本日9月8日14時43分、無事に女児が誕生した。

うちは嫁が無痛分娩がいいということで、それで有名な某病院にしていた。あらかじめ分娩日も決まるから、準備もしやすい。アメリカでは一般的らしいが、日本ではシステム上、担当医が足りずに普及しないらしい。

妻は昨日から入院し、私も立会うつもりだったので、今日は無理やり休みを取り病院へ。朝から妻は陣痛促進剤の点滴と、麻酔剤を注入。数時間後、子宮口が開き始め、陣痛が定期的にやってくるように。そのうち、カーテン越しのお隣さんが慌ただしくなり、やがて「ギャー」という産声が聞こえる。ところがうちは陣痛がなぜか弱まっていった。焦りながらも、長期戦を覚悟し、外で待っている両家の親へ中間報告しに出る。しかし分娩室に戻ると、いつの間にかイキみが始まっていた。慌ててカメラを用意しつつ、妻の頭部側にスタンバイ。陣痛の来るタイミングに合わせイキむのだが、とてもキツそう。無理もない、骨盤を押し広げて、頭がい骨が出てくるのだ。助産師さんの「頭が出てきましたよ。」という言葉を励みに、イキみ続ける。やがて、頭部が、そして全身が、この世に産まれた。

「ギャー」という産声が聞こえる。お隣さんより声は小さいが、確かに生きている。2,592g、わりと小さめだが、両手両足も目鼻口もちゃんとある。

「安産でしたね。」と担当医は言った。無痛分娩なので痛みは通常の10分の1。痛みを完全に消すこともできるらしいが、実感を得るためにあえて10分の1だけ残しているらしい。でも妻は「一人っ子決定」と言っていた。

名前は紆余曲折を経て、一つ決めていた。ここには書けないが、海外でも通じる名前を選んだ。そのため名の由来は日本語ではなく、英語名の語源であるラテン語・ヘブライ語。意味はgrace「優美」「恩恵」・favor「好意」。人のために行動できる心の美しい人になってもらいたいと思っている。