写真家 ロベール・ドアノー

The Best of Doisneau: Paris
Robert Doisneau
Flammarion
2015-03-03


先日行ったライカギャラリーでは数ヶ月毎に色々な企画の写真展を開催しています。で、後で知ったのですが、ジム・マーシャル展の前にやっていたのがロベール・ドアノー展だったそうで。個人的に非常に好きな写真家だったので、見られずに残念でした。

私は学生の頃から結構写真が好きでした。撮る腕はないですが、写真集を眺めるのは好きで、大型書店なんかに行くとつい時間を忘れてしまいます。基本的には風景画が好きなのですが、たまに人物画を眺めることもあります。彼はそんな私が最も好きな人物写真家の1人です。

ロベール・ドアノー(Robert Doisneau, 1912-1994)はフランスの写真家で主に1940~50年代に活躍しました。彼の作品では最も有名な「パリ市庁舎前のキス」を始め、パリ市内での市民の様子が生き生きと捉えられています。また彼が切り取る絵はどれもユーモアに溢れていて、彼の温かい人柄が滲み出ていると思います。

元々私はレトロなものが好きで、また学生の頃は今と違ってファッションにも興味があったので、彼の写真に写る当時のヨーロッパのファッションも参考にしたりしていました。今となってはファッションのフの字も興味ないですけどね。。でも彼の写真は今でも大好きです。

 

モハメド・アリ他界

ali

アメリカボクシングの元ヘヴィ級チャンピオン  モハメド・アリが亡くなりました。享年74歳でした。

以前ボクシングは好きでよくTVで観ていましたが、流石に時代が違うので彼の試合は映像だけで、リアルタイムで観たことはありません。でも試合中に相手の耳を噛むようなマイク・タイソンなんかよりも絶対強いはずだと思っていました。

彼は全盛期に人種差別やベトナム戦争へ反対したことでアメリカ体制を敵に回しましたが、黒人や白人の若者にとっては間違いなくヒーローでした。リングの中と外、そして引退後と闘い続けた人生でした。

RIP


ジム・マーシャル写真展 「The Haight: Love, Rock and Revolution」

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先日都内で開催されているジム・マーシャル写真展「The Haight: Love, Rock and Revolution」を見に行ってきました。
 
ジム・マーシャル(Jim Marshall, 1936-2010)は特に60~70年代に活躍した写真家で、ロックを始めとする当時の多くのトップミュージシャンの撮影を手掛けました。彼の撮影した写真は多くのアルバムジャケットにも使われています。The Allman Brothers Band 「At Fillmore East」、Jimi Hendrix 「Live At Monterey」、Janis Joplin 「Janis」、Johnny Cash 「At Folsom Prison」。これらはその一例ですが、どれも時代を象徴するような写真であり、名盤ばかりですね。

allman1 jimi1 janis johnny

で、今回展示されていたのは、彼が1972年に密着撮影したRolling Stonesのレコーディング風景やライブ模様の写真14枚。この頃Stonesが制作していたのは「Exile On Main St.」なのですが、Mick JaggerやKeith Richardsらがスタジオで録音している様子が写っていました。有名なものも、初めて見たものもありますが、とにかくどれもカッコいい。この人の写真はシンプルでストレートなのですが、それぞれ最高の瞬間を捉えています。特に咥えタバコのKeithが静かにギターをつまびく写真は是非自分の部屋にポスターとして貼りたいものでした。少しだけ自分も一緒にスタジオにいる気分にさせてもらったひとときでした。

ちなみに今回開催されていたのはライカギャラリー東京ですが、同期間にライカギャラリー京都ではThe Beatlesの1966年のサンフランシスコでの最終公演の写真が展示されているそうです。展示の入れ替えがないのは残念でした。


Jeff Beck Group 「Beck Ola」 (1969)

ベック・オラ(紙ジャケット仕様)
ジェフ・ベック
EMIミュージック・ジャパン
2004-12-22


A1. All Shook Up
A2. Spanish Boots
A3. Girl From Mill Valley
A4. Jailhouse Rock
B1. Plynth (Water Down the Drain)
B2. The Hangman's Knee
B3. Rice Pudding

前回のVanilla Fudgeのリズムセクションは後にJeff BeckとBeck, Bogert & Appiceを組んでいます。私はJeff Beckのことはスゴいとは思うものの、あまりインスト以降は追っていません。Udo Music Festivalで観た時も3曲ほど聴いたら他のステージに行ってしまった不届き者です。。で、私が好きなのはボーカル入りバンドだった頃の第1期です。

何しろボーカルはRod Stewart、ベースにRon Woodという後のFaces組が参加しています。ここにJeff Beckのギターが暴れる訳ですから最高です。1968年のデビューアルバム「Truth」はブルースロックの名盤でしたが、これはLed Zeppelinよりも早く、ライバルJimmy Pageもこれを参考にしたと言われています。

ということで第1期Jeff Beck Groupで注目されるのはいつも1stなんですが、私が最も好きなのは彼らが翌年に発表した2nd「Beck Ola」。これは似ていますが、実は結構質感が違います。

前作の楽曲は各メンバーの持ち寄りやカヴァー曲が多かったのですが、今作ではメンバーが全員で一緒に練り上げています。で、どれもかなりハードなナンバーで、バンドが一体となって攻め立てているのです。特にA1とB1は強力。B3のインストも名曲です (ちなみに最後がブツ切りなのですが、これ仕様なんですかね?)  Elvisのカヴァーもあり、全体的にブルースロックではなくハードロック&ロールといった趣になっています。

Jeffのギターもスゴいのですが、今作で特徴的なのはここで正式メンバーとなったNicky Hopkinsのピアノ。前作ではゲストとして少ししか露出がありませんでしたが、今作ではバンドサウンドの中心でかなり頑張っています。(Jeff Beckファンには気に入らないかもですが)  M3はNickyのソロ作ですが、静かで美しいピアノも印象的。後にNickyはRolling Stonesなどとのセッションで名を上げ、ソロアルバムも発表しますが、94年に亡くなっています。

もしこの第1期が解散せずに存続していれば、ZeppelinやDeep Purpleにも負けないハードロックバンドとして名を馳せていたと思うのですが。


Vanilla Fudge 「Vanilla Fudge」 (1967)

キープ・ミー・ハンギング・オン
ヴァニラ・ファッジ
ダブリューイーエー・ジャパン
1988-08-25


A1. Ticket to Ride 
A2. People Get Ready
A3. She's Not There 
A4. Bang Bang 
B1. Illusions of My Childhood - Part One 
B2. You Keep Me Hanging On 
B3. Illusions of My Childhood - Part Two 
B4. Take Me for a Little While 
B5. Illusions of My Childhood - Part Three 
B6. Eleanor Rigby

先日Deep Purpleも来日していて気になってはいたのですが、最近ライブ続きで金銭的に余裕がなく行けませんでした。で、今日はそのDeep Purpleではなく、DPに多大な影響を与えたVanilla Fudgeを取り上げたいと思います。

Vanilla Fudgeは一般的にアートロックとかサイケデリックとか呼ばれています。同時代のCreamやJimi Hendrixと並んで語られるべき存在であり、DPやUriah Heepなどへの影響の大きさを考えれば彼らはハードロックの原点の1つだとも思っていますが、どうも不当に評価が低い気がします。

彼らのデビューは1967年。重厚なオルガンとエキセントリックなギター、ヘヴィなリズムで彩られたファーストアルバムは当時相当なインパクトがあったと思います。曲間をつなぐ挿入曲以外は全てThe BeatlesやR&Bのカヴァーばかりでしたが、原曲も分からないほどに徹底的に叩き壊しています。またこのバンドはメンバー全員が歌えてハイトーンのコーラスが綺麗なのですが、不穏な曲調の中でそれが逆に不気味さを増しています。特にシングルとなったSupremesのB2は必聴です。

映像で観ると良く分かりますが、彼らは非常に高い演奏力を持っていたと同時に、とにかくパフォーマンスが激しかった。やたらとオーバーアクションなオルガンのMark Stein、まるで千手観音のようなドラムCarmine Appice、ベースのTim Bogertも激しい (実はギターVince Martelが一番地味ですが)。後のハードロック勢への影響も納得です。

彼らの音楽性の頂点は68年の3rd「Renaissance」。もうカヴァーではなくオリジナル曲ばかりとなり、美しくも狂気をはらんだダークさで、まるでホラー映画のような傑作です。

バンドは3年という短い活動期間に5枚のアルバムを残して1969年に解散。CarmineとTimのリズム隊2人は、この後Cactusとして活動した後に、Jeff Beckと合流してBeck, Bogert & Appiceを組みます。個人的にこのリズム隊は、CreamのJack Bruce & Ginger Baker、Jimi Hendrix ExperienceのNoel Redding & Mitch Michelleと並ぶ最強のコンビだったと思います。


Dirkschneider Live Report 2016

dirk

元AcceptのボーカリストUdo Dirkschneiderの来日公演に行って来た。当初仕事が終わってから駆けつけるつもりだったのだが、当日風邪のために仕事を休んでいた。なのでライブも無理かと思っていたが、夕方には多少良くなったので何とか会場に辿り着いた。

今回は彼がAcceptの楽曲を歌う最後のツアーだという。オールドファンとしては往年の名曲を彼の声で聴きたいと願っていたわけだが、本来はAcceptとしてがベストだった。しかし今のAcceptは新しいボーカルを入れて成功を収めているので、それが望めないならこれが最後のチャンスだと思って参戦した。

会場は品川ステラボール。以前ここでStompを観た時は座席があったが、今日はオールスタンディングになっている。場内は700人程度と少なめだが、盛り上がりはスゴかった。

暗転して大歓声の中メンバー登場。右手からギターのAndrei、ベースのFitty、ギターのKasperi。この3人は今のU.D.O.のメンバー。ドラムのSvenはラストネームが同じなので、恐らくUdoの息子なのだろう。短髪でどことなく父親に似ていた。そしてUdoがマイクを持って登場し初期の”Starlight”から勢い良くスタート。

「ドモアリガトー!戻って来られて嬉しいよ」とUdoのMC。昔と同じ迷彩柄のシャツを着たUdoは、基本的に昔と同じ体型だが、太ったこともありかなり巨体に見える。MCでは結構普通に低い声だが、歌うと昔と変わらないあの金属質のハスキーボイス。あんな歌い方で長年歌ってよく喉が潰れないなと不思議に思う。やっぱりこの人の声に替わるものはない。

Udoはステージ中央でほとんど動かずに歌っていたが、貫禄たっぷりに観客を扇動した。対して他のメンバーはよく動いていた。バース部では下がって2人や3人で並んでギター・ベースを揃って振り上げ、サビにはフロントマイクに走って戻り野太いコーラスを聞かせる。ツインリードでは中央で2人が背中合わせで弾いてみせたりと色々なパフォーマンスで魅せてくれた。

Acceptの楽曲はミドルテンポのものが多いのだが、ザクザクと刻まれる重いギターリフを聴くと、これこそがヘヴィメタルだと痛感させられる。そしてその中に織り交ぜられる”Breaker”や”Wrong Is Right”のようなファストチューンが良く映える。

Udoの声が基本的に一本調子なので分かり辛いかもしれないが、実は”Son Of A Bitch”のようなハードな曲から”Midnight Highway”のようなキャッチーな曲まで楽曲の幅は非常に広い。ボーカル以上にギターがメロディアスに歌っているというのもある。今回とにかく往年の楽曲を次から次へと惜し気なく披露してくれ、バラード”Winter Dreams”なんかもしっとりと聴かせてくれた。

個人的なハイライトは前半に演った名曲”Prinecess Of The Dawn”。観客はどの曲も一緒に歌っていたが、この曲では特に大きくオーラスのような盛り上がりだった。

後半は「Staying A Life」にもなかった”TV War”や”Losers And Winners”で駆け抜けて終了。その後のアンコールでは名曲”Metal Heart”でスタート。「次の曲のオープニングはこう始まるんだ」と歌い出したドイツ民謡を皆で合唱した後に、ファストチューン”Fast As A Shark”でヘッドバンキングの嵐。「大昔の曲だよ」と”I'm A Rebel”。そして「この曲をここで演るのも最後になるんだな」と言って始まった”Balls To The Wall”。一瞬静まった観客も最後とばかりに盛り上がり、”Burning”で2時間の公演は終了した。

先日のIron Maiden公演と比べると規模も非常に小さいものではあったが、セットリストや一体感という面では文句なく満足できた公演だった。

1. Starlight 
2. Living After Midnight
3. Flash Rockin' Man 
4. London Leatherboys 
5. Midnight Mover 
6. Breaker 
7. Head Over Heels 
8. Princess Of The Dawn
9. Winterdreams 
10.Restless 
11.Son Of A Bitch 
12.Up To The Limit 
13.Wrong Is Right 
14.Midnight Highway 
15.Screamin' 
16.Monsterman 
17.TV War 
18.Losers And Winners
encore
19.Metal Heart 
20.I'm A Rebel 
21.Fast As A Shark 
22.Balls To The Wall 
23.Burning 


Thin Lizzy 「Jailbreak」 (1976)

脱獄
シン・リジィ
マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
1997-09-26


A1. Jailbreak
A2. Angel From the Coast
A3. Running Back
A4. Romeo and the Lonely Girl
A5. Warrior
B1. The Boys Are Back in Town
B2. Fight or Fall
B3. Cowboy Song
B4. Emerald

ゴールデンウイークが終わってしまいますね。今年は芝桜でも見せたいと思っていたんですが、娘がずっと高熱を出していたおかげで外に出られませんでした。。

代わりにGW中ずっと聴いていたのがThin Lizzy。私が最も愛するハードロックバンドの1つです。最初に彼らを知ったきっかけはツインリードギターで、先日のIron MaidenやJudas Priestから遡っていったら辿り着き、結果的にPhil Lynottの魅力にハマりました。

初期から後期まで全て好きなのですが、あえて選ぶなら中期のこのアルバム「Jailbreak」。76年に発表され大成功した彼らの6枚目にあたります。

とにかく名曲だらけ。まずは”The Boys Are Back In Town”。勢いと男らしさに溢れ、中間部のScott GorhamとBrian Robertsonのツインリードも最高です。アメリカでも大ヒットし、Huey Lewis & The News、Bon Jovi、Everclearなど様々なバンドにカヴァーされ愛されています。

また”Cowboy Song”も大名曲。Philの西部志向が最高の形で結実した作品で、乾いた米西部を駆けるカウボーイのロマンティシズムに溢れています。やはりライブ版の"Cowgirl Song"ではなくフルで聴きたいもの。これはAnthraxがカヴァーしてましたね。

そしてラストの”Emerald”。中世ゲール人の闘いをケルト音階のリフでハードに表現した名曲です。Philは常に祖国アイルランドへの想いを強く抱いていましたが、これについては長くなるのでまたの機会に。

冒頭”Jailbreak”も代表曲で、抑圧から自由への脱走というのはこのアルバムのテーマにもなっています。

こうしたハードな曲ばかりが注目されがちですが、"Running Back"や"Fight or Fall"のような穏やかな曲も忘れてはいけません。Philのボーカルは非常に温かみと哀愁に溢れた低音が魅力的です。また他のハードロックボーカリストと違いハードな曲でも決して高音シャウトをしませんでした。声域のせいもあるのでしょうが、そんな彼のスタイルも好きでした。

もう1つこのバンドサウンドの魅力はリズム隊にもあります。このアルバムでは希薄ですが、Brian Downeyのドラムは本来非常にファンキーで、それがPhilのベースと重なった時のリズム感覚はとても個性的でした。

一度でいいから生で見たかったものです。



 

Prince 他界

prince

今度はPrinceが亡くなってしまいました。享年57歳でした。

私がPrinceを初めて聴いたのは89年の”Batdance”でした。映画「Batman」のテーマソングとして当時ラジオで散々流れていたのですが、このプログレも真っ青の狂気の曲展開に驚いたものでした。その後どんな人なのかを知り、もっと驚いたというか納得したというか。

音楽のジャンルも人種も性別も全てを超越して追求したこの人の芸術感覚は絶大な影響力を持っていたと思います。

RIP


Iron Maiden Live Report 2016

maiden2

2016.4.21 (Thu) @ 両国国技館

Iron Maidenのライブに行ってきました。ただ当日多く集まったメタラーの方々に比べたら、私はただのオールドファンで今回も初参戦。私が聴いていたのは92年の「Fear Of The Dark」までで、その後メタル自体から離れてしまっていましたが、最近のメタル復興とMaiden人気の再燃を見て、やっぱり一度は見ておきたいなと思いチケットを入手、久々に新作も聴いて予習もしました。

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会場は両国国技館。いつか一度は娘と相撲を見に行ってみたいとは思っていましたが、実際に中に入るのは初。国技館であることに何か特別な意味があるのかと思いましたが、単純に他の大きな会場に空きがなかったからみたいですね。到着するとまず場外には「アイアンメイデン」とカタカナでのぼりが。場内に入ると周囲には歴代優勝力士の大きな額縁がずらり。土俵があるはずの中央に設置されたステージとのミスマッチがなかなか新鮮でした。広さは広すぎず狭すぎずでちょうど良かったが、LAフォーラムなどの海外の会場と比べるとMaidenでこのサイズはかなりレアだと思います。私の席は西側2回席のほぼ最後列。ステージを完全に右から観る位置になってしまいました。

まず前座はThe Raven AgeというSteve Harrisの息子のバンドが登場。メタルコアと言うのでしょうか今風なサウンドで、息子はベースではなくギターを弾いていたが、なかなか上手かったでした。

19時を過ぎてUFOの”Doctor Doctor”が流れると始まりの合図。場内は早くもオールスタンディングに。両端のスクリーンにジャングルからエドフォースワンが飛び立つアニメーションが流れた後、Bruceが1人で登場。後ろに古代遺跡を模したステージセットの上に立ち、アカペラで新曲”If Eternity Should Fail”を歌い出した後に、他のメンバーが飛び出してきて演奏がスタートしました。

Bruceは驚くほどエネルギッシュ。2曲目からフロントに降りてきたが、フットライトを飛び越え、マイクスタンドを振り回し、高音を張り上げる。とても癌を患っていたとは思えないし、移動のエドフォースワンを操縦する余力がどこにあるのか不思議でした。

Steveは昔と全然変わらず。短パンを履いて走り回り、あんな大きな息子がいるようには見えない。指弾きベースもベキベキと良い音を響かせていたが、若干ギターに埋もれてしまっていたのが残念。3人もギターがいれば無理もないか。”The Red And The Black”のオープニングでのソロが特に良かったでした。

3人のギターの中で一番動いていたのはJanick。走り回りスキップし、ギターを背中にグルグル回し、この人は一瞬たりともじっとしていません。Daveは随分と丸くなっていて最初は誰だか分かりませんでした。逆にAdrianは以前よりも細くなった気が。3人でかわりばんこでソロやツインリードを聴かせ楽しませてくれました。

唯一Nickoだけはドラムセットの両脇が壁になっていたために、私の位置からはほとんど見えず。しかし彼のパワフルなドラムサウンドは充分に堪能させてもらいました。

BruceのMC。「前回日本に来た時は地震のためにショーが出来なかった。今回も武道館とかもっと大きな会場でやりたかったし、東京以外のところでもやりたかったけど、でもこうして大勢集まってくれて感謝してるよ」などとかなり色々話してくれていました。

予習で新作は聴いていたが、実際ライブで聴くとなかなか良かったし盛り上がっていました。ただやっぱり昔の名曲のイントロが聴こえた瞬間は格別で、特に”The Trooper”のバックドロップが出され、Bruceが赤い軍服を着ながらユニオンジャック旗を振りかざしたのを見た時は感慨深いものがありました。

”The Book Of Soul”ではエディが登場。あの背の高いエディの中の人はどうやって歩いてるんだろうと感心して見ていると、Janickとじゃれ合った後に、Bruceに心臓をえぐり取られ、すごすごと帰って行きました(笑)。またBruceは黒いプロレスラーマスクやチョンマゲの被り物などを曲毎に被っていたし、曲によってうず高くパイロも上がり、数々のエンターテイニングな仕掛けが用意されていました。

”Hallowed Be Thy Name”からは名曲のオンパレード。”Fear Of The Dark”では大合唱。”Iron Maiden”ではヘッドバンキングの嵐。Bruceの「Scream for me, Tokyo!」に大歓声。バックには巨大エディも登場したが、横から観ているとセットの後ろでスタッフが後で風船エディを急いで畳んでる様子が見えて微妙でした(笑)

アンコールは”The Number Of The Beast”でスタート。バックには今度は巨大なビースト(何て呼ぶんだろう?)も登場。BruceがMCで「スイスやブラジルなど色んな国から見慣れた顔が来てくれているのが見えるな。世界中のファンは皆血の繋がった兄弟だ」と語り”Blood Brothers”へ。そして最後はAdrianの”Wasted Year”で締めくくりました。

今回のツアーは全公演完全に固定のセットリストらしいが、サプライズを期待する向きには少し残念ではありました。私は今回初参戦だったので他にも聴きたかった曲は山ほどありましたが、それはまた次回に期待するべきなんだと思います。エネルギッシュなステージ、豪華なステージセット、名曲の数々、そして世界中沢山の熱狂的なファン。前にも書きましたがそれらが揃った彼らはヘヴィメタルの理想形なのだと思うし、それを目の当たりにできた夜でした。

1. If Eternity Should Fail
2. Speed of Light
3. Children of the Damned
4. Tears of a Clown
5. The Red and The Black
6. The Trooper
7. Powerslave
8. Death or Glory
9. The Book of Souls
10.Hallowed Be Thy Name
11.Fear of The Dark
12.Iron Maiden
Encore:
13.The Number of The Beast
14.Blood Brothers
15.Wasted Years 

 

Iron Maiden 来日

book

いよいよ今週Iron Maidenがやってきます。今回の来日は8年振りの13回目らしいですが、私はこれが初参戦となります。

前回彼らは2011年の3月11日に来日予定でした。しかし成田空港に着陸する直前に東日本大震災が発生したため着陸できなくなり、中部国際空港に不時着した後やむなく日本を離れることになったのでした。

今回また来日直前に発生した熊本地震。連日の報道が改めて地震の恐ろしさをまざまざと見せつけます。日本は地震列島なので別にIron Maidenは何も関係ないのですが、きっとメンバーやクルーの中にはそう感じる人もいるかもしれません。

今回エドフォースワンは無事やって来るのでしょうか。



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