Galactic Cowboys
Galactic Cowboys
Geffen Gold Line Sp.
1996-03-19


1. I'm Not Amused
2. My School
3. Why Can't You Believe In Me
4. Kaptain Krude
5. Someone For Everyone
6. Sea Of Tranquility
7. Kill Floor
8. Pump Up The Space Suit
9. Ranch On Mars Reprise
10. Speak To Me

先週のThe Wildheartsのデビューと同じ頃に、同様にMetallica meets The Beatlesと称されたバンドがアメリカにもいました。それが今週ご紹介するGalactic Cowboysです。

出身はアメリカの中西部ミズーリ・テキサス。1991年にセルフタイトルの今作でデビューした時は衝撃的でした。スラッシュメタル並みにヘヴィで分厚いギターリフで攻め立ててきたと思ったら、サビは見事なコーラスハーモニーで極上のポップメロディを歌い上げる。その変化の幅は先週のThe Wildhearts以上でしょう。プロデューサーはKing's Xを手掛けたSam Taylorで、そのサウンドに通じるものもありました。

彼らが面白い存在だった理由はサウンドだけではなくコンセプトにもあります。バンド名やジャケットにも現れている通り、彼らは出身である米片田舎と宇宙の融合を目指していました。オープニングは牛の鳴き声で、馬の蹄鉄職人だったボーカルはハーモニカも吹きます。一方で歌詞は宇宙などを舞台にした意味深い物語になっており、さらにはM11の大作を始め複雑な曲展開もみせ、プログレッシブな面も持っています。とにかくいい曲が多いのですが、歌メロが極上なM5だけでも聴いてほしいと思います。

93年のセカンドではそのサウンドの個性をさらに磨きをかけ、日本ではより知名度を上げます。が、本国では成功を収めるまでは至らず。レーベルを変え何枚かリリースした後に解散してしまいます。今聴いても充分カッコいいのですが、これが売れなかったのはHR/HMとオルタナティヴの中間という立ち位置のせいでしょうか。非常に勿体無いですね。