのルーツミュージックの奥深さを提示してくれている。中でもオリジナル曲のM3は名曲である。

 カナダ人によるThe Bandの中で、唯一だった生粋の南部男が、しゃがれた歌声で聴かせる、老いてこその境地。古き良きアメリカがここにある。

★★★★☆