北アルプス 表銀座

8月11日は山の日でした。昨年制定されて2年目。(先日7月1日と勘違いしていましたが、その日は富士山の開山日でした。) で、結局またどこの山も登っていないので、今日は今から十数年前、まだ独身だった頃に縦走した北アルプスの表銀座のことでも綴ってみようかと思います。

この時は3人で登りました。日程は8月1日からの3泊4日。初日は電車で下り中房温泉からスタートしました。
 
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まずはひたすら登りました。急こう配を登り続けてようやく燕岳へ到着。頂上の白と緑のコントラストが綺麗でした。この夜は燕山荘に宿泊。
 
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2日目。ここからは絶景を眺めながらの楽しい稜線歩き。雲の上なので日差しも強く、日焼けで肩が痛くなりました。
 
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遥か遠くに見えた槍ヶ岳の勇壮な姿が少しずつ近づいてきます。この日は大天井を超えてヒュッテ西岳に宿泊。
 
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3日目。東鎌尾根は右も左も絶壁で緊張感が走ります。ここが一番ハードでした。
 
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いよいよ槍ヶ岳頂上へアタック。鎖とハシゴの岸壁を登ります。かなり込み合っており行列になっていましたが、高齢の方が多いのにビックリ。
 
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遂に槍の頂上へと辿り着きました。山頂は狭くかなり怖いのですが、360度見渡す展望は言葉に出来ません。
 
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槍ヶ岳山荘に泊まっての最終日の早朝4時頃。燃えるような朝焼けに感動します。
 
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槍沢を下って上高地まで降りました。天界から下界に下るのがもったいない気持ちで一杯でした。
あれ以来しばらく行っていないのでまた登りたいのですが、娘には絶対無理だろうなぁ。

「北斎富士 ~富嶽三十六景・富嶽百景 そろい踏み」

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すみだ北斎美術館の開館記念展Ⅳ「北斎富士 ~富嶽三十六景・富嶽百景 そろい踏み」を観に行ってきました。

この美術館は以前アメリカの友人が観てきて期待ほどではなかったと言っていました。確かに常設展は葛飾北斎のことを理解するには良いですが、作品は少なめでしかもレプリカのみ。美術を堪能したい人には物足りないでしょう。

しかしこの企画展は全て本物。4Fの中央には朝焼けの赤富士を描いた有名な「凱風快晴」が鎮座し、その周囲には「富嶽三十六景」がずらり。期間を分けての展示なので全てではありませんでしたが、それでも壮観でした。また3Fには趣きの異なる「富嶽百景」もずらり。アメリカの友人にも見せたかったものです。

武州(東京)や相州(神奈川)など馴染み深いこの近辺の当時の様子、またそこからどのように富士が見えていたかなど、人々や情景がいきいきとしています。また色んな隙間に富士を置く構図も面白いです。

北斎は90年の生涯で様々な作品を描き続けましたが、最期まで自身の絵に満足しなかったそうです。しかしその人気と影響はフランス印象派にまで与えるほどに大きく、また私の好きな風景画家のルーツとしても偉大過ぎる巨匠です。


マンション工事

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今年の始めから始まったマンションの外装工事。春からはうちの棟も着工され、周囲はすっぽりと足場と黒い網が張り巡らされています。この状態がもう何カ月も続いていますが、まるで檻の中に閉じ込められているような閉塞感。

日曜以外の日中はずっと騒音が鳴り響き、窓のすぐ外には工事の人達がいるのでカーテンも閉めなきゃならない。ベランダには洗濯物も干せないし、ウッドデッキも解体して家の中に積み上がっていて、かなりの圧迫感。

築10年だから今後の資産価値を維持するために必要な工事だとの説明だったが、別に売るつもりもないし、定借地だからどうでもいいんですが。高い共益費が今後さらに値上がりする可能性もあるし。。

まぁでも一方で、最近の工事は凄いなぁとも思います。住民にはきちんと挨拶をし、見えるところでは絶対にタバコも吸わない。足場への作業員入口にはキーロックがかかり、住民の植木の預け場所には監視カメラまで付いている。何よりもこんなに高いところでのその作業手際の良さに感心します。

昔私も学生の頃は鳶のバイトをしたことがあります。ヘルメットをし、釘袋を下げて、中学校の体育館の屋根の上で作業をしましたが、基本的に高いところが苦手な私はあの高さでもうダメでした。

もう少しの我慢。安全第一。

Chester Bennington 急逝

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Linkin ParkのフロントマンChester Benningtonが7月20日に亡くなりました。享年41歳。自殺だったそうです。

デビューアルバムは当時よく聴きましたし、"In The End"はカラオケでも練習していた記憶があります。あまりに売れすぎてしまった感もあり、その後は聴いていませんでしたが。またうちの妻は長くファンだったようで、今度の来日も行きたいと言っていたくらいだったので、このニュースにはかなり打ちひしがれていました。 

詳しくはよく分かりませんが、5月に自殺したChris Cornellと親しかったそうで、この日も彼の誕生日だったとか。色々抱えていたものもあったのだと思いますが。それでもね、自殺はいかんよ。家族を置いてさ。

RIP

 

「吉田博展 山と水の風景」

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先日、損保ジャパン日本興亜美術館で開催されている「吉田博展 山と水の風景」に行って来ました。生誕140年を記念した巡回展の最終展です。

吉田博は明治から昭和初期に活躍した風景画家で、先日取り上げた丸山晩霞らと共に太平洋画会を立ち上げ、白馬会の黒田清輝と敵対したことでも知られています。

場内には少年期のスケッチから晩年の作品まで181点が展示されており、しかも前後期で66点が入れ替えと、非常に見応えがあるものでした。

年代によって、水彩画・油彩画・木版画と様々な表現をしており、そのどれもが素晴らしい。また題材も、日本アルプス・瀬戸内海など日本国内だけでなく、アメリカ・ヨーロッパ・アジアなど旅をし続けた世界中の絶景が見事に描かれていました。

やっぱり個人的に最も好きなのは、毎年夏に山籠りして描いたという山岳画。中でも油彩画「穂高岳」の迫力のある筆使いと、木版画「劔山の朝」の絶妙な色合いには圧倒されました。さすが「絵の鬼」です。時間があればもっとゆっくり見たいところでしたが。後期も行こうかな。

ちなみにこの美術館、実はゴッホの「ひまわり」なども飾られていてビックリしました。

 

松井冬子 「この疾患を治癒させるために破壊する」

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先日の横浜美術館のコレクション展「自然を映す」の中で、もう1つ強烈に印象に残った作品を取り上げたいと思います。

最後の壁に描かれていた巨大な一枚。水面に映る一面の夜桜景色。幅が4mほどもある大きな作品にも関わらず、花弁や幹などとても細かい。上下対称のように見えてもよく見ると微妙に上下で違います。中央に配置された縦の白い線は幹でしょうか、稲光のようにも見えます。非常に美しいと同時にどこか異様な雰囲気が漂う。そして作品のタイトルが「この疾患を治癒させるために破壊する」。かなり深く考えさせられます。

この作品は日本画家の松井冬子さんが2003年に描いたもの。気になったので画集も見てみたのですが、これまた強烈でした。美しい女性画と並んで、腸を引きずる女性や、白骨化していく遺体など。。全く想定外でしたが、ある意味あのタイトルにも納得。生と死、美と狂気といった紙一重に相反するものに、伝統的な日本画の新しい表現を感じました。

ちなみにこのコレクション展も撮影可だったので待受けにしてます。 

丸山晩霞 「夏の山岳風景」

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最近妙に美術館巡りにハマっていて、先日は横浜美術館で「自然を映す」というコレクション展を開催していたので覗いてきました。洋画に日本画、古美術から現代アートまで、様々な手法による花木や自然風景の絵画が並んでいて楽しめました。

中でも特に気に入ったのが、扉絵にもなった上の作品。丸山晩霞画伯の「夏の山岳風景」。非常にきめ細かく色鮮やかな水彩画で、これが100年以上も昔の作品であるということに驚かされました。

もう1つ印象に残ったのが下の作品。こちらは同じ明治時代の画家である木下藤次郎画伯の「春の山」。2人は他の何人かと共に、初めて海外の水彩画技術を取り入れて、北アルプスの山岳画を描いていた一派だったようです。

私も学生の時に松本に住んでいた頃は、あの美しい山々に魅了され、北アルプスを縦走したりしていました。この画家達は特に穂高がお気に入りだったようですが、私が一番好きだったのは槍ヶ岳でした。こうした山岳画はまたあの山々へと登りたくさせてくれます。

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スメタナ 『交響詩 「わが祖国」』

スメタナ「わが祖国」-『ミュシャ展』開催記念盤-
ベルグルンド(パーヴォ)
ワーナーミュージック・ジャパン
2017-03-08


1. 第1曲:ヴィシェフラド(高い城)
2. 第2曲:モルダウ
3. 第3曲:シャールカ
4. 第4曲:ボヘミアの森と草原より
5. 第5曲:ターボル
6. 第6曲:ブラニーク

先日の「スラブ叙事詩」は、ミュシャがスラブ国家としてチェコの独立を願って描き上げた大作でした。そのミュシャを大いにインスパイアしたのが、スメタナの交響詩「わが祖国」であったのは有名な話です。これは先日の会場でも販売されていた「わが祖国」のミュシャ展開催記念盤で、ジャケットにある「スラブ民族の賛歌」をはじめとする「スラブ叙事詩」の全作品がインナーに描かれています。

ベドルジハ・スメタナ(Bedrich Smetana, 1824-1884)はチェコの作曲家です。彼が「わが祖国」を作曲したのもミュシャと同じ理由でした。チェコは他国に侵略され続けた不遇な歴史を持ち、当時もオーストリア=ハンガリー帝国の支配下にありました。そんな祖国に対するスメタナの想いが全6曲の交響詩に込められています。

前半ではチェコ・ボヘミアの情景が壮大に描かれます。最も有名なのが②。モルダウとはドイツ語らしく、最近はチェコ語でヴルタヴァと呼ばれます。源流から下流までゆるやかに、でもどこか悲哀を湛えながら流れていきます。軽快な中間部も好きです。勇壮な①や牧歌的な④も、祖国の美しい古城や田園風景を叙景的に描写しています。

一方、後半では今度は祖国の歴史を表現しています。⑤のターボルと⑥のブラニークとは、それぞれチェコ南部にある町と山の名前で、どちらも中世チェコの宗教革命家ヤン・フスと彼の支持軍フス派のゆかりの地。彼らの闘いと栄光が最後に感動的に奏でられます。ヤン・フスはミュシャの「スラブ叙事詩」にも描かれていましたが、それだけチェコ人にとって重要な英雄なのでしょう。

ちなみにスメタナは晩年聴力を失いながらもこの交響詩を完成させたと言われていますが、それがとても信じ難い一大傑作です。

 

ミュシャ展

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先日、新国立美術館でミュシャ展が開催されていたので観に行って来ました。アルフォンス・ミュシャ(Alfons Mucha, 1860-1939)はパリで活躍したチェコの画家で、アール・ヌーヴォーの巨匠と呼ばれています。

今回の目玉は「スラブ叙事詩」。ミュシャが母国チェコの独立を願って後期に16年の歳月をかけて描き上げた20点の大作で、チェコ国外で公開されたのはこれが世界初です。

今回のミュシャ展は3月から開催されていたので、終わり頃に行けば空いているだろうと思っていたら、甘かった。日曜に行ったこともあって物凄い人の行列。この時は90分待ちでしたが、時間によっては120分という時もありました。

ひたすら並んでようやく場内に入ると、いきなり目の前にそびえるのが、「スラブ叙事詩」の1枚目「原故郷のスラブ民族」。3~6世紀にスラブ民族の祖先が他民族からの侵略に身を潜めている様子が描かれているのですが、驚くのはその縦6m、横8mというキャンバスの巨大さ。怯えるスラブ人の目も印象的でした。

そんな見応えのある巨大な作品が場内に20枚も。その大きさにも関わらず非常に緻密で描かれており、決して派手ではない繊細な色遣いも見応えがあります。その1つ1つに圧倒されながら、また場内の物凄い人混みを掻き分けながら見入りました。もう1つ驚きなのは、一部のコーナーでは撮影が認められていたこと。通常の展覧会ではあり得ません。私が最も好きな最終作「スラブ民族の賛歌」も有難く撮影させてもらいました。

さらに今回はこのスラブ叙事詩だけでなく、彼の全キャリアの作品も集められていました。彼は元々アール・ヌーヴォーの女性画を得意としており、彼の名を一躍有名にした女優サラ・ベルナールを描いた「ジスモンダ」を始めとする諸作や、パリ万国博覧会やプラハ市民会館の壁画なども多く展示されており、見応えがありました。

いつも写真展ばかり観ていますが、たまにこうした絵画展を観るのも面白いものです。


The Smashing Pumpkins 「Mellon Collie and the Infinite Sadness」 (1995)

メロンコリーそして終りのない悲しみ(通常盤)
ザ・スマッシング・パンプキンズ
ユニバーサルミュージック
2012-12-19


<Dawn to Dusk>
1. Mellon Collie And The Infinite Sadness
2. Tonight, Tonight
3. Jellybelly
4. Zero
5. Here Is No Why
6. Bullet With Butterfly Wings
7. To Forgive
8. Fuck You (An Ode To No One)
9. Love
10. Cupid De Locke
11. Galapogos
12. Muzzle
13. Porcelina Of The Vast Oceans
14. Take Me Down

<Twilight to Starlight>
1. Where Boys Fear To Tread
2. Bodies
3. Thirty-Three
4. In The Arms Of Sleep
5. 1979
6. Tales Of Scorched Earth
7. Thru The Eyes Of Ruby
8. Stumbleine
9. X.Y.U.
10. We Only Come Out At Night
11. Beautiful
12. Lily (My One And Only)
13. By Starlight
14. Farewell And Goodnight

先週の中からこのアルバムだけは取り上げておきたい。Smashing Pumpkinsは、デビューが1991年だったこともあり、グランジ組に数えられることも多いが、音楽的にはかなり異色だった。当時私が最もハマっていたのが、1995年にリリースされたこの3rdアルバム。2枚組28曲というスゴいボリュームにも関わらず全世界で1200万枚以上というモンスターヒットになった作品だ。

中心人物はボーカル・ギターのBilly Corgan。当時読んだ彼のインタビューが非常に印象に残っている。歌詞の内容についての質問に対して、Billyはふざけるばかりで全く答えようとせず、完全にインタビューとして破綻していた。その理由はアルバムの中で余りにも自己の内面を吐露し過ぎたため、これ以上話すことなどないということだった。

無駄なほどに背が高く、声も変で…etc。家庭環境の悪さから異様な程に自己肯定感が低いBilly。そんな自己を投影した主人公が、それを打開するために自身の変革を叫ぶというのが、この作品の大きなテーマとしてある。そうした中で、怒り・悲しみ・喜びという様々な感情が曲毎に爆発する。そのため必然的に各曲の表現の振幅というのが余りにも広いのだ。

ピアノの調べが美しいイントロ①から大仰なオーケストレーションをバックにした高揚感のある②、そしてハードなギターで疾走する③へ。まずこの冒頭3曲で完全に持って行かれる。その後⑨まではかなり歪んでヘヴィな楽曲が並ぶ一方で、⑩から⑬まではポジティブで感動的な楽曲が並ぶ。最後に至っては⑭ではまるで子守唄のように優しく囁く。2枚目の冒頭①と②は、また一転して完全に自暴自棄レベルにヘヴィ。シングルヒットした⑤も名曲だ。これだけの楽曲がありながら捨て曲もなく、驚くほどの完成度を誇っている。それもそのはずで、後にシングルのカップリングやデラックスエディションの膨大な未発表曲で明らかにされたように、この時期Billyは恐ろしいほどの創作意欲に溢れており、ここに収録された何倍もの楽曲を作り上げていたのだった。

ちなみにこのバンドはメンバーも個性的で、日系人ギタリストJames Iha、可愛い顔して歪んだベース音を鳴らすD'arcy、手数の多いドラマーJimmy Chamberlinとキャラが立っていた。後にメンバーの脱退、解散、再結成をする中で、日系ギタリストや女性ベーシストに固執するように、Billy自身この黄金期のメンバーに思い入れが強かったようだ。

1998年の来日公演も観に行ったのだが、それについて書くとまた長くなるので、またの機会に。


Gallery
  • Isis 「Oceanic」 (2002)
  • Cave In 「White Silence」 (2011)
  • 「Re 又造 MATAZO KAYAMA」展
  • 「Re 又造 MATAZO KAYAMA」展
  • 「Re 又造 MATAZO KAYAMA」展
  • 「Re 又造 MATAZO KAYAMA」展
  • 「Re 又造 MATAZO KAYAMA」展
  • 「Re 又造 MATAZO KAYAMA」展
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