うちの近所にちょこっと小洒落たレストランがあり、先日偶然発見して嫁さんと一回食事をした。その時にそのレストランでは、時折色んな生演奏を聴かせてくれることを知った。ヴァイオリンやフルートだったり、ポルトガルギターだったり。

そして今夜はフラメンコ。スペイン料理コースと合わせて7000円。値段を見て迷ったが、子供が産まれちゃったらもう二人でゆっくり食事なんてこともできなくなるし、最後の晩餐とも思って予約した。

テリーヌとかポワレとか、庶民にはよく意味が分かんないけど、とりあえず旨いものを食べた後に、演奏者とダンサーたちが登場。フラメンコギター1人、カンテ(歌い手)1人、そしてバイレ(踊り)が2人。哀愁のあるギターの音色に合わせて、女性のカンテのドスの効いた歌声が響きわたる。そして美しいバイレの2人が舞い踊る。正直踊りはもっと輪になって踊ってるような、のんびりしたものを想像していたが、さにあらず。一挙手一投足緊張に溢れ、力強く足を踏み鳴らしながら、優雅で迫力のあるバイレを見せてくれた。

フラメンコとは、ヨーロッパで長年虐げられてきたジプシーたちの、苦しみや喜びを分かち合う手段として生まれた民族文化である。今まで何度か目にしてきたが、これは本当に一つの芸術だ。この日も1時間ほどにわたって堪能させてもらい、最後はお客も踊りや手拍子を教えてもらったりしながら、盛況のうちに終了した。果たして腹の子供にはさぞやかましい胎教だったに違いない。

いつかスペインに行き、本場のフラメンコを見たいという夢を持ち続けているが、叶う日が来るだろうか。