Ginger Baker他界

ginger

先週10月6日にGinger Bakerが他界した。享年80歳だった。

言わずと知れたCreamの名ドラマー。Jack Bruce, Eric Claptonと共に最強トリオを結成し、わずか2年半という短い期間で、ロック史を大きく塗り替えた。特にGingerの豪快でパワフルなドラミングは後世に与えた影響も大きく、今でも最も偉大なロックドラマーの1人と言われている。

解散の要因にもなったJackとの不仲は有名で、再結成はあり得ないと言われていた。そのため2005年の再結成時は驚きであり、日本にも来てくれることを願っていた。しかしJackが2014年に他界、そしてGingerも逝ってしまった。2人は向こうで再会できただろうか。

RIP


「北丹沢讃歌 ~我心の山~」

kita

日頃毎日新聞を購読しているのだが、中でも最も楽しみにしていたのが、季節毎にカラーで神奈川県版に掲載されていた丹沢の写真だった。春の山麓の桜、初夏の山稜のシロヤシオ、秋の紅葉、冬の霧氷。色、構図、タイミングなど、全てが絶妙な作品ばかりで、まとめて写真集にしてほしいと思っていた。

撮影者はいつも同じ方だった。白井源三さん。調べてみると県内在住の写真家で「神奈川県の山」の執筆者でもあった。それ以来県内で写真展があると足繁く通うようになった。橋本のギャラリープラットで開催された「富士山を丹沢より望んで」では、蛭ヶ岳周辺から撮影された見事な富嶽の数々が展示されていた。また相模原公園で開催された「南米紀行」では、アコンカグア、マチュピチュ、パタゴニアなどの素晴らしい風景が展開されていた。

行くといつも気さくに撮影のよもやま話を聞かせて下さった。特に丹沢のことは何でもご存知で、檜洞丸のシロヤシオについて教えて頂いた折には、すぐに登りに行った。私の丹沢の先生だった。

今回の県外への引越しでもう先生の新作を見ることが出来なくなったのは残念でならない。直接売って頂いた写真集を眺めつつ、来年の写真展を楽しみにしている。その前に先生の仕事場である蛭ヶ岳は踏破しなければ。

ハーフ成人式

IMG_4573_2

「ハーフ成人式をやりたい」と10歳の誕生日を控えた娘が言った。要はアイカツみたいなドレスを着て写真を撮りたかったのだろう。そんなものがあるとは私は知らなかったが、良い節目になると思った。

もう10歳。生まれたのはつい先日のような気もするが早いものだ。でもこの10年の間の成長を見てきたし、沢山の思い出もある。

そんな娘と今月から離れて暮らすことになった。離婚のため私は家を出て東京郊外に住み、毎週末娘に会いに行くことになる。これまでも平日はほとんど家にいなかったので、顔を合わせる頻度はそんなに変わらないのかもしれない。それでももう側にいられないというのは大きい。

ドレスで着飾った娘は我が子ながら綺麗だった。これからもっと成長し大人っぽくなっていくのだろう。いずれ反抗期になりパパに会いたくなくなるかもしれないし、新しいパパが出来るかもしれない。それでもこのパパが君のことを想う気持ちはいつまでも変わらないだろう。

「奥の細道330年 芭蕉」展



「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老いを迎ふる者は、日々旅にして旅を栖とす。」

これは松尾芭蕉「おくのほそ道」の序文である。初めて触れた時は、読み辛い漢文訓読体にひるんだが、慣れるにつれて強く共感するに至った。江戸初期の北日本の史跡名所を巡る紀行文としても面白いし、随所で詠まれている俳諧も素晴らしい。何より生涯を旅に捧げた生き様と、情感豊かな自然描写に感銘を受けた。

この芭蕉と曽良による北への巡礼は1689年の春から秋にかけて。今年はその旅から330年ということで、これを記念した芭蕉展が出光美術館で催されていたので観に行った。場内には芭蕉翁にまつわる品々がずらりと展示されていた。まずは翁自筆の短冊や掛け軸。「古池や」の自筆短冊もあったし、自画の画巻も見事なものだった。また出光美術館は与謝野蕪村や池大雅らの文人画のコレクションで有名だが、蕪村の「奥之細道図」(重文)もあった。

そもそも奥の細道は、翁が敬愛する西行の500回忌に合わせて敢行されたもので、西行の和歌に詠まれた歌枕(名所旧跡)を巡る旅だった。本展では俵屋宗達の「西行物語絵巻」(重文)も展示されていた。

江戸から日光・松島・立石寺・月山、岐阜大垣まで600里(2400km)。いつか私も巡ってみたいものだが、歩いて回るのは絶対無理だ。

最後に私の好きな芭蕉翁の俳諧を3句挙げておく。

夏草や 兵どもが 夢の跡
雲の峰 幾つ崩て 月の山
旅に病んで 夢は枯野を かけ巡る

basho

「ジョアン・ジルベルトを探して」

joao

ジョアン・ジルベルト(Joao Gilberto, 1931-2019)、ボサノヴァの創始者。この映画「ジョアン・ジルベルトを探して(Where are you, Joao Gilberto, 2018)」の日本公開が決定したのは6月上旬だったと思う。以来楽しみにしていたのだが、7月7日に流れたニュースに愕然とした。ジョアン・ジルベルト他界。享年88歳だった。

勘違いする人もいるかもしれないが、この映画はよくある偉大な音楽家を讃えるドキュメンタリー映画とは製作意図が全く異なる。元になっているのは、ドイツ人作家マーク・フィッシャー(Mark Fischer)の著書「Ho Ba La La」。これは彼が憧れたジョアンを探してブラジルを訪ね歩いた記録だが、その願いは叶わず本著出版直前に自死を遂げている。この本に共鳴したフランス人監督ジョルジュ・ガショ(Georges Gachot)が彼の意思を引き継いだのがこの映画である。

リオデジャネイロにディアマンティーナ、5年前のマークの足跡を辿る。ミュージシャン仲間、元妻、料理人、理髪師、マークが会ったジョアンを知る関係者を訪ね歩く。10年以上雲隠れしているジョアンを探しながら、同時にマークも探しているかのよう。テレビ、レコードショップ、人々の歌声、リオの街中にジョアンの音楽は流れている。しかしリオにいるはずのジョアンには辿り着けない。

ジョアンに会いたい。ドア越しでもいいから、”Ho Ba La La”を聴かせてほしい。死んだマークのために。そんなジョルジュ監督の想いの詰まった映画だった。


The Weight Band Live Report 2019

weight

9月1日(日) Billboard Live Tokyoで行われたThe Weight Bandの来日公演に行ってきた。後期The Bandを支えたJim WeiderとLevon Helm BandにいたBrian Mitchellを中心としたThe Bandを継承するバンドだ。しかも今回はLittle FeatのPaul BarrereとFred Tackettも参加する。16:30スタートの1stステージ。最上階の中央の席に座る。

まず最初にLittle FeatのPaulとFred の2人が登場しステージの椅子に腰掛けた。それぞれギターを手にしてLowell Georgeのソロ曲”Honest Man”を演奏し始める。2本のギターの絡みが絶妙。Paulは帽子を目深に被っているので、顔も特徴的な頭部も見えないが、スライドの音色が心地良い。

2曲目の”Down On The Farm”が終わると、The Weight BandのBrianがアコーディオンを持って加わる。Fredはマンドリンに、Paulもアコギに持ち替えて”Church Falling Down”。Paulのアコースティックスライドがまた素晴らしい。

ここでThe Weight Bandの全員が登場。右からギターのJim、ドラムMichael Bram、ベースAlbert Rogers、キーボードMatt Zeiner。Paulが歌い始めたのはLittle Featの名曲”Willing”。途中心に突き刺さるようなJimのギターソロを聴き、これだけで素晴らしいギタリストだということが分かる。

PaulとFredが退場すると、ここからThe Weight Bandの本領発揮。アップテンポな”Rag Mama Rag”で、ボーカルはドラムのMicheal。声もLevonに似ている。

次は彼ら自身のアルバムから”Never Too Old To R&R”。Brianがキーボードでピアノを弾きながらドスの効いたしゃがれ声で歌う。弾き方が激しくキーボードに置いたiPadが落ちそうになっていた。

”Big Legged Salie”や”World Gone Mad”といったオリジナル曲もどれも良い曲だった。ボーカルは曲毎にMatt, Albert, Jimと交替し、結局全員が歌えることが分かった。そのため合わせた時のコーラスも綺麗。BrianとMattがピアノとオルガンを交替したり、Jimもマンドリンに持ち替えたり、The Bandと同様に全員が多芸に秀でている。

そしてやはりThe Bandの名曲が聴こえると歓声が上がる。”The Night They Drove All Dixie Down”や”Up On Cripple Creep”では、中間部や最後でJimやBrianらが独自の解釈を加えた熱いソロを披露。”Ophelia”ではBrianが「次の曲はLevonに捧げるよ。俺とJimはウッドストックで何年も一緒に演ったな」と言っていた。

アンコールでは再びPaulとFredのLittle Feat組が登場。Paulだけ「俺は座ってロックするよ」とまた椅子に腰掛けたので、きっと足腰が悪いのだろう。Paulが歌い始めたのは”Dixie Chicken”。この曲まで聴けるとは。バックではMichealが難しそうなセカンドラインリズムを楽しそうに叩いていた。

続いては待ってましたの”The Weight”。Michael, Matt, Albertの順で歌い回して最後は全員で、”Take a load off, Fanny”の歌詞が染み入る。バンド名にしているだけあって珠玉の演奏だ。

そしてラストは”I Shall Be Released”。Mattのピアノが美しい。それ以上にRichardが乗り移ったかのようなMattの絶唱が素晴らしい。最後は7人全員で肩を組んで挨拶。1階フロアは総立ちで大歓声。1時間半のステージが終了した。

1人1人の1つ1つの演奏がとにかく素晴らしかったし、名曲の数々も単なるノスタルジーではない新たな魅力を堪能することが出来た。行って良かった。

1.Honest Man
2.Down On The Farm
3.Church Falling Down
4.Willing
5.Rag Mama Rag
6.Never Too Old To R&R
7.The Night They Drove All Dixie Down
8.Big Legged Salie
9.Ophelia
10.World Gone Mad
11.Up On Cripple Creep
encore
12.Dixie Chicken
13.The Weight
14.I Shall Be Released


箱根探訪

IMG_4505

分散して取った夏休みの最後は箱根に行って来た。また今年も来日したアメリカの叔母とその友人、そして両親を車で連れて行った。

IMG_4491
蕎麦が食べたいとのリクエストで、仙石原の座りやへ。ここは蕎麦屋なのにタピオカも人気だ。

IMG_4494
叔母と友人がアート好きなので、続いて行ったのはポーラ美術館。開催中の企画展は現代アート中心だったが、コレクション展示でルノアールやモネなども観ることが出来た。

IMG_4503
この夜泊まったのは湯本にあるマイユクール祥月。部屋に用意されたウェルカムデザートや、夕食の可愛らしい前菜の盛り合わせなど、女性に受けの良さそうなホテルだった。

IMG_4508
翌朝はあいにくの雨。芦ノ湖で海賊船という希望もあったが断念。代わりに箱根ホテルのカフェで湖畔を眺める。

IMG_4511
大涌谷も通行止めで行けず、やむなくラリック美術館へ。ルネ・ラリックはカーマスコットしか知らなかったが、女性や自然生物をモチーフにした見事なガラス工芸の数々に見入った。

IMG_4510
ラリック美術館の庭園には、モネの睡蓮の庭が再現されていた。

結局箱根は2日間雨と曇りというあいにくの天気だったが、結果的に今回は少し小洒落た旅となった。

宝永山登山

IMG_4451

先週娘と富士山へ登ってきた。と言っても山頂はまだ無理なので、中腹にある宝永山を目指した。ここは1707年に大噴火のあった火口で、新田次郎の「怒る富士」を読んで気になっていた。

IMG_4292
まず裾野にある富士山資料館に立ち寄り、富士山についてお勉強。小さめだが結構見応えがあり、娘は富士山パズルにハマっていた。

IMG_4300
夏の富士宮口はマイカー規制のため、水ヶ塚公園に駐車してバスに乗り換える。シーズン終盤でも結構混んでいた。

IMG_4315
富士宮口五合目は完全にガスっていた。2400mの標高に慣れるため、ここで昼食を取りのんびり人生ゲーム。

IMG_4376
登山道を登り始めると、あちこちにこんな花畑が広がっていて、娘がしきりにデジカメを構えていた。オンダテという高山花らしい。

IMG_4339
この日泊まる六合目の雲海荘へ到着。部屋は半個室。山荘の方々も皆優しく、娘とオセロまでしてくれた。感謝。

IMG_4369
翌朝は気持ち良く晴れた。宝永山の方面から5:30頃に御来光も現れた。娘はどうにも起きなかったが。。

IMG_4394
前夜弾丸で登って行った人達が何人もいたが、富士山頂方面も良く晴れていた。

IMG_4408
六合目から10分程度で宝永火口縁に着く。前日行った時にはガスっていて何も見えなかったが、この朝は巨大な火口が見渡せた。

IMG_4427
火口底に降りるとその大きさが良く分かる。赤黒く固まった溶岩と緑の草地のコントラストが綺麗だった。

IMG_4442
宝永山頂(2693m)は意外に遠く、登山道も砂礫で非常に登り辛く娘は苦戦した。中腹まで登り断念。逆に下りは砂走りで早かった。

IMG_4466
下山後、御胎内温泉で汗を流した後、せっかくなので御胎内溶岩隧道に入ってみた。ヘッドライトで探険隊気分を味わえた。

本当は夏の星座観察という娘の夏休みの宿題目的もあったのだが、前夜は月しか見えず。でも日記のネタにはなったかな。

『フリーソロ』

Free Solo (fka Solo) [DVD]
National Geographic
2019-03-05






先日の台湾出張の際に飛行機の中で観た映画。一緒に行った同僚は趣味でボルダリングをしているので、彼女と一緒に観てみたのだが、これが凄まじかった。

主人公はアメリカのトップクライマー、アレックス・ホノルド(Alex Honnold, 1985-)。映画の中で彼が最初に登るのはヨセミテ国立公園のハーフドーム。ヨセミテは緑の森とそれを囲む白い断崖絶壁のコントラストが美しい大渓谷で、その奥にハーフドームはある。ほぼ垂直の絶壁をロープもビレイも使わずに登っていくのだが、1つ指先やつま先を滑らせただけで死へと直結する。映し出される絶景はこの上なく美しい。しかしそこで繰り広げられる超人的なクライミングは見ているだけでも恐ろしい。

そして彼が最後に目指すのは同じヨセミテにある聖地エルキャピタン。かつて誰もフリーソロで成功した者がいない975mの絶壁だ。これはアクション映画などではない。死を撮影することになるかもしれないというカメラクルー達の苦悩。彼を応援しきれない恋人の心境。怪我を克服しつつも、そうした周囲のプレッシャーと恐怖に苛まれるアレックスの葛藤。全てがリアルに晒け出されている。2年間かけてルートを確認し、全てのムーブを頭に叩き込み、登り始める。最後の20分間は神懸かり的だった。

本作は本国でアカデミー賞を受賞。日本では9月に公開予定となっている。


台湾出張記

IMG_4272

台湾の台北に出張に行って来た。前回従弟の結婚式で行って以来で4年ぶり。今回は同僚の女性と2人旅。羽田から3時間半で松山空港に到着。短い空旅だったが、エバー航空は食事も出た。

IMG_4269
空港からタクシーで10分ほどで泊まるTai Hope Hotelに到着。ドライバーにはホテルの英語名が通じず、中国語読みも分からないため苦労した。

IMG_4254
ホテルでしばらく仕事をした後で、夜は外に食べに行った。小龍包目的にディンタイフォンに行ってみたが100分待ちで断念。代わりに臨江街夜市に行った。以前行った士林よりは小さいが、色んな屋台は見るだけでも楽しい。

IMG_4251
地元の人しか入らないちょっと怪しげな屋台に入り、試しに臭豆腐を食べてみた。強烈な匂いにも関わらず、意外に美味かった。

IMG_4252
お供は台湾ビール。やっぱり南国のビールは薄めでスッキリした感じ。

IMG_4264
今回の出張の目的は人材の採用。2日目に市内某所で多くの応募者と面接を行い、最終的に3名の方に内定通知書をお渡しした。夜は懇親会で、念願の小龍包を囲んだ。同僚は油っこい中華続きで胃もたれしていたが。

IMG_4271
滞在中に地震はあるわ、台風も来るわで色々大変だったが、大きな収穫のある出張だった。食べる以外に観光の時間は全くなかったが。また来る機会はあるだろう。
Gallery
  • 陣馬山
  • 陣馬山
  • 陣馬山
  • 陣馬山
  • 陣馬山
  • 陣馬山
  • 陣馬山
  • 高幡不動尊
  • 高幡不動尊
Access
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

Categories
Comments