Zingalamaduni
Arrested Development
Capitol
1994-06-06





1. WMFW (we must fight & win) Fm
2. United Minds
3. Achi'n For Acres
4. United Front
5. Africa's Inside Me
6. Pride
7. Shell
8. Mister Landlord
9. Warm Sentiments
10. The Drum
11. In The Sunshine
12. Kneelin' At My Altar
13. Fountain Of Youth
14. Ease My Mind
15. Praisin' U

先週の映画「Malcom X」に主題歌”Revolution”を提供していたのが、このArrested Developmentであり、映画とともに印象に残っている。

元々新聞に黒人問題を寄稿していたというSpeechを中心に南部アトランタにて結成。男女混成で、Baba O'Jayという老人までいる不思議なグループだった。92年にリリースされたデビュー作は700万枚売れグラミー賞も受賞、Hip Hopアルバムとしては驚異的な成功を収めた。巷に溢れるギャングスタラップを正面から否定し、黒人同士団結して社会問題に取り組もうとする姿勢が非常にセンセーショナルで、そうした中で「Malcom X」の主題歌を作ったのも自然な流れだった。

この2ndでは1stほどの成功には至らず地味な印象を持たれがちだが、個人的に好きな作品だ。特にM10〜M15の流れがハイライト。ポジティブなバイブと牧歌的な雰囲気、そしてSpeechの歌心のあるラップと生楽器(特にベース)が心地良い。そしてラストの名曲M15。Hip Hopの中で私がアルバム全体を通して好きな数少ないうちの1枚である。

この作品で特徴的なのはアフリカ回帰思想だった。スワヒリ語のタイトルやジャケット(別項でも紹介)、M5の歌詞も象徴的だし、M10ではアフリカンドラムも鳴り響く。全体的な印象として、これはヒップホップアルバムというよりも、現代的なアフリカ民族音楽というイメージが強い。この彼らにとってアフリカ回帰思想とは、自らのルーツの確認であるとともに、尊厳を取り戻し誇り高く生きることの意義を唱えたものだったのである。

Arrested Developmentはその後活動休止したが、Speechのソロ活動を挟みつつ、今でも断続的に活動を続けている。

★★★★