Timbalisimo
Timbalada
Som Livre
2001-09-18


今日はブラジル特集の最終週。サンバ、ボサノヴァと来たが、それだけではないもう少しブラジル音楽の奥深さを紹介したい。

ブラジル音楽で最近注目を集めるようになったのがバイーアである。リオデジャネイロよりも北に位置するバイーアは、近年著名なミュージシャンを輩出してきたが、今日紹介したいグループもこの出身だ。

Timbalada。その名の通りTimbauというアフリカ起源の打楽器を叩き合う総勢200名から成る音楽集団である。彼らの生みの親はCarlinhos Brown、今やブラジルを代表するマルチアーティストだが、彼がアフリカ系貧困層の多い自らの地元バイーアで青年支援の一環として始めたプロジェクトだった。

彼らが最初に注目を集めたのは、1992年のSergio Mendesのアルバム「Brasileiro」だった。この作品を全面的にバックアップしたCarlinhosが、初めてここにTimbaladaを投入した。強烈なパーカッションのリズムは聴く者全てを圧倒し、結果このアルバムをグラミー賞に導いたのだった。

彼ら自身の名前で正式にデビューしたのは1994年。プロデュースはやはりCarlinhosだが、ここには男女のボーカルをはじめギターやキーボードなども加わり、非常に聴きやすいポップスとして完成していた。その後ラップも取り入れていく。伝統と現代を上手くブレンドする手腕は流石Carlinhos。その後彼らはカーニバルの常連となり、アシェーという新しいジャンルとして呼ばれるようになる。

しかし個人的な本音を言うと、私がTimbaladaに一番求めているのは決して完成されたポップスではなく、純粋なトライバルリズムである。それが堪能できるのが以下の映像だろう。アメリカのStompが監修した世界中の打楽器のドキュメンタリー「Pulse」においてTimbaladaはトリで出演している。白くボディペイントした総勢200名がCarlinhosと共に魅せる一糸乱れぬリズムは圧巻だ。