サンキュー・アンド・グッドナイト~ライヴ+1(紙ジャケット仕様)
イット・バイツ
ユニバーサル ミュージック
2014-10-29


1. Kiss Like Judas
2. All In Red 
3. Underneath Your Pillow 
4. Murder Of The Planet Earth 
5. Ice Melts (Into Water) 
6. Yellow Christian 
7. You'll Never Go To Heaven
8. Calling All The Heroes 
9. Screaming On The Beaches
10. Still Too Young To Remember

先週列挙したプログレバンドの中から、今週は1つだけ取り上げたい。

It Bites、1986年にイギリスからデビューしたグループ。この頃の3枚のオリジナルアルバムはどれも好きでよく聴いていた。当時地元ではなかなか売っていなくて、1stに至っては足を伸ばして老舗の新宿レコードまで探しに行った記憶がある (あのおばちゃんはまだ元気なのだろうか)。

ファンタジックな雰囲気と高いポップ性は、影響を受けたというGenesisやYesを継承している。あまりインタープレイのようなものはないが、さりげなく高い演奏力を魅せている。当時のイギリスには、こうしたプログレバンドは他にMarillionやPendragonなどもいたが、メインストリームシーンとは完全にかけ離れており、非常に貴重な存在であった。

3rd発表後の1989年10月に彼らは来日しており、この時の模様を収録したのが2年後にリリースされたこの作品で、先日これが再発された。残念ながら私は行っていないのだが、これを聴くと彼らが高い演奏技術を持っていたことがよく分かる。また盛り上がっている観客も一緒に歌っているのが聴こえ、楽曲が持つ高いポップ性を証明している。バンド側も演奏だけでなく、ちゃんとエンターテインするということにも意識していたらしい。唯一残念なのは2nd収録の大作”Once Around The World”が演奏されていないこと。この時彼らはできるだけバラエティ豊かな楽曲を聴かせたいということで削ったらしい。でも大好きだったM10をラストに演ってくれているのが泣けた。

ショックなことにこの後フロントマンのFrancis Dunneryが脱退、そしてバンドも解散してしまう。音楽的相違ということで、その後発表されたソロアルバムも大陸的なハードロックだったため納得はできたが、残念だった。

2006年に再結成するが、そこにはFrancisの姿はなく新しいフロントマンがいた。新作を発表し再来日も果たすのだが、Francisのイメージが強かった私はこれに参加しなかった。ただ最近ボーカルが違っても満足できるライブを立て続けに観ているので、次回があるなら行ってみたいと思っている。

★★★★